終値1万6000円割れ -理由?- | にっけいしんぶん新聞

終値1万6000円割れ -理由?-

日経平均 先物売り、アジア株安で -3面-

22日の東京株式市場で日経平均株価が反落し、終値は前週末比297円58銭安の1万5857円87銭と約2ヵ月半ぶりに1万6000円を下回りました。先物の売り拡大とアジア株の下落があります。


正直、昨日の下げにはビビりました。
あんまり驚いたんで、ちょっとチビっちゃいました。
いや、それはです!が、後場寄りまでのまずまずしっかりが一転してああなるとは、恥ずかしながら想定の範囲外でした。

「アジア株安で」なんて解説もよく聞かれますが、いつから東京市場は香港やインドの株安を見て狼狽するようになったのでしょうか。
事実とすれば情けない話ですが、個人的にはそうではなく、米欧日から新興国まで含めた世界の株式市場から資金が流出していて、その世界的な動きがここへきてアジアなど新興国の派手な株安として表出した、と考えたほうがいいように思っています。

だってインド株が下がるから日本株が下がるなんてことは考えづらいですよ。
マネーの流れが止まっていないと読んだ上でならともかく、

「うわー、インド株下がってるよ、日本株も売らなきゃ!」

なんて単純にそう考えて動くような日本人の投資家はいないと思いたいところです。実はこれがけっこういそうで怖いですけど。


さてアジア株の動きはさておき、きのう一部夕刊紙などでは取り上げられていたようですが、市場参加者でかなり話題になっていたのが彗星のお話です。
星占いがどうしたとかなんてロマンチックな話ではなく、現在地球に接近しているシュワスマン・ワハマン彗星の破片が5月25日に地球(大西洋)に衝突して200m級の大津波が起こる、というなんとも物騒なものです。

一部ネット上ではひと月くらい前から話題になっていたようですが、フランスの研究者がそんな説を唱えているとやらで、それが昨日改めて「ビジネスワイヤ」「時事通信」「ヤフー」と伝言ゲームのように転載されて、ちょうど株価急落の前後に市場に伝わったものだから、ちょっとした騒ぎになったのでした。


が、ガイジンが彗星衝突で株を売ってきたあっ!!


いやそこまで狼狽した人がいたかどうかは分かりませんが、関連の記事のコピペのメールが市場関係者の間でまわることまわること。
記者のメーラーのフォルダにも、ほらこんなに。


彗星メール


いやもう笑っちゃいますね。
こんなんで株が急落するかっての。
まあさすがに本気にしている人はいませんでしたけど。

そこで騒動好きの記者、調子に乗ってある関係者に今回の彗星とは全然関係ない「隕石衝突シミュレーション」の画像を提供しているサイトのURLを送ってみたら、今日になって別の方からそのサイトを紹介するメールが自分のところにまわってきたからまた笑っちゃいました。
下から2番目、「お暇になったら・・・」ってやつですが、悪ノリ好きな方が少なくないのもこの業界の特徴なんですかね。


さて株式市場、先日目先の下げ止まりを予想(期待)しましたが、翌日ちょろっと戻しただけですぐに底割れし、今日もまた一段と下がってしまいました。
ほんとに彗星ショックで下がってるってんなら、25日を無事過ぎれば急回復も期待できるんですけどね・・・。



ご参考:ヤフー当該記事
おまけ: 隕石衝突シミュレーション映像(音出ます)