精子計数の進歩! | マーブル先生奮闘記

マーブル先生奮闘記

マーブル先生の独り言。2024年1月1日の能登半島地震後の復興をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

精子のカウントは
本当に簡単になった。




極めて簡単な
Maklerのチャンバーが
開発されたからだ。





それまでは、
血球計算板で
本当に苦労して、
計数し、計算していた。

Maklerのチャンバーが
世に出てからは、
精子原液を少量のせ、
10マスの精子数を
カウントし、
単純な掛け算すればいい。
本当に苦痛からの
開放だった。


精液の希釈がまったく不要で、
液化した精液1滴(5μl程度)
をチャンバー中央におき、




専用のカバーグラスを




かけて200倍で検鏡する。





最小区画10区画 (1列)の
精子数を10の6乗倍するだけで
1ml中の精子濃度が得られる。




55匹いたら、55×1,000,000(100万)で、
1mlあたり、5,500万となる。

チャンバー底部と
カバーグラスの空隙(チャンバー深さ)は





10μmで焦点範囲内のため像のぼけがなく、
かつ精子の動きを妨げない。

精子計数用グリッド(100μm角)は、
正立型顕微鏡用ではカバーグラスに、
倒立型顕微鏡用ではチャンバーに
直接刻まれているものを使用する。

水を使用した、
簡単な洗浄のみで
再使用可能であり、
チャンバー底部と
カバーグラスの空隙(10μm)は
精密に製作されている。