と言って話が分かる方がどれくらいいるかわかりませんが、前回の日記の続き。
今回のGWの約1週間の滞在のうち、そのほとんどは例により院長をはじめとした他の先生方と一緒に、コペンハーゲンでインプラントのお勉強をしておりました。
でも日本を発つ約2週間前。
ここへきて、約2日間の自由時間らしきものがぽっかりと生まれたのです。
そうなると、ただコペンハーゲンでじっとしているのはもったいない!とどこかへ足を伸ばしたくなるのがあたし。
「そうだ、スペイン、いこう」
スペインのことなんて何にも知りませんが、まずはガウディよね!というわけで、バルセロナを選択。
コペンハーゲン、セントレア間のチケットは既に払い戻しの効かないものを取ってあったので、コペンハーゲン、バルセロナ間の往復チケットと、ホテルを予約し、ガイドブックを買って、準備完了!?
その日は、5時前に起床しました。
だって、なるべくバルセロナ滞在時間を長くとりたかったんです。
実はあたし、こう見えて、ひとりで海外に行くのは(と言えるのかわからない日程ですが)初めてだったんです。
眠い目をこすりながら、ウキウキ、わくわく!?
SASの直行便で3時間弱、Aeroport del Pratに到着!
エアポートバスで、カタルーニャ広場へ。
ホテルの場所は未確認ですが、荷物も軽いし、そのままメインストリートを北上。めざすはもちろん、アレです。
広場から北へ伸びるグラシア通りを含むこのエリアは、ガウディなどが手がけたモデルニスモ建築が集まり、同時に高級ブランドショップやお洒落なカフェが軒を連ねています。
ガイドブック片手にてくてく歩いて行くと、ネスプレッソを発見!(残念ながら写真はありません。)
ひろーい店内には、見たことのない変わったデザインのマシーンなんかが置いてあって、やっぱり松坂屋とはスケールが違う。
変わったフレーバーがあったら買おうかなと思いましたが、そういうのはありませんでした。
キョロキョロしながら歩いていると、第一目的地、発見!
アントニ・ガウディ作(改築作)、CASA BATLLO。
バトリョさんのおうちです。
色鮮やかなタイルを観ながら階段を上がっていき・・・
なんとも居心地のいいバルコニー(?)を抜けて・・・
屋上に到着!
煙突までもがカラフリーです。
写真には収めてませんが、彼は外観だけでなく、扉や家具など、そのひとつひとつにまで徹底的にこだわりぬいて、デザインの美しさと機能性とを両立させる事に心を砕いたそうです。
ちなみにここは、今回観た中で唯一の日本語音声ガイドつきで、とっても日本人に優しい場所でした。
それでは次のガウディ作品に行きましょう!
お次はココ、CASA MILA。
ミラさんのおうち。
外観はさしずめ、一風変わった砂岩ホテルって感じでしょうか?
やっぱりここでも、これでもかってほどの、曲線。
ガウディ建築の最大の特徴が、この曲線です。
そして彫刻。
ココなんかは、建築物というより、もはや大きな彫刻って感じしませんか?
歩いて来た通りを一望できます。
さて、グラシア通りを北上してきて、地下鉄DIAGONALまで来たら、そこを右折。
水分&ビタミン補給に途中の八百屋さんでリンゴやプラムなんかを買って丸かじりしながら歩いていたら、、、
つ、ついに!!!
キタ~!!!
言わずと知れた、ガウディ最後にして最大の建築、SAGRADA FAMILIAです。
青空に映えますね~。
スバラしいお天気!
ガウディはリアリティを追求するために、生身の人間や死者を石膏で型取ったり、模型を作ったりして研究を重ねたそうです。
中に入るとこんな感じ。
今なお建築中なのはみなさんご存知の通りですが、ものすっごい工事してます。
綺麗なステンドグラス~と思いきや、やっぱり視界に入る工事。
完成予想図?
コレ、お気に入りの一枚。
一時間並んで、塔に上ってみました。
でも待っている間にモクモクと曇ってきて、薄着なあたしはとにかく寒くて・・・
上からの眺めもそこそこに、とっとと降りてきましたとさ。
元来た道を辿り、カタルーニャ広場を抜けて、さらに南下。
この辺りは旧市街で、中心を通るランブラス通りは、「世界で最も美しい通り」と称されることもあるそうです。
通りにはレストランや土産物屋さんが並び、さすがに活気があります。大道芸人みたいな人もたくさんいたし。
google map片手に進むと、広場から10分ほど歩いたところでホテルに到着。やっぱりiPhone、どこへ行っても頼りになります。
ホテルにチェックインしたあたしは、とにかく歩き疲れて、眠ってしまいました。。。
次に目が覚めると20時過ぎ。
できればホントは、貴重なバルセロナの夜をフラメンコを観に行ったりバーに行ったりして楽しみたいと思っていたのに、夜も遅くなってきたし寒いしで、ホテルのそばのレストランでこの日初めてのまともな食事。
よくわからないまま入ったら、中華+現地食みたいな感じのお店で、店内は現地人らしき人達でけっこう盛況。みんなお箸を使うのに苦戦する中、東洋人はあたしひとり。
味の素なのか中華ダシの元なのか、元でもなんでもこの際いいんですが、日本を離れて初めて、久しぶりに「旨味」を味わった気がしました。つまり、美味しかったです。
ワインを2杯飲んだら気持ちよくなって、ホテルへ戻り、就寝。
翌朝。
チェックアウトを済ませ、最初に向かったのは、スペイン最大規模の公設市場、Mercado de la Boqueria。
なんともカラフリーで、南国っぽい市場じゃないですか♪
フルーツジュースを片手に、市場内をウロウロ。
豚やらなんやらいろいろと売ってて、お土産用に買おうかな?と一瞬思ったんですが、検疫で捕まっても困るし、、、と断念しました。
びっくりしたのはウサギ。皮を剥がされたウサギ達が、丸々そのままの形で並べられてたんです。写真は撮りませんでしたが。
市場を後にし、そのまま南下すると、コロンブスの塔に到着。
彼はイタリア人ですが、当時のスペイン女王の援助を受けてアメリカ新大陸を発見したそうです。
その右手は、新大陸の方角を指しているとかいないとか・・・。
塔に上る事もできるらしいですが、なんとなくパス。
塔のすぐ南は港です。
早朝の港。
人はまばらで、なんだか空気が気持ちいい。
そのまま港沿いを北東へ向かいました。めざすはピカソ美術館。
そしてなぜかここから一枚も写真を撮ってないのが残念なんですが、ピカソ美術館の回りの雰囲気が、これまた素敵なんです。
細い路地が入り組んでて、何かの映画のワンシーンのような・・・
もしあたしがバルセロナに連泊してたら、何度も来そうな場所。
ピカソ美術館も、とっても良かったです。
あたし、美術館なんてたまーにしか行かないんですが、ピカソの人生とともに移り行く彼の絵の変遷が、分かりやすく展示してありました。
あっという間に2時間以上が経過。
芸術に触れてお腹いっぱいになったところで、ランチをと思って入ったお店は、カテドラルのすぐ目の前。
スペインに来たら、これを食べずに帰るわけにはいかないでしょう♪
定番、パエリアと、余計な装飾の何も無いお皿てんこもりのイベリコと、白ワイン・・・
真っ昼間からなんという贅沢。
パエリアはおよそ2人前な上に、しっかりとデザートのクレマ・カタラーナまで頂きました。
きっと店員は、この日本人、なんてクレイジーな大食いなんだと思ったに違いありません。(笑)
正真正銘お腹いっぱいになった後は、通りをブラブラ、ウィンドーショッピングをしたり、ベンチにぼけーっと腰掛けてみたり、まったりのんびり過ごしました。
たった一泊だけだったけど、バルセロナの空気を少しは感じ取れた旅だったと思います。
ただ、グエル公園とか、モンジュイックの丘とか、他にも行きたいところがまだまだたくさんあります。
またリベンジしに来るからね!
今回の旅は、いちおう初・ひとり旅ということで、いい経験になりました。
ひとつ確かなことは、お酒が入った方が英語が流暢に出てくるということ。正確に言うと、間違いを恐れずにしゃべれるってことかな?
そして、同じところに連泊して、お気に入りのお店を見つけて毎日同じお店に通って、「今日も来たよ♪」みたいな旅が、もっとしてみたい。
そんな感じで。
この旅で出会った全てのものに。Gracias☆