映画「テレ・ビンラーディン」
ビンラーディン「そっくり」ダメ、上映禁止
国際テロ組織アル・カーイダ指導者ウサマ・ビンラーディンにそっくりの俳優が出演するインドのコメディー映画がパキスタンで上映禁止となった。ビンラーディンの映像が支持者らを触発し、テロを誘発する恐れがあると当局が判断したためという。
映画はパキスタンの人気俳優・歌手のアリ・ザファル主演「テレ・ビンラーディン (あなたなしで、ビンラーディン)」。米国への移住を夢見るパキスタンの記者が、ビンラーディンとのインタビューを捏造して名声獲得を狙う物語だ。
パキスタンでは、2001年の米同時テロ直後、殺到する海外報道陣に、タリバン幹部とでっちあげて高値でインタビューを売る詐欺商法が頻発した経緯がある。「映画は事実に基づいている部分もあり、それが当局のかんに障ったのでは」(地元記者)との見方もある。