川本元気塾

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川本和久先生、福島大学教授、日本記録を塗り替えた数多くのアスリートを育て、水泳界の平井コーチのような、陸上短距離界のカリスマコーチ。このようなお忙しい方が、震災後、子供たちの飛躍を願い二本松市の特別顧問になっていただき、年に8回、セミナーを開催することになりました。今年の1回目。町の公民館に50人足らずのオールド受講生を前に、熱のこもった講義が展開されました。川本先生のセミナーを初めて受講する私は、期待で胸躍る久々の感覚。一流のアスリートを育てるコーチは、やはり真の超一流の指導者であった。原発の事故が起こった際には、教え子たちをいち早く沖縄合宿に出発させ、自身は福大グランドの除染を行っていたという、教育理論だけでなく、人間性を兼ね備えた本物の指導者である。うちの顧問も引き受けていただいた恩師片平俊夫先生と共に、福島を陸上王国に育て上げた川本先生は、佐賀県のご出身であるけれども、福島にとって掛け替えのない恩人である。先生の説明はこれくらいにして、心に響いた講義内容を抜粋させていただきます。

 

 

コーチ(指導者)とは、人の人生に大きな影響力を持った、人生をも変える存在である。

コーチが、その子供たちに担う、聖なる任務とは、

 

・ 人格を磨く

・ 建設的な物の考え方と価値観を教える

・ 模範を示す

 

本当に素晴らしいものとは何か、スポーツとは何の為にやるのか。

勝てばいいだけではない。

目標は、勝つこと。

目的は、人間教育。

スポーツには教育的価値がある。スポーツマンシップ、フェアプレー精神

人間として、人生における素晴らしい価値観を教える。

人格とは、日々の立ち居振る舞い、日常行動、言葉遣いに現れる。

子供たちは、口を出す人より、手本を示してくれる人を必要としている。

人の生き方で、何が素晴らしいのか。

何がかっこいいのか。

今の子供たちは、カッコ良さを大切にするので、このような言葉が響く。

「カッコ良くジャージを着ようよ」

「負けてもカッコ良く負けてこい」

 

人間は意欲を持てば、アッという間に変わる。

「君の力はこんなものじゃない!絶対にやれる!」

お父さんお母さんのコトバで、子供たちが意欲を持ちましたか?

 

「お前たちは、犬になるのか。オテと言われて、手を出すのか」

 

人間は、必要とされると、やる気になる生き物である。

頼りにされたい、生き物である。

人の為に役に立つ、何かをやりたい、生き物である。

 

昨日、妻から、「あなた、お願い。あなたしか出来ない。」とか言われて、

冬用の布団を、押し入れに上げたばかりです。「ハイ、喜んで!」と。

 

礼儀正しさは、人への好意である。

明るい挨拶ができる。これが出来ればいいじゃないですか。

ニッコリ笑えば、幸せが来る。

挨拶人間に不幸無し。

愛嬌一番!

 

日本記録を何度も塗り替えた、ある女子アスリートは、以前、なぜか運が無かった。

それは、自分のことしか、考えてなかった。

物に当たって、自滅する選手は沢山いる。

彼女は、人の為に何かをやりだしてから、運がついてきた。

1/100秒差で、3度、日本記録を塗り替えた。

最大限の努力が、そのまま驚異的な成果に結びついて行った。

 

 

第二回は、6月26日19:00~20:30 安達公民館 集会室です。

席は、まだ沢山空いています。是非、どうぞ。

ラグビーの指導者にも共通する、コーチングの本質、理念が学べます。

 

 

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リオ五輪が閉幕しました。世界の多くの人々が、リオロスに虚脱感を感じながら、日常に戻ろうとしています。


その空虚感を埋めるためにも、

今日は、スポーツが人々に与える力と、スポーツの意味、スポーツの価値について、考えてみたいと思います。


スポーツがある人生は楽しい。やっても、見ても、語っても、

世界は今、スポーツの魅力、魔力に席捲されようとしています。ポケgoやこれから生まれてくるゲームにも、、、

人が、全てを掛けてひとつを目指す姿は、何故こんなにも美しいのでしょうか。

人の一生懸命な姿は、何故、人の心に響き、勇気づけられるのでしょうか。


それは、人間自身の持つ、最大の魅力、価値のひとつが、そこに内在するからに違いありません。

それは、スポーツに限らず、文化芸術、又は、仕事においても、その姿は同じでしょう。

人間が誕生した遠い起源に遡れば、そこにもひとつのヒントがあるような気がしています。

人間は、何をするために生まれてきたのか。を考えると、何故生まれたのか。の疑問にあたります。

そこに、何か、意味があるはずです。

アスリートの美しい姿に、涙に、世界中の人々が感動するのは、やはり人間の本質が、触れる何かがあるはずです。四年に一度、いつもスポーツの持つ強大な力、魅力に触れ、「人間」を考えされられます。


最も印象に残った人間シーンは、


高松ペアが、絶対絶命のピンチに、ひるまず、冷静に立ち向かっていった最終ゲーム。その大逆転の後、先輩の胸にうずくまる松友の表情。ペアを組んだ最初の時から、何故かわからない相性の良さを感じた。と言う。そして10年、その幸せな縁に導かれて、共に戦い、頂点に立った。


そして、金藤選手。メダル受賞後、観客席のチームメイトを見た時の涙。彼女の優しさが伝わってきた。純粋な人間性に触れた瞬間だった。コーチが、「金メダルより、人ってこんなに変われるんだ、人っていいなと思った」というコメントが印象的だった。


サッカー決勝、ネイマールの祝福されたサッカー人生を目の当たりにすると、やはり、持って生まれた星の下。という現実を思わざるを得ない。最後に、全ブラジル国民と共に、歓喜につつまれた喜びを共有できたことが良かった。最後落胆で終わらなくてホントに良かった。




さて、話は変わりますが、人は、欲張りです。


果てを知らない、欲張りです。


初めは、オリンピック! まさか魔さか、よほどの能力がない限り、自分が立てる舞台だとは、普通思えない。ある程度、地方大会で優勝しても、周りの人と能力の差があっても、半信半疑。

目標は金メダル!と書いても、ほとんどは、夢の世界。



しかし、実績が近づくに連れて、オリンピックに一度で良いから出てみたい! オリンピアンの仲間になりたい。


それが、メダリストになりたい。そして、次は、とうとう、金メダルを取りたい。


三連覇したら、今度は、四連覇。。。。。



世界中がメダル競争、日本でも、メダルの数が何より大事で、選手も監督も業界団体も、それが予算にも関わる一大事。

アスリートたちが口にする、「メダルを取らなければ意味がない」 とか、「金と銀では、天国と地獄」 とか、、、


本当のスポーツの魅力とか、価値とかは、通り越して、メダルだけを争う現代。


どうか、メダルを取れなかった多くのアスリートや、銅メダルに終わて泣く柔道選手が、一生悔いて、その後の永~い人生を、あの5分間の戦いの、一瞬の隙や、後半で勝負しようとして結局逃げ切られた戦略のミスなどに、一生苦しめられて、生きることのないように願っています。



でもすぐには、そんな呪縛からは離れられなくて、何十年もかかって、その煮えたぎるような、悔しさや、後悔の気持ちや、目に焼き付いた敗戦のシーンなどは、いずれ枯れていく時が来るだろうけれど、

何十年も、オリンピックを悔やんで生きるには、人生はあまりにも短すぎる。

絶対に変えることの出来ない過去を、くよくよ後悔しているうちに人生は終わってしまう。




スポーツを始めた時の純粋な気持ちを、もう一度、思い出してほしい。


スポーツの楽しさ、魅力にはまっていって、無心に打ち込んでいったあの頃の自分を思い出してほしい。


まだ、オリンピックなど、夢のように感じていた、あの頃の自分が、今の自分を褒めてやってほしい。



あの時の自分が、


今、リオから帰国して、メダリストだけが称賛され、脚光を浴び、花束を受け取り、メダルを取れなかった選手は、一般の旅行者と同じような扱いを受け、メディアにも全く相手にされない自分に、


今、語り掛けるとしたら、


よくぞ、ここまで、苦しい練習に耐え、激しい競争を勝ち抜き、大きな怪我もせず、押しつぶされそうな重圧の中、諦めようとする弱い自分と何度も対話し、幾多の苦しみを耐え抜き、ここま辿り着いた自分に、


こころから称賛を贈ろう!


そんな神に選ばれし、素晴らしい自分を褒めてあげよう!


そんな強靭な肉体と、強固な精神を、生み育ててくれた両親に、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに

心から感謝をしよう!


スポーツの本当の価値は、メダルではなく、困難を乗り越え、高みに挑戦する自分である。


全てに感謝出来る人間性、人格の陶冶にあると思う。


最終的には、スポーツの目的は、精神的な人間作りだと思います。


途中で投げ出さない、目標に向かって全力を尽くす、勝つために知恵と努力を惜しまない。


仲間を思いやるチームワークの大切さを知る。困難や、強い者に、自ら、立ち向かっていく。等々


鍛えた肉体は、いずれ衰えます。金メダルに腰を掛け、目標を無くし、その後、努力することをしなくなった

人生は、魅力を無くします。


今年、オリンピックに出場した全てのアスリートに、


羨望の眼差しを持って、全幅の称賛を寄せたいと思います。


生涯のオリンピアンとして、この経験を、ポジティブに、多くの子供たちに伝えて行ってください。


よく頑張りました。お疲れ様でした!




    四年前の画像を再び。 愛ちゃんおめでとう!苦しんだ分、得ることも多かったね。素敵な人生を!
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