堂島宗兵というと、『龍が如く1』から登場しているキャラで、既に『龍が如く0』への登場も確定しているので、シリーズファンとしては非常に楽しみなキャラの一人でもあります。
また大吾の実父であり、893時代の桐生チャンの形式上の「親分」でもあり(風間の親っさんや嶋野の親分でもあったわけですが)、『龍が如く1』の事件の発端(元凶)となった人でもあるので、実はシリーズ的にもかなりの重要人物にも関わらず、これまで中々クローズアップされる機会は少なかったように思います。
氏名 : 堂島 宗兵 (どうじま そうへい)
役職 : 東城会直系堂島組組長
経歴:
19xx年:生まれる(生年不明)
1976年:妻・弥生(19)との間に男児(大吾)誕生
1980年:韓国系組織:ジングォン派の掃討を、配下の風間新太郎・嶋野太の二名に指示し、事実上の壊滅に追い込む。以後、堂島組及び東城会は拡大路線を歩む。
(『龍が如く2』9章より。)
1985年:堂島組を直系に昇格させる。
(『龍が如く1』3章より。)
1988年:『龍が如く0』
1993年:世良勝(37)が三代目東城会会長を襲名。(『龍が如く1』3章より。)
1995年:10月1日、澤村由美(24)を拉致し、自身の事務所・東堂ビルに連れ込む。それに激昂した組員の錦山彰(27)に拳銃で撃たれ死亡。(『龍が如く1』1章より)
『龍1』では、「二代目を支えた大幹部」という説明と、死体姿の登場のみで台詞も無し。
一転、『龍2』の時はワンシーンのみの登場ながらチラッと喋るシーンがあり、親っさんや嶋野相手に堂々たる親父っぷりを見せていたこの人。
襲撃を躊躇する風間に対し、「叩くなら今しかない。」とキッパリ、冷淡に言い切る宗兵。
自分の意思に反するものの、親の命令には従うしかない風間。
殺られた組員の復讐と言いつつ、とにかく暴れたくて仕方ない嶋野。
宗兵も嶋野も武闘派なんだけど、嶋野とは違い、堂島組の発展への将来的なビジョン、或いは東城会という組織の中での自分の出世を冷静に考えた上で、千載一遇のチャンスを掴もうとする執念・決断力があれだけで垣間見えるというか・・・。
あの襲撃を指示するワンシーンのみで、三者の性格の違いをはっきり描写している所が、やはり秀逸だなぁと思いました。
ジングォン派襲撃から8年後、直系昇格から3年後という事で、目論見どおり大出世を遂げた訳ですよね。
でも『0』の公式説明を読むと、「東城会の勢力拡大の功労者だけど、その功績は風間の手によるところが大きい。」って書かれてて、一瞬「えっ!?」と思ってしまいました。
まぁ、ジングォン派事件の時のようなケースを言ってるだけで、決して組長として能力が無いとか、部下(風間)の良いとこ取りで出世した、と言ってる訳ではないと思いますが・・・。
何より、あの弥生姐さんをあそこまで惚れさせた訳ですから、それなりに人間的な魅力も持ってたんでしょうし。
(方々に愛人を囲ってたぐらい無類の女好きでもあるけど…。)
今回だって、あのVシネ三人衆を操って色々画策しそうな感じなので、また違った人間性を見せてくれるのか、その辺楽しみです。
個人的に、あの御三方と並んでも迫力負けしなさそうなモデリングの大物っぷりも気に入ってます(^O^)
そしてもう一つ公式説明で気になる点。
三代目狙ってたって本当ですか( ̄□ ̄;)!!
説明には、二代目“代行”体制と書かれていたので、当の二代目さんは病床に伏せているのか、あるいはムショに“オツトメ”中なのか…。
その辺はともかく。
確かに、この人の性格や組織の中でのポジションを考えれば、いずれは“頂点”に立ちたいという気持ちに駆られても全然不思議ではないと思います。
ただ『龍1』でもあるように、経緯はともかく三代目の座には結局世良が就きました。
堂島としては、自分を差し置いておそらく年齢的も年下であろう世良が三代目に納まった事で、(ああいう性格を考えても)当然面白くは無いでしょう。
しかも自分は、組織の中での最大勢力を率いているという立場なので、いざとなれば何かしらの“行動”に踏み切ることも出来るし、その可能性も現にあったかもしれません。
まぁ本人はその2年後に亡くなるんですが、その辺り(80年代後半~90年代前半)の東城会の動乱みたいなものも、今作で明らかにされたら嬉しいなぁと思いますo(^▽^)o
最後に、「龍が如くにおける堂島宗兵とは?」という点でまとめたいと思います。
結論から言うと、「龍シリーズ屈指のステレオタイプ的親分」と言う風に管理人は思います。
龍シリーズに登場する極道と言うと、既存の映画やドラマに見られるようなイメージではないキャラが多いように思います(意図的にそうしてると思いますが・・・。)
その中にあって、堂島宗兵と言う人は、人々がステレオタイプ的に持っている「極道」あるいは「親分」と言うイメージに、見た目・性格共に最も近く、それを体現しているキャラクターのように感じます。
だからこそ、小沢さん、中野さん、RIKIさんというVシネでおなじみの特濃キャスト陣の中にあっても、ある意味すんなり馴染めるというか、圧倒的な存在感で『0』の世界観を彩ってくれるんではないかと期待しています。