リヨン、女子CL敗退。(熊谷・永里対決は明暗分かれる結末に) | うらじょ

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熊谷紗希選手が所属するオリンピック・リヨンは、11月14日に女子チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Women's Champions League)ベスト8決定戦の2戦目を(Round of 16 2nd leg)、永里亜紗乃選手が所属するポツダムと対戦し、1-2で敗れました。

1戦目をポツダムのホームゲームで1-0で勝利していたリヨンでしたが、2戦目のホームゲームで2失点の逆転負け。2戦トータル2-2ですが、ポツダムがアウェーゴール数で上回り勝ち上がりとなり、ベスト8に進出しました。

2009年から4年連続でチャンピオンズリーグ決勝に進出していたリヨンが、早々に敗退となってしまいましたー



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【UEFA女子CL Round of 16 2回戦 】

11月14日(日本時間11月15日4時KO)


LYON 1-2 POTSDAM

(Total 2-2 Potsdam win on away goals)


会場/ Stade de Gerland (Lyon)



得点:

11分 C. Abily (Lyon)

33分 S. Draws (Potsdam)

73分 M. Mjelde (Potsdam) =PK


(Lyon lineups)

26 S. Bouhaddi
03 W. Renard

20 S. Viguier →75分 L. Tonazzi
05 S. Kumagai
23 C. Abily →64分 E. Bussaglia

06 A. Henry
10 L. Necib
07 M. Rapinoe →46分 12E. Thomis
21 L. Dickenmann
09 E. Le Sommer
08 L. Schelin




この試合はネットから後半に見ることができました。

前半を終え1-1の同点。リヨンでレギュラーに定着している熊谷選手は、この試合も先発から出場。

しかしながらポジションを見ると、見慣れたセンターバックではなく右サイドバックとして起用されています。最近フランス女子リーグなど、チェックしていなかったので疎くなっていまして、この試合以前からどうだったのかは判りませんがー



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ポツダムは後半開始から、FWアノンマ選手(Anonma)に代わって永里選手が起用されました。

永里選手は3トップの左に入り、右サイドバックの熊谷選手とのマッチアップ。女子CLの舞台で、日本人選手同士が直接対峙するかっこうとなりました。

永里選手の動き出しに、熊谷選手が逐一注意を払い、カバーに入る様子が映し出されます。

サイドライン付近で攻守に上下する、お互いの駆け引きの様子が興味深く、見入ってしまいます。


豊富な攻撃力を擁するリヨンが、攻勢に試合を進めてはいますが、ポツダムの堅守の前に攻め手を欠いている様子。決定機には至れません。

ポツダムは反撃から、DFの裏を狙った縦へのパス出しが、単調とはいえ間延びしてきたリヨンの守備の隙を突き、次第に脅かし始めた感じがうかがえます。

リヨンは、64分に攻撃的MFアビリー選手(Abily)からMFブサグリア選手に(Bussaglia)代え、また攻撃に転じても人数をかけずに、1-1のまま逃げ切ろうという感じにも見受けられます。



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ポツダムが押し気味の70分過ぎでしたー

リヨンは自陣でパスミスからポツダムの選手にインタセプトされると、右から持ち込まれクロスを入れられる。

 ↓

ゴール前でノーマークの永里選手に、熊谷選手が急いで寄って防ぎに行く。

 ↓

永里選手は入って来たクロスに、ダイレクトボレー!?をうまく合わせられず、流れたボールが高いバウンドで弾む。

 ↓

カバーに入った熊谷選手が受けクリアして、リヨンはピンチを防いだかに見えたのですが・・、主審の笛がなりペナルティマークを指し示しています。PKを与えてしまいました。


リプレイを見ますと、高く弾んだボールに、熊谷選手が胸でトラップしようと広げた腕に触れたようにも見受けられました。ですが実際にはアゴで受けて処理しており、腕に触れていたとしても微かな故意では無いもの、厳しい判定にも受け取れました。



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まさかの判定に、主審に食い下がる熊谷選手は、アゴで受けたことを必死にアピールします。

むろん覆ることはなく、ポツダムのキッカーMjelde選手がゴールへ豪快なライナーを決めてポツダムの決勝点となりました。



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熊谷選手の一連のプレーを見逃さず、永里選手がすかさず手を上げてハンドをアピール。これがとっさの判定の後押しにもなっていたかもしれません。

いずれにせよポツダムにとってリヨンを打ち破る大殊勲は、永里選手によってもたらされたことは確かですね。


UEFAチャンピオンズリーグ優勝候補同士の戦いが、日本人選手の明と暗によって決してしまった感があります。

熊谷選手にとってはとても辛い結末、常勝リヨンだけに責任の重さは、察して余りあるものがあります。私的にもリヨンでの欧州制覇を楽しみにしていたので残念です。

意気消沈のリヨンでしょうが、ですが17日にはもうリーグ戦が控えていますし、12月22日まで5試合あります。熊谷選手には、なんとか奮起して出場し続けてもらいたいところです。常に前向きな熊谷選手だから大丈夫だとは思いますが。




ーUEFAチャンピオンズリーグ2013-14は、13日14日の試合結果により、ベスト8が出揃いました。ー


【13日の結果】

VfL Wolfsburg 3-1 FCR Malmö (Total: 5-2)
FC Zürich Frauen 1-3 FC Barcelona (Total: 1-6)
Glasgow City LFC 2-3 Arsenal LFC (Total: 2-6)
Birmingham City LFC 5-2 FK Zorkiy Krasnogorsk (Total: 7-2)


【14日の結果】

Olympique Lyon 1-2 1. FFC Turbine Potsdam (Total: 2-2)
Tyresö FF 4-0 Fortuna Hjørring (Total: 6-1)
Torres Calcio 2-0 FC Rossiyanka (Total: 2-1)
Neulengbach 3-0 Konak Belediyespor (Total: 6-0)


VfL Wolfsburg(ドイツ)、1. FFC Turbine Potsdam(ドイツ)、FC Barcelona(スペイン)、Arsenal LFC(イングランド)、Birmingham City(イングランド)、Tyresö FF(スウェーデン)、Torres Calcio(イタリア)、Neulengbach(オーストリア)の8チームが、準々決勝に進出。


準々決勝は、2014年3月22・23日(1st)、3月29・30日に行なわれる予定。準々決勝以降の試合組み合わせ抽選会は、今月21日の予定です。

決勝は、5月22日にポルトガルのリスボンで行なわれますー



ポツダムの永里選手には、さらなる活躍を期待です。

勝ち上がり、大きな舞台を踏んでいくことが、姉の大儀見選手や熊谷選手・安藤選手同様に、貴重な経験となり成長に繋がるでしょう。今度はゴールでアピールしましょうー