リオ五輪が閉幕しました。世界の多くの人々が、リオロスに虚脱感を感じながら、日常に戻ろうとしています。


その空虚感を埋めるためにも、

今日は、スポーツが人々に与える力と、スポーツの意味、スポーツの価値について、考えてみたいと思います。


スポーツがある人生は楽しい。やっても、見ても、語っても、

世界は今、スポーツの魅力、魔力に席捲されようとしています。ポケgoやこれから生まれてくるゲームにも、、、

人が、全てを掛けてひとつを目指す姿は、何故こんなにも美しいのでしょうか。

人の一生懸命な姿は、何故、人の心に響き、勇気づけられるのでしょうか。


それは、人間自身の持つ、最大の魅力、価値のひとつが、そこに内在するからに違いありません。

それは、スポーツに限らず、文化芸術、又は、仕事においても、その姿は同じでしょう。

人間が誕生した遠い起源に遡れば、そこにもひとつのヒントがあるような気がしています。

人間は、何をするために生まれてきたのか。を考えると、何故生まれたのか。の疑問にあたります。

そこに、何か、意味があるはずです。

アスリートの美しい姿に、涙に、世界中の人々が感動するのは、やはり人間の本質が、触れる何かがあるはずです。四年に一度、いつもスポーツの持つ強大な力、魅力に触れ、「人間」を考えされられます。


最も印象に残った人間シーンは、


高松ペアが、絶対絶命のピンチに、ひるまず、冷静に立ち向かっていった最終ゲーム。その大逆転の後、先輩の胸にうずくまる松友の表情。ペアを組んだ最初の時から、何故かわからない相性の良さを感じた。と言う。そして10年、その幸せな縁に導かれて、共に戦い、頂点に立った。


そして、金藤選手。メダル受賞後、観客席のチームメイトを見た時の涙。彼女の優しさが伝わってきた。純粋な人間性に触れた瞬間だった。コーチが、「金メダルより、人ってこんなに変われるんだ、人っていいなと思った」というコメントが印象的だった。


サッカー決勝、ネイマールの祝福されたサッカー人生を目の当たりにすると、やはり、持って生まれた星の下。という現実を思わざるを得ない。最後に、全ブラジル国民と共に、歓喜につつまれた喜びを共有できたことが良かった。最後落胆で終わらなくてホントに良かった。




さて、話は変わりますが、人は、欲張りです。


果てを知らない、欲張りです。


初めは、オリンピック! まさか魔さか、よほどの能力がない限り、自分が立てる舞台だとは、普通思えない。ある程度、地方大会で優勝しても、周りの人と能力の差があっても、半信半疑。

目標は金メダル!と書いても、ほとんどは、夢の世界。



しかし、実績が近づくに連れて、オリンピックに一度で良いから出てみたい! オリンピアンの仲間になりたい。


それが、メダリストになりたい。そして、次は、とうとう、金メダルを取りたい。


三連覇したら、今度は、四連覇。。。。。



世界中がメダル競争、日本でも、メダルの数が何より大事で、選手も監督も業界団体も、それが予算にも関わる一大事。

アスリートたちが口にする、「メダルを取らなければ意味がない」 とか、「金と銀では、天国と地獄」 とか、、、


本当のスポーツの魅力とか、価値とかは、通り越して、メダルだけを争う現代。


どうか、メダルを取れなかった多くのアスリートや、銅メダルに終わて泣く柔道選手が、一生悔いて、その後の永~い人生を、あの5分間の戦いの、一瞬の隙や、後半で勝負しようとして結局逃げ切られた戦略のミスなどに、一生苦しめられて、生きることのないように願っています。



でもすぐには、そんな呪縛からは離れられなくて、何十年もかかって、その煮えたぎるような、悔しさや、後悔の気持ちや、目に焼き付いた敗戦のシーンなどは、いずれ枯れていく時が来るだろうけれど、

何十年も、オリンピックを悔やんで生きるには、人生はあまりにも短すぎる。

絶対に変えることの出来ない過去を、くよくよ後悔しているうちに人生は終わってしまう。




スポーツを始めた時の純粋な気持ちを、もう一度、思い出してほしい。


スポーツの楽しさ、魅力にはまっていって、無心に打ち込んでいったあの頃の自分を思い出してほしい。


まだ、オリンピックなど、夢のように感じていた、あの頃の自分が、今の自分を褒めてやってほしい。



あの時の自分が、


今、リオから帰国して、メダリストだけが称賛され、脚光を浴び、花束を受け取り、メダルを取れなかった選手は、一般の旅行者と同じような扱いを受け、メディアにも全く相手にされない自分に、


今、語り掛けるとしたら、


よくぞ、ここまで、苦しい練習に耐え、激しい競争を勝ち抜き、大きな怪我もせず、押しつぶされそうな重圧の中、諦めようとする弱い自分と何度も対話し、幾多の苦しみを耐え抜き、ここま辿り着いた自分に、


こころから称賛を贈ろう!


そんな神に選ばれし、素晴らしい自分を褒めてあげよう!


そんな強靭な肉体と、強固な精神を、生み育ててくれた両親に、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに

心から感謝をしよう!


スポーツの本当の価値は、メダルではなく、困難を乗り越え、高みに挑戦する自分である。


全てに感謝出来る人間性、人格の陶冶にあると思う。


最終的には、スポーツの目的は、精神的な人間作りだと思います。


途中で投げ出さない、目標に向かって全力を尽くす、勝つために知恵と努力を惜しまない。


仲間を思いやるチームワークの大切さを知る。困難や、強い者に、自ら、立ち向かっていく。等々


鍛えた肉体は、いずれ衰えます。金メダルに腰を掛け、目標を無くし、その後、努力することをしなくなった

人生は、魅力を無くします。


今年、オリンピックに出場した全てのアスリートに、


羨望の眼差しを持って、全幅の称賛を寄せたいと思います。


生涯のオリンピアンとして、この経験を、ポジティブに、多くの子供たちに伝えて行ってください。


よく頑張りました。お疲れ様でした!




    四年前の画像を再び。 愛ちゃんおめでとう!苦しんだ分、得ることも多かったね。素敵な人生を!