膝蓋骨内方脱臼

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先日、当院で行いました膝蓋骨内方脱臼の手術についてご報告します。


膝蓋骨内方脱臼とは文字通り膝蓋骨(膝のお皿の骨)が内方(内側へ)脱臼する病気です。


膝蓋骨内方脱臼はグレードⅠ~Ⅳまであり、数字が上がるほど重くなり将来の膝への負担が増します。


Ⅲ以上が手術の適応になります。


グレードⅠ…獣医が指で押すと脱臼するが、指を離すと自然にはまる。

グレードⅡ…獣医が指で押すと脱臼する。指を離しても自然にははまらないが、屈伸するとはまる。

グレードⅢ…常に脱臼している状態。獣医が指で押すとはまるが、指を離すとまた脱臼する。

グレードⅣ…常に脱臼している状態。獣医が指で押してもはまらない。


文章にするとややこしいですが、

要するに『 グレードⅢ以上は常にお皿の骨が外れたままなので放っておくと良くないですよ。 』

ということです。


ホームページ にも写真入りで詳しく載せましたので参考にしてください。


この病気での一番のポイントは、


グレードⅢのワンちゃんは一見普通に何の問題もなく歩いていることが多いということです。


しかし、そのままにしておくと年をとってから膝の内部に痛みの出てくる慢性の膝関節炎になってきます。


その頃にどうにかしようとしても、もう元には戻りません。(緩和処置はあります。)


犬の痛みは人から見ててもなかなか分かりづらいのが現状です。


獣医から見て、痛そうにびっこを引きながら散歩をしているワンちゃんは結構います。


この膝蓋骨内方脱臼による慢性の膝関節炎もその理由の一つです。


『かわいそうやなしょぼん』と思っても、飼い主さんがその気にならないと私達にはどうすることもできません。



うちの子大丈夫だろうか?とお思いの飼い主さんはぜひ一度かかりつけの獣医師に相談してくださいね。



大阪市西区にある西長堀動物病院 病院より


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犬の去勢手術

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こんばんは星


今日は犬わんわんの去勢手術についてお話させてもらおうと思います。


去勢手術のメリットとデメリットは次の通りです。


メリット

①病気の予防

 A.前立腺疾患

 B.精巣腫瘍

 C.肛門周囲腺腫

 D.会陰ヘルニア

②妊娠させてしまうことを防ぐ


デメリット

③太りやすくなる

④麻酔のリスク


※B.については陰睾(腹腔内or鼡径部)の子は発生率が高くなります。

※②生理の女の子に欲情して気が荒くなることを防げることもあります。

※③今まで代謝を活発化させていた男性ホルモンがなくなるので、消費カロリーが低下します。

   ⇒食事を減らしたり、カロリーの低いものに変えることで防げます。

※④術前検査(レントゲン・血液検査など)と術中のモニター(心臓・呼吸・麻酔濃度など)、ガス麻酔、静脈内点滴により、リスクを最小限にとどめます。⇒より詳しくはホームペジの『手術』http://nishinagahori.p2.bindsite.jp/pg131.html をご覧ください。


少し事務的に書きましたが、分かっていただけたでしょうか?

分からない点は診察時に何でもお尋ねください。


文章ばかりではしんどくなるかたもいらっしゃるかもしれませんので、かわいい写真で癒されてくださいニコニコ


ポメラニアンの『羅々』くんですしっぽフリフリ
西長堀動物病院『 まっちゃのブログ 』-『羅々』くん
去勢手術後に傷口を舐めないようにエリザベスカラーをつけています。

しばらくの間かわいそうですが、傷口を開いてしまうともう一度麻酔のし直しですから皆1週間は我慢してもらってます。


※飼い主さんの御了承を得て『羅々』くんに登場してもらいました。

※ご協力ありがとうございます。


『 西長堀動物病院 』 院長 三谷秀和


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猫の乳腺腫瘍②

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前回猫の乳腺腫瘍は恐いというお話をいたしました。



病気はなんでもそうですが、一度なってしまうと『 完治させるのに全力を注ぐ 』が最善の治療法であることは言うまでもありません。



しかし、それよりも有効な治療法がたった一つだけあるとしたら、病気にならないように予防するということですビックリマーク



猫と犬のデータもあるのでご紹介します。


乳腺腫瘍の発生率 と 避妊手術をうけた時期 とに関するデータです。


ネコでは…

避妊手術(卵巣子宮摘出術)を

生後 ①6か月以前 ②7~12か月 ③13~24か月 に受けた猫ちゃんたちは

それぞれ ①9% ②14% ③89% の乳腺腫瘍の発生率であった。

(Overley,B.,et al.2005)


わんわんでは…

避妊手術(卵巣子宮摘出術)を

①初回発情以前 ②2回目の発情以前 ③2回目の発情以降 に受けたワンちゃん達は

それぞれ ①0.05% ②8% ③26% の乳腺腫瘍の発生率であった。


要するにねこちゃんもわんちゃんも

『 発育の早い段階で避妊手術を受けておくと、乳腺腫瘍になりづらい。 』

ということです。


あまり早すぎる時期(生後3~4か月頃)に避妊手術をすると、関節の成長に悪影響する叫びとの報告もあります。


ですので西長堀動物病院 としては、避妊手術をする時期としては6か月前後が一つの目安としております。


*避妊手術は義務ではなく、「子供を産ませたい」や「うちの子はかわいそうだからしたくない」など考え方は人それそれなのでどうしたら良いか迷っている飼い主さまはご相談くださいねクローバー



西長堀動物病院 院長 三谷秀和


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