今日の双胎(8週終わり) | マーブル先生奮闘記

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マーブル先生の独り言。2024年1月1日の能登半島地震後の復興をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

今日の双胎(8週終わり)

8週の終わりになった。
日本の定義ではもう胎児だ。
8週未満は胎芽(embryo)である。


二人が同時に見える場面。
両方の全体像が同時に
見える画像の描出は難しい。
でもかわいい。


このころになると多くのものが完成し、
かなり人間らしくなる。




表面的には、
1) 短くずんぐりした尾はなくなる
2) 頭部は立ち上がる。
3) 指が長くなる
4) 眼が開く
5) 外性器形成が始まる






内面では
1) 脳
2) 心臓
3) 肝臓
4) 腸


などの主要な臓器の原基が
発生する。

この時期の発生障害は重大な
先天性奇形を生ずることになる。

超音波では
1) 羊膜腔がまだ遊離している(胎児の周りの薄い壁)
2) 卵黄嚢がまだ見える(胎児の横に見える小さいまるいもの)





3) 絨毛膜腔が大きい(羊膜と絨毛膜との間)
4) 胎児は頭臀長が15㎜~25㎜
5) 胎児の頭部に第4の脳室が見える





6) 臍帯は胎盤付着部位から追える




などなど、人間らしくなってきたものだ。
がんばれ、ちびっ子たち!