小細胞肺がん:2011.6月まで | 「小細胞がん」闘病記

「小細胞がん」闘病記

父(61歳)の「小細胞肺がん:ステージⅣ」の闘病記。


6月17日、四国がんセンターにて頭部MRI(造影剤)検査と胸部レントゲン。

ここ1ヶ月程、父は本格的に食欲もなく段々と痩せてきていたので
医師の説明を聞くため一緒に診察室へ。

前回記事にも書いたが、父は今年3月に全脳照射を行っている。
放射線治療後に別段検査などもなく、治療の効果を期待する日々。

結果。。。

転移性脳腫瘍が多発しているとのこと。
元々、昨年の7月にガンが発覚した時点で脳幹部に転移は認められていた。
当初の転移も単発ではなく、脳全体(全部で5つくらい?)に渡っていたので
抗がん剤治療がひと段落ついた後、全脳照射が選択された。

今年の2月に撮った頭部MRI画像で確認されていた腫瘍は、
3月の全脳照射によって縮小したり、消滅したりしたものもあった。

でも。
抗がん剤治療後縮小していた脳幹部の腫瘍は、ひと目見てわかるほど大きくなっていた。
それに加え、小脳と大脳にも新たに大きめの腫瘍が増えていて、
詳しく数えてはいないが、パッと見で10個以上はありそうだった。

がんセンターの放射線科の医師に今後の治療方針を仰いだのだが、
これ以上がんセンターでの治療は出来ないと言われた。
全脳照射をした後に、定位放射線治療をするのは現実的ではないと。


なんだか、、、
もう見放された気がして。

父もがっくりと肩を落としているように見えた。


ただ、全く手立てがないわけでもないらしく、
ここの施設にある定位放射線の機械では無理だが、
今治市の病院にある「サイバーナイフ」なら可能性はあるかも知れないとのこと。

ガンマナイフはボルトで頭を固定しなくてはならないけれど、
サイバーナイフはその必要もなく、複数個の腫瘍を一度に治療出来るらしい!

調べてみると、現在日本にサイバーナイフは22箇所にしかなく、
中四国合わせても3箇所。
そんなスゴイ?機械が近所にあるなんてラッキー?!

・・・とか楽天的に捉えてみる。

というわけで、来週月曜から今治市の病院に入院予約済み。
まだ実際にサイバーナイフで治療可能と決まったわけではないが、
もうそれに賭けるしかないのは事実。

あ、ちなみに外科手術は無理だそうで。


今までの主治医曰く、
「放射線治療が出来たとしても、モグラたたきのようになるはず。
 放射線科でこれ以上の治療は無理と言われたら、
 あとは抗がん剤治療を試してみるしか手がなくなります。
 今ある脳腫瘍が更に大きくなったり、更に転移を重ねていけば
 8月か9月くらいには、確実にさまざまな症状が出てくるはず。」
 

正直、放射線も無理なのに、抗がん剤なんて。
もっと無理なんじゃないの?って思ってしまう(泣)
今でさえ、食欲なく体力も落ちてきているのに、抗がん剤に耐えられる??
しかも、もともと脳腫瘍に抗がん剤はほとんど効かない。


もし、本当にそんな事態になってしまったら、、、
考えるとどうしていいかわからない。



なんだかなぁ、、、
昨年の7月にガンの告知を受けた時から今まで、
私が想像していた以上に父は病気に負けず良く頑張って、
辛い治療も思っていたよりすんなり通り過ぎて、
今の今まで、父の笑顔が変わることがなかったから。
今の今まで、いつもと変わらず楽しく過ごせていたから。


もしかしたら、何とかなるかも!!


とか期待しちゃってた私。
小細胞肺がんは、やっぱりそんな甘いもんじゃなかったんだなぁ。


食欲が落ちたのも、ふらつきがあるのも、全部「副作用」だと思ってた。
全脳照射の副作用で脳が腫れているからなんだと思ってた。

「いつかはわからんけど、数ヶ月もしたら落ち着くょ~」

そう言って、ずっと耐えてた父。


でも実際は副作用ではなくて、腫瘍が大きくなっていた症状だったんだね。
いっぱい我慢して頑張ってたのに、、、
父の気持ちを思うととてつもなくやるせない(泣)


私には今まで弱音を吐いたことはなかったのに、
今回の診察の帰りに、
「もう治療してもダメかもなぁ」って。

もう励ますしかなかった(*´;ェ;`*)



もう、完治は望めないのなら、
普通に毎日が送れるよう、辛い症状が出ないよう、
それだけを心から祈る。




さぁ、まずは来週月曜日!
サイバーナイフで治療が出来ることを祈る!祈る!!