彼と彼のささやかな無意識・21 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想書庫です


苦手な方はお気を付けください





















「大野さんはフラットなワンルーム推しだったのに、俺が推したこの部屋に決めさせてもらったでしょ?」



それは、ニノが生活しやすいのが一番だからね



「で、結果的にこういう間取りになったから、そこの我儘はもう…」

「え?わがまま?」

「だから、階段があるのに抱っこさせるとかの、我儘」

「我儘、ねぇ」



想いも嬉しい、気遣いも嬉しい

でもそれのどこが我儘なのかは、全く分からない



「だから、一人で」

「余裕だから」

「え?…ぅわっ」



一人で歩き出されてしまう前に、ひょいと抱き上げる



「ちょっとっ 本気ですか?!」

「うん」



何をそんなに驚いているのか分からないけど、余裕に決まってる



離れていた時期に、ニノに惚れてしまった奴らを

側に居る時でも、ニノに言い寄ってくる奴らを

全てを片っ端からなぎ倒す為に、常日頃から鍛えることは当たり前



万が一、ニノを抱いて逃げるなんているシチュエーションに遭遇した場合

抱っこで走れないと意味がないし、地下鉄や歩道橋も余裕で使えないと話にならない



そういう想定に比べたら、家にある階段くらい余裕だよ



「こんなの出来て当然って顔、して欲しいんだけどな~」

「でもっ うわぁっ ほんとにっ 上ってくーっ」



駆け上がることも出来るけど、今は緊急事態じゃないからね

慎重に、大切に、ゆっくりと運ぶ



「はい、到着」



そっとベッドへ降ろす



「すごぉい…」



感嘆の声で、尊敬の眼差しで、見上げてくれる



うわ、ヤバイ

その可愛いさはヤバイよ、ニノ









「余裕だから」



当たり前のように言うと、大野さんは本当に俺を抱っこしたまま階段を上がってしまった



普通、無理だから

全然当たり前じゃないからっ



俺もいつか大野さんを抱えられる男になりたいって思ったこともあったけど



「すごぉい…」



階段は駄目だ、余計に無理だ

これを普通の顔してやられたらキュンどころの騒ぎじゃなーいっ




「ニノ」



強い男の、雄の声で呼ばれる



「すぐ…しますか?」



お風呂場で解しておいてよかった

今夜もすぐに出来る



Tシャツを 脱 ぐ

パンツは 脱 が さ れ た

大野さんがTシャツを 脱 ぐ

パンツも…早くパンツも…



「ニノ、こっち乗って」



布に手を伸ばすと、その腕は大野さんの肩の上に誘導された

ベッドの縁に座っている大野さんの上に、 足 を 開 い て 乗せられる



大野さんのパンツ…


まだ 脱 い で な い のに、俺が 脱 が し た い のに



「智…」



小さな不安も溶けてしまったからなのか

甘えスイッチがオフにならない

同時にオンになったであろう欲のスイッチも、オフにならない



早く、欲しい
















つづく