玉ボケ王とも言えるレンズです。
Pentaflex

本日のレンズですが、これを銘玉と言っていいのか迷玉といっていいのか判らないレンズなんです。
名称は「PENTACON PentaFlexColor 50mm F=2.8」というレンズで、MayerOpticGörlitze時代には「Domiplan」と言われていたレンズです。
MayerOpticGörlitzeがVBEGörlitzeになり、その後「CarlZeissJena」とともに「PENTACON」となってからも、MayerOpticGörlitzeの基本設計を継承して量産され続けたレンズです。
レンズ構成は、3枚レンズのガウス式で、ローコストに出来ていることから、PENTACONブランドの主力カメラ「PRACTICA」用標準レンズとして大量生産され続けたレンズです。
探せば、すぐに出てくるレンズですので、eBayなどで吹っかけられない限り、3,900~4,900円程度で出てきます。
私は3,500円で入手しましたが、1971年頃の製品にしては、レンズ内のホコリも少なく、傷、くもり、バルサムはがれ等もないベストコンディションでした。
写り具合は「大暴れ」(バブルボケ)することもあるレンズなので、M42ピン押し込み用の部品がついた「アダプター」のカメラがいいでしょう。
撮影モードがAUTOだけなので、M42ピンを押し込んで、絞り環が絞り込めるようにする必用があるからです。
作例ですが、開放(F=2.8)で、あえて逆光撮影すると、背景が全部バブルボケになってしまい、何が何だか判らなくなります。
これもレンズ固有の味ですかね。
PentaFlex

開放で集合写真なんかを撮影すると、確実に「グーパン」が飛んでくることになるでしょう。