石川知裕代議士をお迎えしての講演に際し、実は会場にお越しの皆様に受付でお渡ししたものがありました。
 それは講演内容を6ツのテーマに分けて書かれたレジメです。
 これは石川議員が作られたもの。それに沿って話はいよいよ佳境に入っていきます。
 テーマの4番目の『悪党の私生活』と5番目の『悪党の苦悩』を今回お伝えします。

 「みなさんも小沢さんの私生活に興味あるでしょうね。」はい、とってもあります。
 「偉人の私生活って面白いものがあるんですよ。私は拘置所で一番先に頼んだのが鄧小平の本でした。ベンジャミン・ヤンっていうんですけど面白かったですね。」
 それって、ベンジャミン・ヤン著の『小平政治的伝記』でしょうか・・・。キン肉マンじゃなかったんですね、笑
 「鄧小平って必ず朝は卵酒を一杯飲むんですね。これがどうも長寿の秘訣ってことで・・・。あと、毛沢東は歯を磨かないんです。緑茶でいつも口をゆすいでいたそうです。
 小沢さんはですね、動物が好きで、今は農林水産大臣政務官をしている吉田公一さんが新進党時代に烏骨鶏、これが雄1羽、雌3羽というハーレム状態でそれを小沢事務所に。当時、私は書生1年目でした。この烏骨鶏って朝の4時頃から鳴き始めるわけです。奥さんと親方に言われてたのが“お前は夕方になったら烏骨鶏を捕まえて物置に入れとけ”って。
 この仕事がほんと大変でした。
 それで烏骨鶏の卵って1週間に1コ産むんですけど、それを目玉焼きにして出すんですけど、小沢さんはカロリーやコレステロールを調整してますから、黄身の部分だけをくり抜いて白身だけを食べるんです。意味ないんじゃないかってずっと思ってたんですけどね、私」
 「小沢さんは鳥が好きで、うずらを初めてみました。うずらの卵は見たことありますけど、そのうずらの卵を産むうずらって初めてみました。
 あとオウムなんかも飼ってましたね。これ、江沢民さんから中国に行った時にもらってきたんですけど、このオウムが私は今でも忘れられないですけど、オウムって水浴びが好きなんです。ジョウロでオウムに水をかけると、ばったばったとやって喜ぶんです。
 江沢民さんからもらったそのオウムをある日、水浴びをさせたら喜んで檻の外に出ちゃったんです。
 これは大変だと、このオウムを逃したら日中関係にヒビが入ると思ったんで、ガッチリと必死でオウムを捕まえて檻に入れてガチャンと鍵をかけた時に、これで日中関係は救われたと思いましたね。」
 「ま、こんな馬鹿な話ばかりしてますけど、やっぱり動物というのは人の心を癒すみたいです。犬が特に好きでチビというのが17年くらい生きたんですけど、死んじゃって、また2匹犬を飼ってるようです。」
 「あと、徹底してストレスをためない、夜は呑んだら全てを忘れる、というのが小沢さんの流儀でした。」
 「朝はあんまりネチネチと怒ったりしませんね。夜は呑んだら電話は繋ぐなと。酒を呑んで政治判断したら間違えると。」

 次に話はレジメの中の『悪党の私生活』の中の3番目の三大欲より大欲―権力への飽くなき追求へと続きます。 「三大欲・・・睡眠欲、性欲、食欲。私は小沢さんはやっぱりそのもう一つ、権力欲これがいい意味で強いんだと思います。」
 突然、同郷の松山千春さんの話が飛び出します。
 「松山千春さんの“旅立ち”という映画が一昨年出ました。で、この足寄の英雄の松山千春さんは北海道のSTVラジオの竹田さんに見出されてスターダムにのし上がって行くという映画なんですけど、この松山千春さんが竹田さんに“おい、千春。お前これからプロの歌手になるんだったら酒とタバコと女、この三つの内一つは止めろ”と言われて酒を止めたんです、デビュー前に。女は止められないと。 ま、松山千春さんの私生活は知らないんで・・・愛人がいるのかどうかは知りません。で、タバコも好きだから止められないと。だけど、酒は止めれるということで止めて、それで松山さんは酒を呑みません。」当然、この話は実話です。
 「小沢さんは心臓をやったあと、肉、タバコ、酒、この三つの内、二つ止めろと言われました。松山さんより厳しい条件です。だから肉とタバコを止めて酒だけ呑んでおります。食欲・・・私なんかは太ってるんで、2月に80キロ台にまでいきまして、お医者さんに痛風になるっていわれて今は6キロくらい落としたんですけど、この若さでお前、痛風かって思われるかもしれませんが、こりゃまずいなって。
 でも、食欲ってなかなか止めるのは大変ですよね。私は小沢さんがトンカツを食べたのを見たのは2回、自由党の決戦の時とあと1ツは忘れましたけど、記念日にはトンカツを食べたいというのがあるみたいで、普段はそれを抑えてるわけで、それくらい欲を抑える、つまり長生きをしなきゃいけないって思いがあるようです。」
 敵に勝つ為のトンカツではなくて、小沢さんにとっては自分へのご褒美のトンカツなんでしょうか・・・。
 「権力欲が小沢さんは強いんだなぁと思っております。やっぱり何か成す為には何かを我慢する。為政者としては律するというのは一つの大事な要素なんじゃないかな。ただ、そんな小沢さんも政治的には苦境にあります。」
 「裁判闘争・・・刑事被告人というのはずいぶん足かせがありまして、私は刑事被告人になってからは当然、離党・・・政党交付金も貰えません。自民党から辞職勧告決議案を出されてますから。
 松木さんは自民党から“おっ!松木よくやった!よくやった!よく白票を投じたな”と。今あの人無所属ですけど、一人会派が認められてるから毎月65万円もらえるわけです。
 私は認められていません。青いスーツ着て白票を投じるから絵になりましたよね。なかなか兄貴分で楽しい方です。選挙区隣ですからね。ま、大したもんです。全国どこ行っても松木さんは頑張ってるって言われてます。この前も栃木県に行った時も言われました。大したもんです。」
 これで無罪となれば辞職勧告決議案を提出した自民党はどう責任を取るんでしょうか・・・。これは大きく問われる問題だと思います。
 「刑事被告人になるっていうのはそれ以上にいろんな制限がかかります。たとえば、マスコミの放送コードに引っかかったりします。それと私の地元の北海道新聞では国会便りというのを国会期間中に必ず国会議員に聞いて記事にするんですけど、それも認められません。
 こないだ、北海道新聞の記者に自由報道協会の記者会見で聞いたんですよ。“何を基準にしてるんですか?”と。推定無罪でこれ無罪になったら1年間掲載されないと政治的におかしいんじゃないかと。これ社内で検討してくれとは言えなかったですけどね。そういいう足かせが小さいところでありますけど、何より小沢さんが党員資格停止になって代表になれない、これは大きなことです。
 民主党じゃなくって国家の損失に繋がっているとそういう感じがします。大震災でも岩手が被災してるのに活躍の場が与えられない。これは佐藤優さんが“座敷牢に小沢一郎を入れてるのはいいけど、党員資格停止は座敷牢に水を入れてるようなものと一緒だ”と。」
 会場内でも怒りのボルテージは上がっていきます。
 「草食動物と肉食動物の違いを佐藤さんに教えてもらいました。肉食動物というのはじゃれ合っていても、最終的にのどぶえには噛み付かないんです。自分の力を知ってるから、ほどほどにする。草食動物というのは、ほどほどを知らないんだと。最終的に限度を知らないから殺してしまう。
 こういう違いを言っておりましたけど、民主党議員というのはそういうところがあるんだと。とにかく自分は安全地帯ですから。自分を安全地帯において悪者にする小沢さんがいなくなったら、今度は菅さんでしょ、今度誰が総理になってもまた同じですよ。ちょっと形勢が不利だと思ったら自分が選挙に勝つ為に野田さんになろうが、前原さんになろうがまたその人達の悪口を言って乗り切ろうとする。
 麻生さんや福田さん、安倍さんでも自民党はここまでやっぱりやってないですよ。その体質をね、胆力をつける訓練をしないといけません。」

 さて、次回が最終回です。
 テーマは『悪党復権へ』です。お楽しみに・・・。

文責:「関西 日本一新の会」代表 森田

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