沖縄に関する為政者と朝日の欺瞞 その1-1 | ケンさんのブログ

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大丈夫か、沖縄!

昨年の12月にオスプレイの不時着水事故が起き、当時の副知事が抗議に言ったところ、なんと高圧的な態度を取られ、いまだに植民地とでも思っているような態度だと信じられないようなことが朝日新聞を始めとして報じられた。

沖縄は、地上戦で、当時の為政者やマスコミが鬼畜米英に虐殺されるくらいなら、ひと思いに死んだ方がましだと思わうようにデタラメを吹聴したため、本来死なずに済んだ多くの人が死に、戦後も本土が主権を回復しても沖縄だけは長く占領され続け、復帰後も多くの米軍基地が残っている。
もっとも本土も実際には基地が多く残っており、首都圏にある横田も厚木も横須賀も座間も所沢も赤坂プレスセンターもいつの間にか自衛隊と共用になっているところもあるが、極東では米軍の重要な基地である。
強く要望しても米軍の都合でなかなか返してもらえないところも多いが、幸いこちらでは、植民地発言をするようなバカな米軍人はいない。
フレンドリーな人が多いようだが、もし植民地だと思っているような発言が明らかになれば、業務に差し支えるほどの大問題になるに違いない。

沖縄には、まともな教育を受けている日本人の多くが特別の感情を抱いているはずである。
もっとも最近の若者は、沖縄というと地上戦や占領の悲惨さよりも、好きなタレントの出身地ということと行ってみたい場所という人の方が多いかもしれない。
沖縄返還の頃を知っているいれば、沖縄は他の地方より、戦争に対して多少は文句を言う権利を有しているはずだと思っていて当然である。

そこへ、この発言である。

さすがに、沖縄に対してこれは許し難い。
どんな奴が沖縄の政令管になっているのかと、この記事を見て気合を入れて調べ始めたのが、そもそもの発端である。

しかし、なんと驚くことに、この記事は、報道とはとても言えない典型的な詐欺的な誘導記事だったのである。

朝日新聞は、従軍慰安婦問題で、検証不十分な記事を載せ続け、基本的には韓国の成立に絡む、反日教育が間違いの元凶だが、反日教育につまらぬ災禍を残した。
誤報自体は、どの新聞でも珍しくない。朝日を批判するのを売りにしている新聞も、朝日に引けを足らず誤報や問題報道だらけである。しかも、記事の底が浅く、よその国の国家元首を勝手に亡くなったことにしても、全くのパクリ記事を書いても、他人に厳しく自分に甘いだけとしか思えない、お隣の国と根は同じような新聞さえある。

 

 

マスコミが、戦争や軍隊に厳しいというのは戦時中にマスコミが犯した間違いからすれば当然である。政府への態度も含めて少し厳しいくらいがちょうど良いのだろう。
特に、冷戦でアメリカの軍事力の下、戦前のような国防費をほとんど掛けずに国土の再建に費用を振り向けることができたのは速い復興のためには幸いだっただろう。
しかし、領土的野心や勢力拡張に武力を使うという例は、ソ連の北方領土、韓国の竹島、そして中国の海洋進出の野心を見れば明らかである。
何も、武力だけが安全保障の道ではないが、簡単に襲われない程度のセキュリティー対策は必要である。
ま、色々な意見はあるが、ちゃんとした事実を元に議論を進めて行けば良いのだろう。


実は、親の代からの朝日の読者で正直、他の新聞は読みごたえがあるのは、日経新聞くらいで、昔は、全くつまらないと思っていた、ジャイアンツファンの死んだおやじでさえも数か月取って止めてしまったが、読売新聞がつい最近比較のため朝日と読み比べているが、産経新聞と比べるなど気の毒なくらいまともである。
それはともかく、個人的には慰安婦問題は、それほどショックではない。朝日なら、こういう間違いがあってもおかしくないくらいのことは、ちゃんと読んでいればわかる。
反戦、反軍隊もわかるが、ちょっと頭で考え過ぎなので、自分の思いの方に騙されることはありがちである。
もちろん良いことではないが、それよりも腹が立ったのは、沖縄のKY珊瑚傷でっちあげ記事である。
これは、載せたデスクは間違いかもしれないが、記事を書いた方は完全な捏造で、ダイバーが傷を付けてけしからんという証拠写真を実は自分で付けた傷なのに偉そうに人を非難するという、人として最低のことである。
今回の沖縄の記事は、それに匹敵する、詐欺的な誘導記事である。
沖縄に肩入れをするのは、わかるが、嘘やデタラメを結局は沖縄を愚弄することで沖縄県民のためにはならない。
沖縄の厄介なところは、新聞だけでなく、先の戦争中と同じで為政者とマスコミが一緒になってデタラメな報道をしていることである。
怪しいとは、思っていても、そんなまさかと思っていたが、これほどひどいとは思わなかった。

今回の手口は幼稚なので簡単に嘘・デタラメがわかったが、こんな見え透いた手を使ってしまうほど、こういったことが蔓延していると見るのが自然である。

今回の記事は、なぜか仲間から裏切られて密告されたと見られなくもない、元副知事の米軍への抗議に行った後にすぐ米軍が説明会見を開いて、その内容をユーチューブに公開したことから、その会見中の写真をしっかりと撮っているのに、その会見の内容は一切無視して辞めさせられた知事の意見だけ載せるというインチキ振りがばれてしまったのである。
事実を報道するジャーナリズムとしては、発言の裏を取るための絶好の機会なのに、写真を真ん前で撮っているのでちゃんと聴きに行っているにも関わらず、一方的な意見だけ載せるというミスを犯している。
記事と写真では署名が違うので慎重さが足りないのかもしれないが、記事を作るデタラメな態度が図らずも露呈したのかもしれない。

記事と、ユーチューブの説明会見で何を言っているのか理解してもらえば良いのだが、残念ながら、頼みの綱の通訳のお姉さんの声はかなり聞き取りにくい。次回にユーチューブの笑ってしまうレベルの書き起こしの英文の助けも借りて、会話よりは身ぶり手ぶりの方がよっぽど通じる自分が苦労して要約を載せるが、英会話の得意な人は直接見てもらえば速い。
幸い、後半は次回に英語を凄く正確に書き起こしてくれているように見える人がいるのでそれを見れば良いが、会見を開く目的や事故の経緯の部分は入っていない。

 

 

 

米軍説明会見の内容




後半の英文と日本語の対訳書き起こし
あべこべな世界で逆立ちすると何が見える?(2016/12/14 オスプレイ名護沖不時着水事故原因説明会見。原文書き起こし)
もしくは
ニコルソン調整官のべらんめえでない会見|①質疑応答編(全文対訳


前半の訳が見つからなければ自分の下手な訳を次回載せたいと思うが、今回は、しれべていてものすごく気になる非科学的な評価方法が蔓延しているオスプレイの安全性について記す。
これはいわゆる反対派だけでなくそうでない人も含めた両方とも、基本的な危険性の評価が間違っているのだが、特に、またもそうな意見を言っている人でも、理解ができていないいないのである。
危険性を評価しなければならないエンジニアにとっては当たり前のことだが、一般の人の知識はこんなものかも知れないので、それを記す事にする。
工学の場合は、危険性の評価がきちんと出来なければ競争力のあるまともな工業製品を作れないので評価方法については国際的に単純である。

 

 

 

安全性の評価方法

安全性の評価方法には科学的で役に立つ方法で評価しなければならない。

単に危険というだけで、みな排除すべきだなどという考えがまかり通れば、どんなものでも危険だと排除できてしまう。
全ての危険を排除したら、息をすることさえできなくなるので、危険を正しく評価しなければならない。
自分の狭い知識や料簡以外への理解力が無い人も結構多いから、評価は科学的な再現性や確認可能な仮定によって行わなければならない。

オスプレイの危険性を正しく評価しない人は、塩分の取り過ぎは、徐々に体を蝕むだけでなく、日本中毒情報センターによれば、致死量 0.5~5g/kgでほぼ即死するくらい危険なので料理に使ってくれるなと主張しなければならない。
危険性は、「何が」「何に」「どのように」「どのような危険が」及ぼすかを正しく認識して、それが及ぼすメリットと比較した上で正しく評価されるのである。

幸いオスプレイの危険性は、日常生活に潜む似たような危険性と比べれば桁違い小さいのでそれほど正確さを求めなくても十分である。
有用性に関しては、立場の違いで評価に大きな差が出るが、これも危険性の確率の問題と肯定派と否定派の人数という評価方法を使うことで科学的に回避できる。

もっとも科学的という言葉を科学的でない人は誤解しがちであるが、絶対に正しいかどうかをを問題にするのでなくて、仮定が正しいかどうかを冷徹に見定めるここでもある。
絶対に正しいと考えること自体が科学的でない。

ま、具体的にオスプレイの場合で述べていこう。

ところでその前にオスプレイとはどういうものか簡単に見てみよう。
オスプレイというものに対しての知識が全く欠けていると評価できないからである。

水を差すわけではないが、正確な技術的な判断は十分な知見を持った専門家の人々でしかできない。
個人とは限らず仮定的なグループかもしれないが、これは、日本だけでなく、国際的な安全性を評価する上での技術的な基本である。
素人が狭い知識で判断しても的を大きく外れた意見に過ぎない場合があるからである。

この点に関して自分はもちろん高度な知見を持った専門家ではないので、革新的な技術について誤らないように、一般的に確立された部分に関して注意しながら評価しなければならない。
これに関しては、自分だけでなく程度の差こそあれ、ごく一部の専門家を除いてみな同じである。
しかし、実際には自分の知らないことは都合よく無視して評価する場合が多い。

しかし、専門家でなくても知ったかぶりにならなくても評価する方法は確立されている。
説明の中でおいおいわかっていくことと思う。
ま、これも当たり前のことなのだけど

 

 

 

オスプレイ

昔から、航空機は、ふわっと浮かんでビュンと飛んでくのが理想のようである。
自分が子どもころには21世紀には車でさえも、空中の高速路を列をなして飛び、飛行機は、ふわっと浮かんだあとビュンと加速して超高速で目的地に向かうものになるはずだった。

現実には車は、ようやく自動ブレーキが使いものになりそうだという段階で、車庫入れのハンドル操作くらいはできるかもしれないという程度である。
空中に浮かぶなど、高層の駐車場からブレーキ操作を間違えて落ちる時くらいである。

 

前史

1967年に実用化された世界初の垂直離着陸機、ハリヤー初期型。281機生産され45名が操縦ミスで亡くなった。
垂直離着陸という夢のようなスペックは犠牲になるものも多く、自動化技術が進んでない当時は、操縦に超人的な能力が必要だった。垂直離着陸といっても、高温の排気ガスのため、強化されたスペースが必要であり、垂直離陸をするには、武器のほとんどを降ろさなければならなかったらしい。
それほどまでしても垂直離着陸機が欲しかったということだろう。
これに負けずとソ連でも似たような目的でYak-38ファージャーが1971年に初飛行した。
こちらは、アナログ技術で自動操縦をかなり推し進めたようであったが、ほとんど実践の役に立たずに退役したらしい。231機製造して、ほとんど活躍しなかったにもかかわらず事故で36気も失われている。
ただし、そのうち31名が生還してるらしいので、脱出装置に関しては、目覚ましい進歩があったということである。

アメリカはハリヤーを改良してハリヤーⅡを作り、これが今も運用されている。
これもどこでも垂直離着陸できるようなものではないらしいが、本格的な空母船団の必要がないからなのか、即応戦力として便利使いされているようである。

対戦闘機用としては、能力的に厳しいようだが、他の戦闘機などで制空権をある程度確保して、びゅんと飛んでってパッパッと攻撃して帰って来るのを繰り返したりするには都合が良いのだろう。
このハリヤーⅡの後継機として、F-35Bの試験運用が順調に進んでいるようだ。

前の世代と違い、超合金かガンダムのような変形をするというオスプレイよりもさらに斬新なデザインでふわっと浮かんでビュンと飛ぶ機能を実現している。
なお、日本の次期戦闘機として採用するのは、F-35でも普通の垂直離着陸の機能がないものである。この方が離着陸の問題を気にしなければ性能が良い。
他国に攻め入ることを考えなければす直離着陸機能などいらないのかもしれない。

 

その1-2に続く