パキスタンにおける日本経済特区(概要) | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

パキスタンにおける日本経済特区(概要)

6月8日 日本・パキスタン経済委員会、日本商工会議所、東京商工会議所、(財)日本・パキスタン協会の主催により「パキスタンにおける日本経済特区説明会」が行われ、駐日パキスタン大使館イムティアーズ公使、およびババール経済担当公使説明趣旨。

1.なぜパキスタンに投資?
(1)地理的に中央アジアおよび開発の進む中国西部への玄関口。中東および南アジアとの結びつき
(2)豊富な天然資源および農作物
(3)豊富な人的資源(英語力、比較的安価な労働力)
(4)1億6千万人を越える人口 そして増えている中産階級というマーケットとしての価値

2.投資家の主なインセンティブ
(1)外国人投資家への対等な待遇
(2)原子力、軍事、アルコール関連など一部の業種を除くほとんどの業種に参入可能
(3)持ち株100%外国資本により可能
(4)政府による許可の必要なし
(5)利益等海外へ送金可能
(6)輸出目的製品への原材料に対して課税なし
(7)法律による外国に対する保護
(8)設備投資に対して課税なし

3.租税構造
(1)法人税 (経済特区における法人税は課税控除パッケージに沿う)
        株式公開会社 35%
        その他      35%
       銀行       35%
(2)利益配当税
        株式公開会社および保険会社 5%
        その他               10%
(3)売上税 16%
(4)関税  
        工場、機械、設備に対して 5% (ただし経済特区においては 0% )
        農業、IT、石油、ガス    0-5%
(5)その他日本経済特区に対して
※設備投資の50%が減価償却可能
※5年間所得税の免税が適用

4.パキスタンがパキスタンにおける日本経済特区に期待すること
(1)日本のビジネスマンの知識、技術、専門能力の修得
(2)技術移転
(3)雇用の創出
(4)関連業種への波及効果
(5)輸出促進

5.経済特区選択パターン
(1)50エーカー以上の土地開発を前提にパキスタン国内全土で適用
(2)工業団地内において現有の工場の拡張もしくは即時設立で適用
(3)カーシム港近郊に開発される日本経済特区内での設立で適用

6.カーシム港近郊に開発予定の日本経済特区概要
(1)現在開発中のビン・カーシム工業団地の一部を日本経済特区第1段階とする 
   開発費 0.4ヘクタールあたり1億円程度
(2)メガ日本経済特区 カラチ空港から50kmのカーシム港近郊に810ヘクタールの土地取得済み

以上、概要となります。不明な点等ありましたらお問い合わせください。