こんにちは。

日中、日差しの強くない屋内なら扇風機のみでなんとか過ごせるかも、程度の気温になってまいりました。

この間、地域の流しそうめん大会のお知らせを見たのですが、日程が9月になっていました。「9月に流しそうめん……」と思いはしましたが、もはや9月ぐらいにならないと夏らしさを満喫することさえできないということなのでしょうね。

 

 

さて、前々回のブログで施工中の様子をお伝えしていた工事が完了しました!

 

広々としたコンクリート洗い出しのスペースで、来客時も安心です。

カーポートは一番多いであろうポリカ屋根のものではなく、完全に遮光するタイプの屋根です。木調が見た目にもスタイリッシュですし、車内が暑くなりにくいのも良いですね。

 

 

植栽はこのようになりました。

小さい敷石と延石を組み合わせて作った意匠や、背の高いアオダモの幹も、窓のスリットからいい感じに見えるのではと思っています。

どれも穏やかに成長する木ですので、伸びて伸びて暑苦しい!とはなりにくく、お手入れしやすい庭になってくれるはずです。

 

木々の瑞々しさが加わるだけで、外構全体がぐっとよくなるのがおわかりいただけるでしょうか。

右のニシキギは、秋になると真っ赤に美しく紅葉するので、季節ごとの楽しみも増えますね。

 

門柱周りにも木があると、バランスが取れて整った印象になりますよね。

アプローチの乱形石も、建物や左官塗り仕上げの門柱とマッチしていてかっこいいです。

 

植栽を入れるのは、美観向上のためというのがもちろん大きいのですが、地面すべてに蓋をしてしまわず、少しでも土壌が呼吸できる余地を残すというのも、ささやかですが土壌の健康を損ねないための手段として考えています。

夏の暑さをどうにかするようなパワーはなくても、少しづつできることを意識して、みんなで多少マシにしていけたらいいですよね。今後も皆様にどんどん植栽のご提案をして、ガンガン植えていきたいと考えておりますのでよろしくお願いします!

 

 

今回の工事では、完成の数日後、強い日差しに耐えかねて下草が弱ってしまうなど、ハプニングもいくつかありましたが(また捕植に伺わせていただきます…!)、ひとまず無事に完了して施主様にも気に入っていただけているようで、大変嬉しい限りです。

工事をお任せくださった施主様、そして元請け会社の株式会社スパイラル様、ありがとうございました!



庭処花梨は、以下の期間中お盆休みをいただきます。

 

2023年8月11日(日)〜2023年8月18日(日)

 

期間中のお問合せ等に関しましては、休暇明けの8月19日以降順次の対応となりますのでご了承ください。

 

 

 

 

写真は、最近見に行った広島の仙石庭園(せんせきていえん)で撮った写真です。

庭師ではない、個人の庭好きの資産家である山名征三氏が趣味(?)で作り上げた庭で、日本各地から希少で価値ある石がこれでもかと集められています。

石を組んで作られた滝もありました。

他に同じような庭はないだろうという面白い場所だったので、広島方面にお出かけの際は観光の候補としてぜひご検討ください。

 

私は、お盆休みは体が鈍り過ぎない程度に家に籠ろうと思っています。暑いので…。

皆様も、身体を労わりながら良い休暇をお過ごしくださいね!

 

 

 

こんにちは。藤本です。

今年は一段と暑い!と毎年言っているような気がしますが、今年はマジの本当に暑いです。皆様体調にお変わりないでしょうか?

これだけ暑いと、剪定や工事などでお客様のところへ伺うときに、皆さん「暑いのにごめんなさいね~」と気遣ってくださるのですが、暑いからと仕事をしないわけにはいきませんし、ご依頼いただけてありがたい限りですよ!

それに、私は一日じゅう事務所に籠って仕事をすることもあるためひときわ感じるのですが、外仕事をしていると実際暑さには慣れてくるのですよ。決して平気になるというわけではありませんが、もっぱらオフィスワークをしている人たちに比べると暑さ・寒さに強いんじゃないかと思います。そういうわけですので、どうか罪悪感を感じることなくご用命いただければと思います。

 

 

さて、最近は剪定も忙しいですが、工事も同時に進行しております。

 

 

 

 

日陰が無く、あまりに暑いのでタープを張って作業しています(足元が暑そうですね)。

工事のとき、普段の剪定の仕事よりもかなり暑く感じるのですが、やっぱり周りに植物が何も無いからかなぁとみんなで言いながら乗り切っています。

この現場ではちょっとした庭工事と植栽もさせていただいたので、緑があるだけでパッと涼しげな空間を演出できますよ!

というのを近々お見せしたいと思います。

 

 

もうすぐ待ちわびたお盆休み、お盆を過ぎれば熱さも和らぐというのが毎年多少の気休めとなっていますが、果たして今年はどうなのでしょうか……。

こんにちは、藤本です。

 

 

 

私事なのですが、先月お休みをいただいて横浜トリエンナーレを見に行ってきました。

 

トリエンナーレというのは3年に一度開かれる国際芸術祭のことで、そのほかに2年に一度開かれるビエンナーレというのもあって、近隣では瀬戸内国際芸術祭やあいちトリエンナーレ、岡山芸術交流、以前は神戸ビエンナーレなどもあったのですが、神戸はいつのまにか無くなってしまっていたみたいで残念です。

 

私は美術館などに足繫く通うタイプではないのですが、現代アートなどがたくさん見られる場に行くと、時代の空気や複雑さ、消化しきれないよくわからない物事の数々と、一時向き合うことができる感覚が生じ、ときどきそういったものに触れたい欲求が膨らんできます。自分の狭い世界の暮らしの中だけでは起こりえない気持ちが発見されたり、その場にいながら遠くの出来事に意識が入り込む、そういう良さがあります。普段、じっくり物事と向き合う集中力が無いことの反動が出てくるのかなと思います。

 

 

一番初めに訪れた旧第一銀行横浜支店での展示の様子。

国内外の「草の根表現活動」とも呼べるような活動の記録たちが無造作に展示されていて、文化祭みたいな感じがして大変ワクワクしました。

 

 

 

高円寺でリサイクルショップを営業しつつ、「素人の乱」を掲げて様々な活動をしているらしい松本哉さんの展示。

おそらく実際に配布されていたであろうフリーペーパーです。お店のことや個人的なことが織り交ざって書いてあり、生きているという感じがして良かったです。

なんとなく反資本主義っぽいことを言っているのも好きでした(アナキストかぶれなので)。

 

 

 

なんだか良くてじっくり見た、カルロマー・アークエンジェル・ダオアナという詩人の「歌」という作品。

詩は絵よりも具体的ですが、話し言葉よりは抽象的で、だから思考の形により近いという感じがします。

ほかにもいくつか展示されていた彼の詩は、もの寂しい雰囲気があり、救いのない言葉の集まりの中からなぜかぼんやり希望が浮かび上がってくるような流れがあり、どれもすごく良かったです。

 

 

 

たまたま好きなミュージシャンの展示を発見し、あとで調べたところ会期の初めのほうにライブパフォーマンスのプログラムがあったらしく、「知ってたらその日に合わせて行ったのに!」と悔しい気持ちになりました。下調べの不足による失敗が多い人生です。

 

 

同時開催されていたイベントのひとつ、「黄金町バザール」では、” 世界のすべてがアートでできているわけではない ”というテーマが掲げられていました。世界のすべてがアートでできている前提はそもそも共有されてないやろと思っていたのですが、多種多様な作品を見ていると、個人の作品は大体個人的なことに端を発していて、それがたくさん集まって全体のテーマになったり、個人的なことが実はみんなが感じていることだったり、とにかくいろんな表現の形があるので、「世界のすべてがアートでできている可能性もあるな」と逆説的に思うテーマでした。

 

 

トリエンナーレの会期中は、横浜の町全体でいろんなアートイベントが開催されていて、全部まわりきることを目指して2泊3日で行ったのですが、それでも結局時間が足りずでした。こういった催しに行くときにいつも思うことですが、「アートは駆け足で鑑賞するものではない」というのをまたも思った3日間となりました。

いろんなことを感じては忘れていったので、ここに少し書くことができてよかったです。



今年の2月に引き取り、弊社事務所に仮植えしてあったクロマツが、ぴったりの場所に引っ越すことに成功しました。

 

↑こちらの投稿に写真を載せたやつです

 

かなりかっこいい形の立派な松であるものの、門担ぎの松としては少し背丈が低く、元々少し高いところに植えられていたので、移植先もそのような条件のところを探すとなるとなかなか見つからないかも?と心配していた松だったのですが…

 

今回、西区にあるうどん屋さん「いなみころ」さんのお庭に引っ越しさせていただけることになり、いざ運んでみてあまりにピッタリすぎるシチュエーションに、お店のスタッフの方々と共に感動!でした。

インスタグラムには移植中の動画もアップする予定ですので、ご覧いただけますと嬉しいです。

 

「いなみころ」は、稲美町にある「うどん料理いなみ」の姉妹店にあたるお店です。

店長さんはまだ若いのに庭や自然に対する感度の高い方で、今回の移植も大変に喜んでくださっていました。私たちも、納得いく良い仕事ができた上にさらにこんなに喜んでいただけるなんて、と本当に嬉しかったです。

 

弊社のホープ増田君と、「いなみころ」の店長さんが松の話で盛り上がって(?)います。

 

作業途中の写真ですが、「いなみころ」さんはかなりポテンシャルを秘めた良い庭をお持ちです。

店長さんの庭好きが高じてこれからもマイナーチェンジしていきそうな気がしているので、そこもひとつの楽しみになりますし、店先にはカメやスッポン、ウナギなどの生き物たちが居て、とても楽しいお店でした。

 

 

うどんを食べながら庭も眺められるので、ぜひお出かけいただいて、里親の松も可愛がってあげてください!

 


 

いなみころ神戸櫨谷店
営業時間11:00〜15:00
     17:30〜21:00
定休日 月曜日(祝日は営業)
     第一第三木曜日
神戸市西区櫨谷町池谷277-1