最後の取り残された仔猫は、
不安になって、
かよわくも大きな声で鳴き続けてます、が、
おりしも、
昼下がりの猛烈に暑い時間帯だったのか、
親猫の引越作業は、ぱったりと途絶えてしまいました。(汗)

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 物置の中は、
暗く、案外涼しかったので、
まだ、
保護には至らないかと、放置していると……

 夕方、
ニヤが突然、
網戸こそブチ破りはしないものの、
それくらいの勢いで、窓に向って突進し、
ギャンギャンと吠えたてるので、
慌てて、
ニヤを捕まえて窓から引き剥がしたのですが、
その時には、もう、
物置の周りに、親猫の気配はなく、
仔猫の鳴き声も続いたままでした。

 こうなると、
もう、
親猫は、我が子の救出を諦めしまうんじゃないかと、
不安になっていたジュンイチ。

 日が暮れ始めてから、
ニヤを散歩へ連れ出します。

 ちょうど、
各家庭で、晩ゴハンの支度をしている頃、
この日は、
やたら、道で猫と遭遇しました。

 まるで、
近所の野良猫たちみんなが、
仔猫を案じてソワソワしているように感じたのは、
ジュンイチの思い過ごしでしょうか?(笑)

 ニヤの大好きな、
パン屋さんの前を通過したりして、
少し長めに、
ニヤを連れ回してから、
家に帰ってみると、
無事、
最後の仔猫も、物置から姿を消していました。

 野良猫や野生の動物に、
『長生き』するよう援助する気は、
さらさらないジュンイチですが、
幼い彼らが、これから、
この世界で生きていく機会を、失わずに済んだことは、
よろこばしいことと感じずには、いられません☆