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牛丼チェーン「吉野家」を運営する吉野家ホールディングス(HD)は31日、牛丼、牛皿全品と牛鮭定食を4月7日~13日までの1週間で110円値引きするキャンペーンを実施すると発表した。牛丼並盛りが380円から270円になり、すき家の280円を下回り、一時的に業界最安値となる。値下げキャンペーンは1月に続き2回目。

 吉野家は、ライバルチェーンが価格改定による恒常的な値下げに踏み切る中、コスト高などから値下げができず、大苦戦を強いられている。業界最安値で集客力をアップしたい考えだが、「キャンペーン前後の食い控えや反動減を招く」(業界関係者)懸念も出ている。

 牛丼チェーンでは、昨年12月にゼンショー傘下の「すき家」が牛丼並盛りの定価を280円に値下げしたほか、「松屋」も320円に引き下げている。

 一方、吉野家は、米国産牛肉を使用しライバルよりもコストが高いことなどから、定価を380円に据え置き、顧客離れを招いた。

 1月にも期間限定の値引きキャンペーンに踏み切ったが、それでも値段は並盛りで300円と、ライバル店より高く、集客効果は限定的だった。逆に、キャンペーンの反動で2月の既存店売上高が17・2%減と落ち込んだ。

 これに対し、すき家と松屋は2月に客数を5~20%も伸びるなど好調。吉野家では、味へのこだわりから、品質の低下につながりかねない、値下げには慎重な姿勢を崩しておらず、一時的とはいえ、業界最安値を実現することで、ライバル店に流出した顧客の呼び戻しを狙う。

 ただ、キャンペーンは一時的なカンフル剤としての効果は期待できても、その前後の落ち込みを招く副作用も伴う。このため、ライバル店からは「結局、抜本的な対策にならないのでは」と、冷ややかな声も出ている。
産経新聞

    

牛丼食べたくなっちゃった☆
どこのお店に行こうかな



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