アーユルヴェーダ、春の過ごし方
インド伝統医学、アーユルヴェーダ では、私たちの体質は、ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)という3つのドーシャ(元素)で構成されています。ヴァータは乾燥、ピッタは熱、カパは油の性質です。ドーシャのバランスが取れていると健康ですが、これが崩れると病気になります。人間は個人によりドーシャのバランスが異なり、性格や体質の違いとして現れます。また、ドーシャは日々変化し、食べ物や行動によっても変化します。
さて、春には、カッパが増えると言われています。
カッパが増えると、オイリー肌になり、吹き出物ができ、肌の透明感がなくなるので、春には洗顔を徹底しましょう。しっかり洗顔し、古い肌を除去し、夏が来るまでにお肌に栄養補給しましょう。
アーユルヴェーダ洗顔法
(1)1日2回、お肌にあった洗顔クリームでしっかり洗顔しましょう。
きつい洗顔クリームは使用せず、お肌の潤いを保つように洗顔しましょう。
(2)1週間に1回、漢方薬の顔パックをしましょう。
これによって肌に蓄積された毒素が排出され、透明感が出ます。
(3)オイリースキンの人は、ニーム ティー(ハーブの1種)で毎日洗顔しましょう。
方法は、ニームティーを煮出し、少し冷ましたら、やわらかい布に付けて顔をふきます。その後、化粧水をつけます。
(4)全身のスキンケアには、ひよこ豆の粉末(又はオートミール)と、白檀の粉末を4:1の割合で混ぜ、少量の牛乳(又は水)とローズウォーターを加えたものを、濡らした肌に塗り、やわらかい布でスクラブします。その後、ぬるま湯で洗い流します。
(5)お肌に潤いを与えるには、ターメリック(ウコン) で洗顔&栄養補給しましょう。
(6)体内からきれいにすることも大事です。汗腺や血液をさらさらにするには、水分の多い野菜や果物を食べ、お菓子、揚げ物、チーズは控えましょう。これらの食べ物は吹き出物の原因となります。野菜スープで体内を浄化し、栄養補給しましょう。
(7)毎日たくさん水を飲みましょう。特にぬるま湯、スパイスティーは毒素排出に適しています。
(8)玄米、全粒粉、旬の野菜、肌に良いとされる香辛料(ターメリック、クミン)を食事に取り入れましょう。
(9)オイルマッサージをしましょう。マッサージは肌をなめらかにするだけではなく、筋肉を丈夫にし、神経を落ち着かせ、血の循環を良くし、体内に蓄積された毒素を排出させます。ヴァータ体質にはアーモンド油、ピッタ体質にはココナッツ油、カッパ体質にはオリーブ油やゴマ油を使用しましょう。
(10)お肌を環境汚染から守るために、化学製品の化粧品やスキンケア商品は避けましょう。化学製品によって体内に毒素が蓄積されやすくなります。
Spring Skin Care with Ayurveda より