2016.7.3 TAURUS | 名古屋の唄うたい 二村ユーリのブログ「ニム語ロック集」

名古屋の唄うたい 二村ユーリのブログ「ニム語ロック集」

音楽活動やプライベートのことを綴っていきます♪

気づけば一年に一度のこの時期がやってきたなぁという感じで、先日行われた僕が通っているボイストレーニング教室の発表会の日のことを書き綴ります。

写真があまり無く、少々長めの文章になっていますので、お時間のある時にゆっくりお読みいただけると嬉しいです。



僕がボイトレに通い始めたのが一昨年の夏頃だったのですが、入校のタイミングが発表会が終わった後だったので、今回が2回目の出演です。

昨年の発表会の時は確か一週間ぐらい前からソワソワしていましたが、今年は特段意識することなく当日の朝を迎えました。

この日の前日に人前で演奏したばかりということもあったり、2回目ということで進行や場の雰囲気がわかっていたことも精神的に大きかったです。



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会場は昨年と同じく新栄にあるNAGOYA TAURUS(トーラス)さんで。

晴れていたので今回は目の前まで原付で行きました。

楽器を使った生演奏組は午前中に会場入りしてリハーサルが行われます。

リハーサルの時点で十数人ほど会場にいらっしゃって、程よい緊張感の中、本番に向けた良い予行演習となりました。

こちらからPAさんに特に要望を伝えなくても曲調に合わせて良い感じにリバーブをかけて下さったり、照明を調節して下さったので、気持ち良く唄うことができました。

後から聞いた話によると、PAのスタッフさんが変わられたみたいで、昨年と何となく違うように感じたのは気のせいではなかったみたいです。

際立ったミスも無かったので、後は自信を持って本番で唄うのみとなりました。



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今回は全43組出演で、基本的には自分の好きなアーティストのカラオケ音源を流しながら一人一曲ずつ唄っていきます。

トップバッターはこのブログではお馴染みの春原(スノハラ)さん。

昨年の発表会の時に意気投合してからずっと仲良くさせていただいていて、昨年は僕一人オリジナル曲での挑戦だったのですが、今回は春原さんもオリジナル曲で挑戦ということで嬉しかったです。

僕の出番は27番目で、何だかんだ言っても本番を迎えるまでは気分が落ち着かなかったです。

いよいよ自分の出番の3組ぐらい前に迫った時にトイレに行って準備を始めることにしました。

いつも緊張してしまうと笑顔が強張ってしまうという症状に長年悩まされていたので、どうすれば解消できるかなぁと考えた末、表情筋を緩める為にトイレの中でいわゆる変顔をとにかくして、顔の筋肉を動かせるだけ動かしてから楽屋へと向かいました。

楽屋ではギターを手にして、小さな音量でギターと唄の通し練習をして集中力を高めていきます。

手汗が出てベタついている状態だったので、楽屋の水道で手を洗って滑らかに動かせるようにしました。



そしてついに本番。

お知り合いの方が昨年よりも増えていたこともあって、ステージに出た瞬間に客席から声を掛けてもらえたことが凄く心強かったです。

落ち着いた気持ちで簡単な自己紹介と曲紹介を最初にして、演奏に入りました。

この日披露した曲は、今回の発表会の為に書き下ろした新曲です。

出だしは弦を押さえる手が少し震えていましたが、途中でスイッチでも入ったかのように自分の世界に入っていって、次第に震えも止まりました。

客席側は照明が暗く、人で埋め尽くされていたこともあり、逆に目線はそこまで気にならなかったです。

そうなると緊張を感じなくなり、後はとにかく歌詞の一文字一文字の発音を意識しながら、聴いて下さっている方々に少しでも届くように唄いました。

一曲だけではありましたが、恐らく今まで経験したどのライブよりも一番気持ち良く唄うことができたと思います。

歌詞間違いもコード間違いも無く、自画自賛ですが、ほぼ理想通りの演奏でした。

前日のライブでもこの新曲を唄っていて、良いイメージが掴めていたことも功を奏したと思います。

問題だった顔の強張りも事前に顔を動かした効果もあったのか強張ることもなく、本当にやりきったという思いで自分の出番を終えました。



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生徒全員の発表が終わった後は、恒例となっている講師演奏で締め括りとなりました。

途中で何度か休憩を挟みましたが、5時間ぐらいの長丁場でした。

でも終わってみるとあっという間で、自分が知らない曲を聴くことができたり、人それぞれの熱のこもったパフォーマンスを観ることができて楽しかったです。

「凄い緊張してます」と言いながらも、それでも人前に出て自分の思いを乗せて唄う姿はとても素敵なことだなぁと思います。

緊張することが嫌ならば人前に出なければ良いわけなので、あの場にいた皆さんはそれだけ音楽のことが大好きなんだなと。

僕も唄うことが好きだからこそ緊張してでもステージに立っています。

そんな音楽好きが会場を埋め尽くすほど居たことを考えると凄く嬉しくなりますし、自分にとってとても居心地の良い場所だなぁとしみじみ思いました。



それから、発表会の一番の醍醐味として、出演者一人一人に事前にアンケート用紙が配られ、歌唱力、パフォーマンス、ハートフル、ドレッサーの4つの項目でそれぞれ良かったと思う出演者を各2名ずつ選んで投票する仕組みになっていて、最後に表彰されるというものがあります。

正直、皆さん素晴らしくて、どの項目も2名に絞ることが難しかったです。

講師演奏中に集計が終わり、緊張感が漂う表彰式へ。

昨年は残念ながら賞を貰うことができずに終わり、今年こそは何か賞が貰えたら…という思いがありました。

ハートフル賞という、心が温まる演奏をした人に贈られる賞があり、その賞を少し狙っていたのですが、今年も残念ながら自分の名前が呼ばれることはありませんでした。。。

その代わりに昨年に引き続き、春原さんが見事受賞することになりました。

僕も春原さんに票を入れていたので本当に良かったです。

これで今年も入賞することはないかな…と思いながら、今度はドレッサー以外の3つの項目の投票数を合算して決める総合の部の表彰へと移りました。

第3位の発表でも自分の名前を呼ばれることはなく、いよいよ諦めがついた瞬間、3位は同票数でもう一人いるというアナウンスが…。















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まさかの僕でした…!!!

名前を呼ばれた瞬間も凄く嬉しかったのですが、呼ばれたと同時に近くにいた春原さんが「よっしゃー!!」と自分のことのように喜んでくれたことが何よりも嬉しかったです。

皆さんの祝福を受けながらステージに上がり、表彰していただきました。



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表彰式の方が何故か緊張してしまって、また笑顔が強張ってしまいましたが。。笑

盾や賞品は一人分しか無かったのですが、ありがたいことに快く譲っていただいたので、これは一生の宝物として大切にします。

本当に嬉しくて涙も溢れ出そうでしたが、結果が3位ということもあったので、そこはグッとこらえ。

欲を言ってしまえば、やっぱり1位を獲れたら最高の結果なのですが、歌唱力のレベルが自分と全然違うので、牙城を崩すのはなかなか厳しそうです。

本当は賞が全く獲れなかったとしても、オリジナル曲や演奏が褒められるだけでも充分嬉しいです。

でも今回はどうしても賞を獲りたいという欲がありました。

応援して下さる方に目に見える形として応えたかったということもありますし、もっと言えばいつも指導して下さる先生の指導法に間違いがないということを証明してみせたいという思いがずっとあったので、賞を獲ることができて本当に良かったです。

勿論、自分のオリジナル曲が聴いて下さった方に届いたという証にもなるので、自信にもなります。

いつもライブ後は自己嫌悪に陥ってばかりなので、この時ばかりは自分を少し褒めてあげても良いのかなと思いました。

でも票を入れて下さった皆さんのお力が無ければどうにもならないことなので、貴重な一票を入れて下さって本当にありがたかったです。

一票でも足りてなかったら、表彰されてなかったわけなので。。

このご恩は直接は返せなくても、どこかで誰かに還元していきたいと思います。

折角ですので、この場を借りて歌詞を掲載させていただきます。



「いつか話せなくなる前に」

何気ないメッセージを送るよ
文字数は少なめですぐに終わる
当たり前のようなやり取りも
いつかは無くなってしまうんだな

わかってる わかっているけど
思ってることを口に出せず
また今度で良いかの押し問答を繰り返す

朝の挨拶は徐々に減って
口数は少なめですぐに出掛ける
それぞれが役目を果たすため
一人ずつ旅立っていくんだな

失って 忘れてしまった
いつかの温かな愛情
離れたあなたを思い今溢れ出す

意地張って頑なに閉ざした想いを
胸張って今すぐ伝えるから 届け 届け

「この家族で一緒に生きるのは
この人生で一度きりなんだよ」
と父が教えてくれた

意地張って頑なに閉ざした想いを
胸張って今すぐ伝えるから

手を振ってサヨナラの別れをする前に
恥捨てて感謝を伝えるから 届け 届け



今改めて読み返してみると、もっと良い歌詞が書ければなぁ…と、ちょっと凹みます。。

この曲を作り始めたのは確か今年の春頃で、最初の原型は特に悩むことなくスムーズに作ることができた記憶があります。

確か最初にAメロとBメロの歌詞を大まかに作って、その後にギターで曲の雰囲気を決めて、コードから導き出されたメロディを歌詞に載せて作ったような気がします。

その後にサビの歌詞を作って、ギターのコードに合わせてメロディを付けていきました。

後は聴く側からすれば初めて聴く曲になるわけで、一回のチャンスを活かすためにも、なるべくキャッチーなメロディーを全編に心掛けました。

それから1番の歌詞を聞き逃しても、2番の歌詞で同じような内容のことを唄って統一感が出るように心掛けたり、なるべくシンプルで聞き取りやすい言葉や語感を大事にしました。

昨年披露した曲はテンポも早くてどちらかというと動きの少ないメロディーラインだったということもあったので、今年はバラードっぽい曲調にしてじっくり聴いていただいて、心に訴えかけることができれば…という構想は作る前からありました。

途中で忙しくなったりして詰めの作業が滞ってしまうことはありましたが、わりとすんなりとできた曲です。

歌詞の内容は、ふと母親とLINEでメッセージのやり取りをしている時に冒頭の歌詞の気持ちになり、そこからイメージを膨らませていきました。

後はたまたまTwitterのタイムラインを見ている時に、母親に素直に感謝の気持ちを伝えられなくて、また今度会った時にはちゃんと感謝の気持ちを伝えようといった呟きを見て、こういった曲があれば背中を押せるかなぁと勝手ながら思い、作るきっかけの一つになりました。

僕自身もそういう所があるので、いつの日かこの曲を親に聴かせられれば良いなぁとは思っています。

演奏面でも今までの自分からしたら、一番挑戦しているかなと。

と言っても、ギターが上手な人から見れば大したことはやってないと思いますが。。

今回無事に入賞することができたので、来年はどのような結果になっても良いかなという所はあります。

来年の発表会に参加するかは現時点ではまだわからないですが、でももし参加することになればまたオリジナル曲を作って挑戦したいと思います。

そうすることで少しでも感動していただいたり、新曲を聴くことを楽しみにしていただけたら本望です。

今だからこそ言えるのは、諸事情でボイトレに通うことを辞めなければいけない時が実はあって、今思うとあの時辞めなくて本当に良かったなぁと思います。

今でもちょっと危うい所ですが。。笑

発表会が終わった後は色々な方が声を掛けて下さって、涙腺がウルッと来たという方もいらっしゃれば、演奏面を褒めていただいたり、歌詞が良かったと言ってもらえたり、凄い嬉しかったです。

今までの人生で認められることが少なかったですし、それでいて自分の好きなことを褒められるということはこの上ない喜びです。

現状に甘んじることなく、もっと感動するような良い演奏ができるように、これからも腕を磨いていきます。



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何と3位の賞品がちょっと狙っていた賞品だったので、受賞とはまた別でテンションが上がりました(笑)

これから目を使うことが多くなる予定なので、ありがたいです。



後片付けをして会場の外に出るとあいにくの雨で、打ち上げは少し歩いた所にある昭和食堂で。

到着すると意識が朦朧とする程の眠気が襲って来て、何だか食欲も湧かず。。。

今回は春原さんとじっくり音楽のことについて語ろうと思っていたので、席も移動せずにノンアルコールでひたすら音楽談義に花を咲かせました。

途中で先生が立ち寄って下さって一緒に話をしたり。

共通して話題に上がったことは、音楽活動をする理由や、これから先の目標は…ということでした。

音楽を通じて知り合いを増やしていきたい、自分の中の内なる想いを吐き出したい、ナゴヤドームでチャリティーライブを開催したいなどの各々の理由や目標が語られて、では僕自身はどうなのかなと。

上記のように「知り合いを増やしたい」「思っていることを吐き出したい」という理由は僕も持っていて、そこに更に付け加えると「人としてもっと成長したい」という気持ちがあります。

人前に出て表現するということは、自分が苦手とする所でもあるので、一番成長に結びつく方法だと僕は思っています。

そしていつの日か自信を持って堂々とした人になって、10代の頃の内気で冴えない僕が見ても憧れるような人になりたいです。

「音楽で食べれるようになりたい」「有名になりたい」といった動機ではないので、今でも音楽活動を辞めずに続けているのだと思います。

今後の目標に関しては、まず昔話をさせていただくと、実は高校3年生の時に、10年後はどうなっていたいかということを一人一人紙に書いて教室の後方の壁に貼り出すということがあって、僕は「適当に唄っていたい」ということを書きました。

この「適当」というのは、雑に唄うという意味ではなく、適度に唄を唄っていたいという意味です。

なので、高校生の時に思い描いた夢は、紆余曲折ありましたが、まさにその通りになっています。

社会人になって整体の専門学校に通っていた時に立てた将来の夢は、「自分のCDを作ってライブをする」ということで、色々なご縁が繋がってそれも叶えることができました。

それでは今後どうしていきたいか…。

自分にとっては極端な話、一人でも喜んでくれる人さえいてくれれば幸せで、その喜んでくれる人が次第に増えていって、あわよくば大きいハコで唄えるようになれれば良いかなと思っています。

例えそうならなかったとしても、きっと後悔はしないです。

大きいハコで唄える程の努力をしているわけでもないですし、生活を犠牲にして音楽活動をするつもりもないので。

いずれは結婚して、自分が望む仕事をしながら困窮しない程度の収入を得て、余暇で音楽をとことん楽しむという生活が今後の目標です。

その生活スタイルを確立させて、自分よりも若い人のお手本になれるような生き方をして微力ながらも勇気づけられたらと思います。

口先ばかりでまだまだ先は見えないですが、見えないからこそワクワクしながら人生を謳歌していきます。

まだ音楽活動は続いていくことになりそうなので、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

10月29日(土)には昨年に続いて東北復興支援のチャリティーライブも開催しますので、ご協力お待ちしております。



◆次回のライブ◆

2016年7月16日(土)

「Good curry!Good music! Vol.1

場所:夜空と月のピアス(名古屋市港区)

時間:OPEN 18:00 / START 18:30

入場料:前売 / 当日¥2,300

※ソフトドリンク&この日だけの激うま特製カレー付き

出演者:ザ・カレーが食べたいズ / キタムラリョウ(大阪) / 角谷良平 / 二村ユーリ / 鈴木大雅


2016年7月17日(日)

「アコギdaレディオ★

場所:RADIO CLUB(愛知県安城市)

時間:OPEN 11:30 / START 11:40

入場料:前売 ¥2,000 / 当日 ¥2,500

出演者:OA 創太 / ムラサキサトリ / 横山和宏 / イノウヒロキ / よしかねたくろう

ムラサキサトリでの出演です。




長々と自慢話や自分のことを書いてしまって不快に思う部分もあったかもしれないですが、興味をお持ちになってここまで読んで下さって、心より感謝を申し上げます。

今後とも宜しくお願い致します。



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