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2005年06月30日

株取引 全職員1年自粛 -ポーズ-

テーマ:経済
「裏金」問題 経産相会見 -5面-

中川昭一経済産業相は29日記者会見し、同省の前官房企画室長が省内で管理してきた「裏金」を不透明な株取引に流用した問題で、全職員の株取引を原則として1年間自粛すると発表しました。
株取引の自粛は7月1日からで、やむを得ない理由で売買する場合は官房長の了解を得ることが条件。経産相は「企業情報に近い経産省職員は厳しい自己規制が求められる」と述べましたが、時限的な自粛だけで企業に法令順守を促してきた同省への信頼を取り戻せるか、なお疑問が残ります。


いきなりですが、仮定の話です。

経済○業省の職員が、勤務時間中に外出ついでに3人連れだって中野の人気ラーメン店「青○」に30分以上も並び、特製中華そばを食べていたことが判明しました。3人は別途昼休みを取得しており、服務規程に違反しています。
同時にその支払い代金につき同省宛の領収証を取得、経費として処理した金を裏金としてプールしていたことも判明しました。
こんな服務規程違反や不正があってはならないということで、中○大臣は全職員のラーメン店での飲食を1年間自粛すると発表しました。

はたしてこんなことがあったとしたらどうでしょうか。

何を滑稽な。
問題の本質はラーメンかよ?

誰しもそう思うことでしょう。

今回の株取引自粛、たしかにインサイダーというラーメンには存在しない問題が絡んでくるものの、形としては似たようなものです。

株取引自体は、なにもまったく悪いことではありません。
経産相職員だろうと誰だろうと、内部情報・非公開情報を知る立場にない人間が株を売買することに、何も問題はありません。(もちろん例外はありますが)
問題は「裏金」が存在すること、そしてさらにその金で「インサイダー取引」をしたことです。

「企業情報に近い経産省職員は厳しい自己規制が求められる」というのはわかります。
李下に冠を正さず。
瓜田に履を納れず。
そういう発想で「一律に自粛させる」というのは、個人的には大嫌いですが、わからないでもありません。

ではなぜ1年なのでしょうか。
なぜ1年経ったら解禁なのでしょうか。
「何かしらポーズはとらなきゃいかんだろう」
「とりあえずほとぼりが冷めるまではやめておけ」
こんな姿勢が見え見えです。

官僚自らの不正と、その尻拭いの滑稽な対応のために、株取引自体が不正の温床のように思われるのは迷惑です。
同省にも株取引にかかわるコンプライアンスのガイドラインはあるでしょう。
その順守の徹底を図り、職員の意識向上に努めるのが筋のはずです。


・・・などと正論をいっておりますが、「中川経産相は、職員の法令順守の徹底を図り、意識向上に努めるよう事務方に指示した」と新聞記事にあったら、記者も「なにそれ、そんなの前からやってたんじゃないの?それでも室長クラスがインサイダーやっちゃったんでしょ、それも裏金で」と毒づくこと間違いありません。

うーむ、経産省が信頼を取り戻す(?)ためには、いったいどう対応すればよかったのでしょうねえ。
今までも努力しているし出来て当たり前のことが出来なかったときって、対応はよほど形式的になるか、よほど非合理的で滑稽なものにならざるを得ないものなのでしょうかねえ。
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2005年06月30日

今日の愛ルケ(#233-234)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。


青嵐 二十六

冬香と別れて疲れを覚えたのは、情事の名残か別れた虚しさのせいか
いまごろ冬香は家で母や子供達に囲まれてバースデー・ケーキと、動物の顔がついたパンなどを、食べさせているのか
夫がいるのかわからないが、躰に刻み込んだ愛の刻印で、冬香が自分のことを忘れないことだけはたしかである
考えるうち新宿に着き、面倒になりタクシーで部屋に戻る。郵便受けに珍しく妻から封書が届いているが、何の用か。
部屋に帰って開くと、妻らしい淡々とした書き方で、このあたりできちんとしたい、離婚届を同封したので印鑑を捺してくれるだけでいい、とある。
菊治はいつかはっきりしなければと思っていたし、離婚は互いに納得済みなので、いずれこうなるとはわかっていたが、いざとなると少し戸惑う。
誰か好きな人と結婚するのかと思い、それは仕方ないと思うが、かすかな淋しさがある


#新百合-新宿、ロマンスカーで約20分。
冬香の家が駅から歩いて5分のマンションとしても、昼過ぎに帰るなり母や子供達に囲まれてパンなどを食べさせるなんて、昨日の夕方から今日の昼まで、家族は餌を与えられずに待っていたとでもいうのでしょうか・・・。

おい、菊治・・・

動物なのは家族じゃなくて、パンのほうだからな!


そして、もちろんパンよりもスルーできないのがバースデー・ケーキ。
やはり冬香は持ち帰っていたようです。
いったい、家族にどう説明するのでしょうか。
昔の同僚とレストランで食事をするのに、ネーム入りのバースデーケーキのサービスを受けることはあるでしょう。
しかしですよ。
いくら満腹でもそのまま持ち帰るなんてことはありえませんよ。
ぜったい、その場でみんなで食べますよ。
当たり前です、そのために旅行の幹事だかテーブルのみんなだかが、わざわざレストランに頼んでるんですから。

♪ハッピバースデートゥーユー・・・
「おめでとー、ふゆかー!」
「おめでとー、○○(旧姓)!」
「おめでとー」
「ありがとう、でもわたしお腹いっぱいだから、これ、家へのお土産にしていいかな?」
『はあ?』(一同)

こんな奴、ぜったい旅行に呼びません。

あっ!
待てよ。

「・・・囲まれて、バースデー・ケーキと、動物の顔のついたパンなどを・・・」

という書き方なので、パンと一緒に持って帰ってきたケーキだと思ったけど、でもこれは違うぞ。
だって箱根でもらったケーキは、


バースデケーキ


でしたから。

・・・。
そうじゃないですよね。
あれですよね、あのケーキですよね。
あのケーキを冬香が持って帰ったと、菊治が解説してくれているのですよね。

・・・先生、今さら表記を改めるくらいなら、最初から妙な書き方をなさらないで下さいね。
それとも、昔「デズニーランド」などといって笑われたトラウマでもあるのでしょうか・・・。


いや、それにしても、不倫旅行みやげの「冬香さま」プレートつきバースデーケーキを母親と子供、そして夫もいるかもしれない自宅に持ち帰る冬香の神経の図太さ、恐るべしです。


さて、そんな枝葉のアイテムにこだわっている場合ではありません。
これまで何度も離婚しているのかどうかわからない記述のあった菊治夫婦、いよいよ正式に離婚となりそうです。

「これにサインして、印鑑を捺してくださるだけで結構です(原文)

お節介をいわせていただきますと、役所に出すか返送するかさせたほうがいいと思いますが・・・。

もともと籍を抜かないようにいったのは妻の方、それを今さら別れようっていうのは、たしかに他の男と結婚かするのかもしれません。
妻とはもう別れたと思っていても、いざ離婚届が届くと一抹の淋しさを感じる。
昔つきあった女性から「結婚しましたハガキ」が届くようなものでしょうか。

めずらしく菊治にシンパシーを覚えながら、次話へ進んでまいります。



青嵐 二十七

少し休んで夕方六時過ぎ、近くの中華料理店で軽くビールを飲み、ラーメンを食べる。昨夜のディナーに比べて格段に安いが、これが現実の生活である
部屋に戻ってしばらくテレビを見てから妻に電話をする。俺だけど、元気かTと簡単な挨拶のあと、「昨日、手紙を見た」と切り出す
妻は「ごめんなさいね」というが、籍は入っていても、ともに離婚したいときには認め合うというのが、二人の暗黙の了解であった
きけば、仕事を助けてくれている人と結婚するという。フラワーアレンジメントの関係者なのか、資金を出してもらっている人なのか、きいても仕方がない。
息子の高士たかしはすでに了解済みらしいので反対する理由はなく、離婚届は送ると伝える。
結婚は七月に内輪でやるというので、その前に食事でもと誘うが、妻は無理しなくていいまた気の向いたときにでも、という。
「幸せにな…」
「あなたもね」

電話はそれで切れた。なんとも呆気ないが、いかにもさばさばとした、妻らしい別れ方である。


#菊治の息子は高士。

いや、別にどうでもよいのですが、そんな「高士」という名前と同様、おそらくは最初にして最後の登場となるであろうのが、菊治の奥様です。
まずはそのお姿から紹介いたしましょう。



電話機のことには触れないでください。


いかがでしょうか。
二十数年前の二人のロマンスはうかがい知れませんが、今となっては菊治が絶対惚れないタイプですね。
長いあいだ夫婦別々の道を歩んできた感じが見て取れるというべきか、もともとこうだったから別居にいたったというべきか、それとも菊治の趣味が変わったのか、あるいはないものねだりで冬香に惚れたのか。
それはわかりませんが、別居中とはいえ離婚はしていない五十女に敢えて結婚しようと言い寄ってくる男性がいるということは、奥様、なかなか魅力的な女性なのかもしれません。

そして、さすがはフラワーアレンジメントのお師匠さん、カウンターあるいは電話台の上にはお花が活けてありますが・・・

うーむ、これはどうでしょう。
ボリュームがあるというか、無理やり花瓶に押し込んであるというか・・・。
電話のコードが少しでも引っかかればすぐにひっくり返ってしまいそうですが、それよりこの花、アジサイに見えるのですが・・・。
花を活けるのに季節を先取りするのはわからなくもないですが、わざわざ梅雨を、それもこんなに大胆にてんこもりで先取りするのはどうでしょうか。
ていうか、小松先生・・・


今、まだ5月21日ですから!!


現実世界はとっくに入梅してますし、実は「青嵐」の章は今話でおしまい、次話から始まる新章はずばり「梅雨」なのですが、愛ルケ時間、実はまだ冬香の誕生日の翌日、5月21日なのですよ。
まあ、小松先生がうっかり愛ルケ時間を見失うのも無理はないですけどねえ。
だって、菊治自身、


昨日と今日の区別さえつかなくなってますから。


「昨日、手紙を見た」って、手紙を見たのは今日ですよ。
一眠りして夕飯食べて少しテレビを見たくらいじゃ、まだ日付は替わってません。


さて、長い別居生活の末、短い電話で離婚がまとまりました。
菊治は「いままでの身勝手さへの償いの気持(原文)」もあって夫婦最後の食事でもと誘いますが、奥様はこれを断ります。
「幸せにな・・・」と菊治の語尾が「・・・」付きで名残惜しそうなのに対して、「あなたもね」といいきるあたりも、なるほどいかにもさばさばとした別れ方であるといえるでしょう。

これも奥様らしいということですが、しかし、

「幸せにな・・・」
「あなたもね」
電話はそれで切れてしまった。なんとも呆気ないが、いかにもさばさばとした、妻らしい別れ方である。
(原文)

なんとも呆気なく、妙にさばさばとした、愛ルケらしくない章の終わり方だと感じたのは、記者だけでしょうか。



挿画:小松久子先生
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2005年06月29日

アニメ・ゲーム各社 脱「マニア」に商機探る -混同-

テーマ:消費
「ファン」離れのリスクも -17面-

アニメやゲーム関連事業で急成長してきた新興上場企業が次の成長戦略を探っています。熱狂的なマニア層の支持を原動力に伸びてきましたが、一段の成長のためにより幅広い層の需要開拓を目指しています。
携帯にゲームを配信するバンダイネットワークスは「新世紀エヴァンゲリオン」をモチーフにした「iPod」を企画、三月から千個以上を出荷しました。熱心なファン以外の顧客も狙い、キャラクターは使わず登場する組織のマークを本体裏面に描く程度にし、「アニメの世界観をブランドにしたが、あえて関連商品とわかりにくい外観にした」といいます。
アニメ制作のGDHは米国で放送予定の「アフロサムライ」を実写化、「『スパイダーマン』のように、アニメの実写化で市場を広げる」と自信を見せています。
ゲーム企画のディースリー・パブリッシャーは「アニメ、ゲーム関連の上場企業が増え、マニア層を中心に個人の投資への関心が高まっている」ことから、美少女キャラクターが株式投資を指南する書籍を出版する予定。今後も同様のキャラクター実用書籍の出版を事業として拡大します。
しかし、経済アナリストの森永卓郎氏は「マニアはキャラクターとの心のつながりを求めている」とみていますが、そのような顧客層が支える市場を企業が大きく商業化するのは難しい点もあります。
アニメ関連製品企画販売のブロッコリーは「一般層とマニア層の両立に失敗」したため2005年2月期には3年連続の最終赤字となり、再びマニア重視に回帰し、主人公「原寸大」ドレスつきゲームを限定版で十万円で売り出します。
マニアと一般消費者、相反する顧客層を獲得するため各社の試行錯誤が続いています。


記事の構成的には、脱マニアに商機を探る3社を挙げ、問題点を提起して、失敗例を出して結論に結び付けているように見えます。
マニアを相手にしてきたアニゲー関連企業も上場すれば成長が期待されるわけで、そのためには脱マニアが必要であり、各社試行錯誤している。
なるほど、記事の主旨はわかりやすいですし、実際これら4社に限らず、これは上場アニゲー各社に当てはまる問題でもあります。

しかし、よく見るとどうもおかしいぞ。
バンダイネットとGDHはいいとしても、ディースリーは脱マニアではなくマニア層への実用書の売り込みを謳っているんじゃないか?
いや待てよ。
アニメを実写化して市場を広げるというGDHはともかく、エヴァの「組織」のマーク入りiPodを販売するというバンダイネットも、「関連商品とわかりにくい外観にし」て、実はむしろマニア心をくすぐっているんじゃないのか?

では、とにかくそのiPodとやらを見てみましょう。



クリックでバンダイネットワークス通販サイトへ飛びます


ぐ、ぐはぁっ。
これが「脱マニア」で「一般消費者」を狙った商品でしょうか?
口上を見てみましょう。

「綾波レイ」をコンセプトに、劇中に登場する特務機関「NERV」のマークをレーザーで刻印したアップルコンピュータ社製iPod
「綾波レイ」をイメージした大人向けのシンプルなデザイン
(合皮製ケースは)「綾波レイ」の戦闘服「プラグスーツ」をイメージさせる、ホワイトと濃紺色の素材を使用。縫製糸には髪の毛の水色と、特徴的な赤い目から赤色を使用

(同サイトより)


ど、どこが脱マニアやねん!?


と、思ったら・・・

“エヴァ”ファンの貴方に贈る特別企画(同)

そ、そうか・・・。
脱「マニア」の向こうには「ファン」がいたのか。
たしかに綾波の画が入ってるiPodが売り出されても、かなりディープなエヴァヲタでないと人に見られるには勇気がいるけど、これならライトなファンにも比較的受け入れやすいよなあ。
ていうか、iPodを持ってない記者、危うく購入ボタンをクリックしそうになっちまったぜ・・・。


結局、バンダイネットもディースリーも日経記事の主旨とは裏腹に、「脱マニア」ではなく、「マニア」層のみならず周辺「ファン」層への深耕も図っているということでしょうか。

とすると、この日経記事執筆者の大きな誤解はタイトルにありそうです。


アニメ・ゲーム各社>>>
脱『マニア』に商機探る

「ファン」離れのリスクも



おい、日経の記者さんよ・・・


「マニア」と「ファン」は違うぜよ!


ま、そもそもブロッコリーと他社を同列で扱うことに無理があるんですけどね。



画像:バンダイネットワークス通販サイト「LaLabit」より
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2005年06月28日

すかいらく年初来安値を更新 -代替-

テーマ:企業・財務・投資
BSE確認など嫌気 -17面-


すかいらーくチャート(4月上旬から):ロイターグラフィックスより


すかいらーくの株価が27日、先週末比43円安の1660円まで下げ、年初来安値を更新しました。先週末に米国で2頭目のBSE感染牛が確認されたほか、国内でも茨城県で鳥インフルエンザが見つかったことが嫌気されました。
吉野家ディー・アンド・シーも前日比4000円安とさえない展開でしたが、食材の不安に加えて、4月中旬から始まったマクドナルドの低価格攻勢も株価下落要因として挙げられています。
すかいらーくの株価は4月中旬から下落を辿り、5月27日には1662円まで下げました。
「マクドナルドの百円メニュー導入以降、主力業態『ガスト』などが弱含みで推移している」そうで、「通期業績を下方修正する可能性もある」と指摘する向きもあります。


冒頭の株価グラフをご覧の通り、すかいらーく、4月中旬から踊り場をはさんで5月末にかけて下落を続け、その後1ヶ月かけて戻り歩調になりかけたところでBSEそして鳥インフルエンザ、昨日一気に年初来安値を再度更新です。

同じ外食でもやや比較的価格帯の高いサンマルクやロイヤルには株価的に影響はなく、低価格帯のサイゼリヤはすかいらーくと似た株価の動きとなっているところをみると、「マックの百円メニューの影響」という分析もある程度あたっているかもしれません。
4月中旬からの第一弾の下落は日経平均などと比べて特に激しいものではありませんでしたが、踊り場のあとの下落は厳しく、このあたり、マックの百円メニューの影響が表面化し始めた時期に当たるのでしょうか。

記者にとってはマックとガスト、マックとサイゼリヤはそれほど代替性のあるものではありませんので、なかなかピンと来ない部分もあるのですが、高校・大学生、あるいは子供連れファミリーのあいだでは、

「今日の昼どないする?」「百円のマクドしばいてこ」
「今日のお昼は何がいーい?」「マクドナルドー」「そうね、百円だしね」

みたいな会話が展開されるのでしょうか。

実際、マクドナルドは百円戦略で大幅に来店客数を伸ばしたようです。
平日のオフィス街、ランチの選択肢にガストはなくても吉牛とマクドはあり、たしかに記者もマクドに行く頻度ががわずかながら上がった気もします。

しかし意外に小食な記者、昼はマックチキンひとつでおおむねこと足りるわけで、そこにフィッシュマックディッパーを4つほど食べれば、あとは3時のおやつのシュークリームまで十分すぎるほどなのです。
締めて200円也。
これでマックは儲かるのでしょうか?

いやいや、儲かるわけはありません。
新規顧客も増えて来店客数こそ大幅に伸ばしたものの、予想外に100円のメニューに売上げが集中、客単価は客数増でカバーできないほど大幅に低下して、売上げは予想を大きく下回り、今月17日には業績予想を大幅に下方修正するに至りました。

いやー、他社のみならず自社の業績まで悪化させて、マックはいったい何をやってるんでしょうか。
すかいらーくや吉牛にしても、顧客を業績ごと持っていかれるならまだしも、これじゃあ諦めもつかないでしょう。

無茶するのはいいけど、事前のマーケティングぐらいしっかりやっとけよ。

同業としてこんなふうにぼやきたいのではないでしょうか。

そうですよねえ。
そういえばまだマックのハンバーガーが200円くらいしていた記者の学生時代、期間限定でハンバーガー100円セールというのがありまして、下宿で赤貧生活を送る友人が届いたばかりの仕送りから1万円をハンバーガー100個に突っ込み、冷凍庫に入れて当分のあいだ飢えをしのいだいう伝説を作っておりました。
それは極端な話ですが、マックでも若年層が百円メニューに走ることくらいはある程度予想していたでしょう。
いったいどういう層がどの程度価格帯をシフトし、新規顧客はどういう購買行動をすると読んでいて、どこを読み違えたのでしょうか。

おそらくはマックにとってサプライズ的な購買行動を起こしている記者に事前にアンケートの1枚でも渡していただいていれば、すかいらーくや吉野家は不毛な顧客争奪戦で脱力感に見舞われることもなかったかもしれません・・・。
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2005年06月27日

今日の愛ルケ(#228-232)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。


青嵐 二十一

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寄りつ離れつ、互いに無言だが、触れ合う肌と肌が「愛している」と囁き、うなずいているのがわかる
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「お肌がうなずく」

まるで化粧品の宣伝文句、カ○ボウさん、ここは起死回生で某社の「雪○精」を超える「冬肌精」ブランドを展開してはいかがでしょう。

・・・ありえませんね。
ローションにしろクリームにしろ、化粧品とは異なる夜のグッズと勘違いされること間違いナシです。


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そんな安堵のなか、冬香の頬から顎を撫ぜながら菊治がつぶやく。
「また、殺して、といった…」
「…」

だから、首を絞めてやった・・・そしたら、冬香も絞めてきた
「そう、あなたにも死んで欲しかったの」
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こんな身勝手があるでしょうか?

殺して!
わたし、あなたに殺されるならかまわないの!
でも、あなたも一緒に死んでよね。

・・・。

いや、こうやって事前に言ってくれればまだいいですよ。
首を絞めはじめたらいきなり絞め返してきて「あなたも死んで」って、嫌ですよ、こっちはまだ死にたくないですよ、っていうかそもそも、


菊治は殺す気ありませんし。


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あの腕はそういう意味だったのか。
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菊治、自分が殺されかけていたと知ったのにやけに冷静に納得してます。
しかし、そういう意味もどういう意味も、ほかに意味があるとは思いませんが、それよりも菊治、いまさら意味なんてきいてないで・・・


事前に肌同士で確認しとけ!


じゃあ、絞めるよ・・・
ええ、わたしも突っかい棒よ・・・
どうして・・・
あなたにも、死んで欲しいの・・・
げっ!?マジ!!??


こりゃ、お肌もびっくりして鳥肌サブイボですね。


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菊治はきいてみる。
「あのまま押し続けたら、死んだかもしれない」
「わたしも、死ぬかと思った…」

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死ぬ気じゃなかったのかよ!


「死ぬかと思った」って、どういうことだよ。
それでお前は菊治を殺す気かよ・・・。

どうでもいいけど菊治、「きいてみる」っていったけど「・・・死んだかもしれない」ってのは質問になってないからな。


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しかし逆らう気配はなかった。死ぬほどにいいのか。
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いや、その、前にも言いましたけど、「死ぬほど気持ちいい」とか「気持ちよくて死にそう」だからといって「死ぬのが気持ちいい」とは限りませんから。
菊治も冬香も、明らかに基本的なところで間違ってます。


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そう死の世界に飛びこめるような、半分戻ってきて半分あちらにいるような、その中途半端なのが、すごおく、いいの
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「死の世界に飛びこめるような・・・」

とりあえず、「死の世界」には飛びこんでないようですね。
なるほど、「死の世界」がよろしいんじゃなくて、死の世界への飛び込み台の上で、高いところでお股がヒュンとなる感じがすごおくいいの、ということでよろしいのでしょうか??


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本当に死ぬよと菊治がいうと、冬香は菊治に殺されるならいいという。
菊治は「そんな…」と否定するが、冬香も余韻から覚めればまた生の意欲がわくだろう。菊治は、そんなことを考えちゃだめだというが、冬香は「でも、あなたがそうさせたのよ」と答える。
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誰もそんなことさせちゃいませんが・・・。


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そういわれると反論の余地がない。
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反論しろよ!

余地、大ありだよ。
セックスで気持ちよくして死にたくなった責任はお前だっていわれて、はいそうですごめんなさいって、おかしいだろ。

それとも何ですか?
「俺のテクは文字通り『女殺し』」とかなんとか、とんでもない自信をお持ちですか?


============================
黙っていると冬香がつぶやく。
「意気地なし…」
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な、なんですか?
黙っていたらいきなり「意気地なし」って、なんですか?


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「なにが?」
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そうですよ。
そりゃあ、「なにが?」ですよ。
菊治、珍しく正しい反応です。


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「どうして、殺してくれなかったの」
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は、はぁ~~ぁ??

なに訳のわかんねえこといってんでしょうか、このバカ女は?
「すごおく、いいの」とかいったばかりの口ですよ。
昨晩だって「殺して」っていうから首絞めたら苦しそうにむせいで、それで「死ぬー!」とでも叫ぶと思ったら、

「いくわよう」

とかいいだしてるのですよ。

それで「あなたのせいよ」とか「意気地なし」とか、死にたきゃ自分でなんとしろって感じですよ。

このあと菊治は何もいえずに冬香の顔を見て今話は終わりなのですが、「いい加減にしろよ」と怒り出さないだけ立派だったといえるのでしょうか。


それにしても冬香、相変わらずセリフが非日常的ですね。
なんでしょうか、

「意気地なし」

って。
「軟弱者!」はセイラさんの名セリフですが、「意気地なし」は誰だったでしょうか。
そうだ、たしかこんな感じで・・・


「キクジのバカ!キクジの意気地なし!キクジなんかもう知らない!!」


いや、キクジじゃなくて、クララですね。
そうです、アルプスの少女、ハイジのセリフです。
こういって走り去るハイジにクララは車椅子から立ち上がったのですが・・・

ま、まさか・・・

まさかキクジ、また勃ち上がっちゃうのでしょうか!?

それはもう勘弁してください・・・。



青嵐 二十二

「意気地なし」といわれては、菊治の立場がないが、意地のあるところを見せるわけにもいかない。
菊治は戸惑うが、ともかく冬香をこれほどの歓びに導いたのは自分であると納得して、現実の世界に戻すよりない。枕元の時計は七時半、朝食前に布団を上げにくるはずだ。
しがみついてくる冬香につられてまどろむが、二十分もせずに目が覚め、浴衣を着てカーテンを開ける。
突然部屋に乱舞する光に冬香も目覚めたようで、菊治は「起きてごらん」と誘うが、布団から出た冬香は「待ってください」といってしゃがんだまま浴衣を着中腰で逃げるようにバスルームへ消える。
緑の中に光る芦ノ湖を見て、菊治は改めて自然の中にいたことを実感する。
いましがた首を絞め合って死の世界を垣間見た気がするが、二人はたしかに生きていることに納得し、湖面を見る。左手からまだ客の乗っていない大きな遊覧船が現れるが、別の乗船場にでも移動するのか。
そこへ髪を整えた冬香が戻り、叫ぶ。
「こんな目の前に、湖が…」
遊覧船から見えても構わないと、二人は朝の接吻を交す。


意地のあるところを見せるわけにもいかない。

そりゃそうです。
「死ぬほど気持ちいい~殺して~」とかいってるのを真に受けてお縄になるのはご免でしょう。
それに、こんなところで冬香が死んで話が終ったら、読者だって納得できません。

とっとと現実に戻してほしいところですが、でもその前にもう一眠りですか。
なるほど冬香、愛する男と過ごす残り少ない時間、むにゃむにゃ戯れていたいのかな、なんだかんだいってオンナノコじゃないの。
・・・と思いきや、菊治が床を抜け出しても気付かずにカーテン全開にするまで爆睡、おめえ、マジで寝てんじゃねえかよ。
まったく、いくら夜更かししたからって、ほんとは夜だけじゃなくて朝も弱いんじゃないの?

こーんな朝ごはん作ってるなんて、ただの菊治の妄想じゃない?
ほんとは旦那が子供の分までパン焼いて目玉焼きも作ってんじゃない?

で、「光りに誘われたように(原文)」布団から出るのはいいですけど・・・

しゃがんだまま浴衣を着ると、
中腰で逃げるようにバスルームに消えていく


誰しも突っ込んだことでしょう。
「お前、忍者かよ?」
「冬香・・・く、くノ一?」
そういえば、真田十勇士に入江なんとかってのが・・・いませんね。
ま、ここはたぶんカブるとこでしょうから、深入りはやめときます。


ということで、芦ノ湖の遊覧船を前に朝の接吻を交すという二人、じゃあさっきチュウチュウレロレロやってたのはなんだったんだよ?という疑問を抱いたまま、あたくしはこのへんでドロンさせていただきます・・・。



青嵐 二十三

激しく求め合ったせいで布団や枕が乱れている。菊治が窓際から布団に向かうと、素早く冬香も、「わたしがやります」と布団に向かう。
菊治は自分の枕元の下から小型ボイスレコーダーを懐に入れる。菊治は昨夜からの情事を冬香に気づかれぬように録っていたが、これで冬香と別れても箱根の一夜を思い出せる。
てきぱきと乱れた布団や枕を元に戻し、菊治も協力して、これでいつ布団をあげにきても静かに一夜を過ごしたように見える。
「風呂に行こうか」ときくが、果てたばかりで気怠く、結局内風呂に入ってしばらく二人で戯れる
菊治が先にあがって新聞を読んでいると、男性がきて布団をあげ、少しして朝食のしらす卸しや卵焼き、肉じゃが、鯵の干物が並べられる。
着替えた冬香がご飯をよそるのを待ちながら、部屋係の女性に芦ノ湖に出たいときくと、ボートや遊覧船、モーターボートがあると教えてくれる。
菊治はモーターボートに乗りたくなり、朝食後に予約をとってもらう
「よし、二人で乗ってみよう」
冬香も目を輝かせるが、思い出したように「もう、終るのね」という。二人の旅は終わりに近づいている。


#素早く布団に向かい、てきぱきと元に戻す冬香。
これはいつものおっとり冬香じゃありませんよ。
なにか魔法のような早業。
ということは・・・これは・・・使いましたね・・・。

忍法ですよ。

そうですね。
こうして冬香が忍法を使えると考えると、納得できることもありますね。
連休の谷間、菊治の部屋でシーツを汚したとき、書斎の奥の寝室にいたはずがいつのまにか洗面所でシーツを洗ってまた寝室から出てきていましたが、これなども、

どんでん返し

を使ったに違いありませんよ。
いつのまにか菊治の部屋は忍者屋敷になっているのです。

そんな忍法使いの冬香に対し、菊治は文明の利器で立ち向かいます。
そう、ボイスレコーダーです。

録音する菊治の人間性を今さらどうこういう気はありませんが、それにしてもこのレコーダー、よくも激しく乱れた布団からはみ出さなかったものです。
しかしこれはどこのメーカーのどんな機種でしょうか。
見たところ、外部マイクも録音ボタンもスピーカーもないようですが・・・。
だらだらとおおかた10時間録音し続けたのでしょうか。
それとも音声感応機能などを使ったのでしょうか。
交わりの最中にストップボタンは押されていなかったのでしょうか。
そもそも、布団からはみ出さないように下敷きにされて、声はまともに録れているのでしょうか。

疑問は山ほどありますが、それは当のボイスレコーダーと一緒に、菊治の浴衣の懐へしまいこんでもらいましょう。

・・・って、菊治、お前そのあとすぐ冬香と一緒に風呂に入ってるけど、そこでばれてねえか?


・・・さてと、朝食も食べたことですし、いよいよ芦ノ湖へ出向きましょう。
二人、初詣を除いて初めてのアクティビティです。
せっかくの箱根旅行、セックス以外にせめてひとつくらいは楽しまなければ読者にバカにされます。

モーターボート、いいですね。
ジェットコースターにはしょっちゅう乗って飛んでいっている冬香ですが、これは初めてのようです。
朝食後に予約をとって、

「よし、二人で乗ってみよう」

って、菊治・・・


そういうのは予約とる前にいえ!



青嵐 二十四

帰り支度を終え、二人だけでいられる最後、再び窓ぎわで長い長い接吻を交してから部屋を出、玄関から巡回車で船着場へ行く。
二人モーターボートに乗ると、山々のあいだに見える富士山に向かい走り出し、湖尻を右にユーターンして湖心へ向かうが、外輪山の樹々が湖に影を落とし、山々も湖も緑の饗宴といった感じである。
「気持ちがいいわ」と風に髪をなびかせる冬香、胸元にはハイヒールのネックレスが、朝の光を受けて七色に輝く
湖心に近づくと湖面は濃緑に変る。ドライバーは深さは40メートルくらいだという。カルデラ湖ゆえ、湖畔の急峻な崖が湖底につながっているようだ。
「ここで、遭難した人がいますか」
冬香がきくと、ドライバーはいると答える。湖底に樹が残っていて、沈んだら遺体は引っかかって浮かんでこないそうだ。
二人で湖面を見詰めるが、この下になお死体が潜んでいるのだろうか
「怖いわ…」
もしかしたら、死体に呼ばれるような気でもしたのだろうか。そっと寄り添う冬香の手を、菊治はしっかり握ってやる。



#初めてのアクティビティ、二人の「純愛」はモーターボートに乗って七色に輝きながら風を切って湖面を進みます。

♪あぁ~南の風~七色の風~

うーん、季節は若干早いですが、こんなキンモクセイの歌も聴こえてきそうな爽やかなイメージですね。
これが菊治と冬香の「不倫純愛」でなければ、ですけどね。

そして、曲がりなりにも爽やかなムードにとどめを刺すような冬香の質問。


「ここで、遭難した人がいますか」


残り少ない旅行の時間を楽しみながら、「気持がいいわ」なんて浮かれてた女が、突然、何を思ってこんな質問でしょうか。
そしてそれに対して、「いますよ、でも沈んだら遺体はあがってきませんよ」なんて呑気に答えるドライバー。
そうきいて「怖いわ…」なんて怯える女性客。

うーむ、この展開、どう見ても2時間サスペンスの前ふりですよ。
とするとこの箱根ツアー、名取裕子が旗を振っているかもしれませんね。
いやいやもしかしたらこのドライバー、片平なぎさの変装かもしれませんよ。
そういえば忘れそうですが、来るときには時刻表トリックもありましたね。
さあ、蟹江敬三や船越栄一郎はいつ出てくるのでしょうか?

・・・って、死体に呼ばれて湖に引き込まれるような事件、名取裕子も片平なぎさも、山村紅葉にだって出る幕はありませんよ。

しかし、死を快楽と同じように弄んで「殺して」なんて半ば本気で叫んでる女が、死体に呼ばれて「怖いわ…」とはちゃんちゃらおかしな話ですね。
まさかこの二人、最後は芦ノ湖でセックスしながら心中して、誰にも見つからぬように永遠に湖底の樹々に絡みついていようなんて企みを・・・

いやいや、今まで散々前ふりのようなエピソードを無視し続けてきたこの物語、これも所詮は死を思わせるショボいエピソードに違いありません。
こんなものに食いつくようでは、愛ルケ歴8ヶ月のキャリアが泣くというものです。
ここはスルーして先を急ぐことにしましょう。



青嵐 二十五

ボートを降り、菊治のカメラで互いに写真を撮るが、二人のツーショットが欲しくなり、二人連れの女性に頼んで船着場横と富士山の見える位置で撮ってもらう。彼女等には不倫相手と分かっただろうか。
それより、冬香との写真は初めてだ。ホテルや菊治の部屋では撮ることなどなく、これも旅に出たおかげである
冬香の手をとり、湖畔を散策してから、箱根園のベーカリーに行く。冬香は手製のパンをいくつか買ったが、なかに可愛い犬の顔のパンがある。旅館で、そして湖心でさまざまな顔を見せた冬香が、いまは母親になっているようである。
その先のコーナーでカフェ・オ・レを飲んで時計を見ると十一時だが、冬香は二時くらいまでには家に戻りたいといっていた。冬香を促して帰途に着く。
タクシーで湖畔から小田原へ下るあいだ手を握り続け、今度は新宿行きのロマンスカーに乗る。二人がけのシートに寄り添うが、東京が近づくと口数が少なくなる。新百合ヶ丘が近づき、冬香は「ありがとうございました」と囁き、「またね」と答える菊治を見詰めていう。
「わたし、今日のこと、忘れません」



「ちょっと奥さん、あれ、絶対不倫よね」
「間違いないわよお。娘くらいの女連れて妙に浮かれてねえ」
「娘くらいっていっても、もう四十近いんじゃないのお?なーんか辛気臭い顔して、あっちも夫や子供がいるんじゃないかしらねえ」
「いい気なもんよねえ」
「そうよねえ、恥ずかしくないのかしら」
「でも二枚も頼まれるとは思わなかったわよ。カメラ返そうとしたら『もう一枚いいですか?』なーんて、もう、ずうずうしいわよねえ」
「ほーんと、ずうずうしいわよねえ・・・」

ずうずうしい男が不倫丸出しで連れている、辛気臭い四十前の女のスナップが、こちらです。


こんな顔でポーズをとる女は嫌だ・・・


そんな二人は湖畔を散策し、箱根園内のベーカリーへ。
冬香、子供へのお土産の可愛い犬の顔のパンを買い込みます。
こちらのベーカリーでは箱根関所手形パンや、金時山の金太郎パンもお奨めですが、小学生から幼稚園くらいのお子さん、へたな饅頭を買って帰るよりは、よっぽど喜ぶかもしれませんね。

だけど冬香、まさか・・・


お母さんへの土産もパン?

それとも、カフェ・オ・レ?

・・・おい、そりゃ、ありえねえぞ。
せめて寄木細工くらい買って帰ってやれよ。
あとさあ、旦那に買う気がないのは勝手だけどさあ、お母さんの手前、なんもなしってのはまずいからな。
饅頭でもなんでも、なんか適当にみつくろって買ってったらどうだ?

そうだ、菊治!
おめえ、さっきも七色のハイヒールのネックレスに満足しやがって、結局今回の誕生日プレゼントも買ってねえけど、せめて土産物屋で記念の品ぐらいかってやったらどうだ?
心配すんな、どんなにダサいセンスのねえもんでも、冬香は喜ぶからよ・・・

・・・って言ってるあいだに、おいっ!

何であっという間にロマンスカーにまで乗り込んでるんだよ!
それもやっぱり小田原までタクシーで出て!!
まったく、帰りくらい宿の人に聞いて箱根湯本から乗れよ、近いんだからよ。

で、なんだ、帰りの時刻はどうなってる?
いちおう見ておくからな。

えーと、芦ノ湖から小田原までがタクシーで通常45分、11時過ぎに箱根園を出ると小田原駅には12時前。
それでと、土休日の小田原発12時前後のロマンスカーは・・・これか!?
12:07発「はこね14号」?
いやー、違うね、これは新百合ヶ丘に停まりませんよ。
では、新百合に停まるのは・・・
13:25発「はこね82号」?
いやあ、いくらなんでも待ちすぎだよ。
ということは、まさか・・・

じゅ、11:24発「はこね80号」

芦ノ湖-小田原、20キロを20分以内、平均時速60キロ以上?
くねくね山道を?
いやいやいや、それは今回はなしにしましょうよ。
タクシーが時速100キロで山道をぶっ飛ばすなんてのは、コメント欄だけのお伽噺ということで。

やはり乗ったのは12:07発「はこね14号」というのが、時間の辻褄からは常識的ですねえ。

とすると、どうなりましょうか。
ふむ、こんなのはどうでしょう。
冬香は新百合で降りるそぶりを見せていますが、もしかしたら、次の回の冒頭で・・・


「あはは、新百合、通過しちゃいましたね!」

とかいって笑いあうとか?

おう、そうだ、そのほうがむしろいいぞ、不倫旅行帰りに特急電車から男と名残惜しそうに地元の駅で降りるよりはな・・・。



・・・と、期待しましたが、次回冒頭にかようなやりとりはありませんでしたので・・・


「愛ルケ空想劇場・時刻表編」

(担当)「先生!たいへんです!」

(ナベ)「なんだね?堤君から感謝状でも届いたか?」

(担)「届くわけありませんよ!」

(ナ)「じゃあなんだね?」

(担)「ネットで時刻表の辻褄が合わないって騒いでます!」

(ナ)「なに?どこがおかしいというのだ?」

(担)「往きは新百合を通過して、帰りは停まって・・・」

(ナ)「ははは、君は知らんのじゃろ。甘いの」

(担)「あ、甘い?」

(ナ)「新百合には停まるのと停まらんのがあるのじゃぞ」

(担)「ええ、それは承知しているのですが・・・」

(ナ)「じゃあなんだね?」

(担)「タイミング的な問題なのですが・・・」

(ナ)「タイミング?」

(担)「往きは停まらなきゃならないし、帰りは停まっちゃいけないんです」

(ナ)「うぬぬ・・・」

(担)「先生、たしか取材に行かれたんじゃ・・・」

(ナ)「あ、ああ。行ったとも」

(担)「時間も合わせていくとおっしゃってましたが・・・」

(ナ)「うむ、ワシの行った時間に合わせて二人に行動させておる」

(担)「なるほど、それで冬香の帰りは午後二時なのですか・・・」

(ナ)「そうじゃ。余裕を持って一時頃には新百合についておるはずじゃ」

(担)「は、『はず』ですか?」

(ナ)「いや、その、なんじゃ、12時過ぎの特急電車はそうじゃったろう」

(担)「いえ・・・。それは新百合に停まらないんです・・・」

(ナ)「な、なに?うぬ、そうじゃったか・・・」

(担)「先生、車中で寝てらしたんですか?」

(ナ)「いや、その・・・なんじゃ・・・実は・・・」

(担)「実は?」

(ナ)「わしゃ、新幹線で帰ってきたんじゃ」

(担)「な、なんですって!?」

(ナ)「だって、そのほうが楽じゃろう」

(担)「も、もしかして往きも?」

(ナ)「あ、あぁ・・・すまんね。差額は自腹じゃからよいじゃろう」

(担)「そ、そういう問題じゃないですよ」

(ナ)「いや、すまん」

(担)「そうか、それでですね?」

(ナ)「な、なにがじゃ?」

(担)「二人が小田原からタクシーに乗ったのは」

(ナ)「そ、それは関係ないだろう」

(担)「ありますよ。小田急ならその先の箱根湯本へ行くのが普通です」

(ナ)「な、なに!?小田急には小田原より先があるのか!!??」

(担)「やっぱり・・・」

(ナ)「くぅ~ぅ、小田急の癖に紛らわしい、それじゃ箱急ではないか!?」

(担)「八つ当たりしないで下さいよ・・・」

(ナ)「いや、百歩譲ってユモ急だ!」

(担)「どっちでもいいですよ、そんなの・・・」

(ナ)「うぬ・・・ならばこうしよう、例の電車を新百合に停めればよいのだ」

(担)「なにめちゃくちゃおっしゃってるんですか・・・」

(ナ)「いや、大丈夫だ、ここは西村君に倣って・・・」

(担)「ニシムラクン??」

(ナ)「運転停車があったんだ!」

(担)「せ、先生・・・愛ルケをいったい何小説になさるおつもりで・・・」



※「愛ルケ空想劇場」は記者の勝手な想像であり、登場する企業・人物は架空のもので、実在する企業・人物とは一切関係ありません。
挿画:小松久子先生、日経新聞より。
挿入歌:「七色の風」(キンモクセイ)
「運転停車」:乗客用の扉が開かず、運転時間の調整や荷物の積み下ろし等のためだけの列車の停車。西村京太郎の初期のトラベルミステリーで頻出。
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2005年06月24日

ソニーCEO・社長会見 -毎度ありぃ-

テーマ:企業・財務・投資
成長分野に資源集中 -9面-

株主総会シーズンということで、企業総合面(9面)には新社長関連の記事が多いです。
まずはトヨタからみましょう。


渡辺トヨタ、縦割り排除
副社長8人、畑違い起用も
トヨタ自動車は23日、株主総会後の取締役会で、渡辺捷昭氏の社長就任と副社長8人の昇格を承認、新体制が始動しました。
「渡辺トヨタ」の夫人は副社長陣を海外市場開拓や新技術開発で陣頭指揮を執った“仕事師”タイプが固める一方、出身畑にとらわれない担当ポストに配置し、幅広い視野を求めると同時に、次世代のトップ育成に向けて試練を課す考えがうかがえる。


勝てば官軍と申しますか、なんと申しますか、トヨタがやればなんだって「ふーん、さすがトヨタ」と思ってしまいそうであります。
副社長が8人ときいても、どっかの銀行で副頭取8人なら「そんな無駄なことやってるからだめなんだよ」といわれそうですが、トヨタなら「グローバル企業だし、それに次世代にむけての試練なんか課しちゃって、先を考えてる企業は違うもんだ」と好意的に受け止められそうです。

何よりすごいと思ったのが、その8人の写真と経歴と人柄まで紹介しちゃってるんですよ、ごらんのとおり日経新聞が。
一般企業でみたことないですよ、全副社長人事が人柄入りで掲載されるなんて。
もはやちょっとした内閣改造並みの扱いですが、考えてみればそうですよね。
トヨタの連結経常利益は1兆8千億円、ちょっとした国の予算規模にも匹敵する規模ですからね。
日本経済へのトヨタの貢献を考えれば、この人事、ある意味閣僚人事よりも国に与える影響は大きいのかもしれません。、

しかし副社長8人をこんなふうに写真と解説で並べられると、①から⑧まで番号をふって、誰がポスト渡辺としてゴールするかなんて予想をしている人も、いるんじゃないのかなあ。


さて、その脇にはJR西日本の記事。

JR西日本は23日午後の取締役会で、恒内社長、南谷会長らは当面現職にとどまることを決定しました。安全性向上担当副社長についた山崎元常務らとの新体制で、遺族補償や安全優先の企業風土作りを急ぎます。
辞意を固めている南谷会長と恒内社長の辞任時期は示されず、恒内社長は記者会見で「メドも立っていない」と話しました。


次世代へ試練を課した、という言葉だけならトヨタと同じかもしれませんが、意味は前向き後ろ向きまったく異なります。
「被害者への対応と安全性向上計画に基づいて安全な鉄道をつくる責任があり、まだ緒についたばかり」ということで、自らの辞任「できる」時期がいつになるかも分からない状況なのでしょうが、せめて事故への対応と新体制づくりだけはきっちりやっていただいて、次世代に残すのが試練だけでないことを祈ります。


さて、もうひとつは記事タイトルに掲げたソニーです。
ハワード・ストリンガーCEOと中鉢良治社長が就任後初めて記者会見し、新経営戦略を一問一答で語っています。

-国内の人員削減について。
ストリンガー氏「大なたをふるうことがすべての解決策でなく、優先課題や成長する事業領域を見極める」
-エレキ事業で集中すべき分野は。
中鉢氏「既存製品で集中すべきは、テレビ、次世代DVDを含むビデオ、携帯音楽機器だ」
-事業領域の絞込みはどうする。
ストリンガー氏「社内の技術者の知恵を借り、優先順位を決めることが必要。あらゆる領域で戦おうとするのはよくない」
-「顧客志向のものづくり」を強調している
中鉢氏「工場や販売の現場の力は衰えていないが、技術にこだわり顧客の目線にあっていない。顧客の要求を精査し原点に返る。半歩先の提案をするのがソニーらしさだ」


なーんか目新しいことが一つもありませんよ。
今ごろ言ってて大丈夫か?というようなことのオンパレードです。

しかし横に添えられた日経の解説コメントを見ると、「エレキ復活へ 聖域設けず」のタイトルで、「あと戻りのできない改革過程が始まった」となかなか前向きな捉え方。
ま、まだ最初だから仕方ないのかね、期待して見るのが正解なのかもね、と思って紙面をめくってまた気がついてしまいました。


1枚めくると、10面にはバイオ全面広告がドーンと・・・



ま、またやりやがったな、ソニー!
経営者は変わっても、広告の使い方は同じじゃねえか!


(写真は日経新聞より)
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2005年06月23日

今日の愛ルケ(#226-227)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。


青嵐 十九

冬香は再びまどろみかけるが、朝が来て旅の一夜が終わる前にいま一度、深く結ばれたい。菊治は最近は欲望をコントロールできるようになっており、幸いまだ果てていない。
横向きになり、背中やお臀、脇腹を撫ぜると、冬香は身をよじり、完全に目覚める。
いよいよこれから、旅の最後を飾る愛の饗宴の始まりである。
まず接吻し、しばらく舌を絡ませ、上から抱き締める。冬香も下からしがみつき、その息を殺した抱擁で、冬香の背と胸に、菊治の掌と躰の痕が深く刻まれたことは間違いない。
菊治が上体をずらして枕をさし入れると冬香も腰を浮かせて応じ、そこで正面から入っていく。
「ああっ…」っと眉間に皺を走らせる切なげな表情に、菊治の男が走り出す。激しく前後へ、上下へ。続いて冬香の両肢を高々と持ち上げ、上体を「く」の字に曲げて、そして折り畳むようにして責める。
「助けて、だめよう」
いやいやと激しく首を振り、声も途切れ、最後に訴える。
「死ぬう、殺して・・・」
願いをきいた菊治は、両手を冬香の喉元に押し当てる。


思いがけない形で昇り詰めたせいか、冬香は再びまどろみかける。(原文)

菊治、違うぞ、それは・・・

夜更かししたせい だ。

昨日は12時近くまで起きてたもんね。
いつもは9時頃寝てるんだもんね。
しかもいまはまだ朝6時台だもんね。

このままでは、じき朝が来て旅の一夜が終って・・・

だから、もう朝だって!

菊治、お前の朝は何時に始まって何時に終るのよ?
だって9時半には真昼間時だろ?
朝、すっげー短えよ。

その前にいま一度、深く結ばれたい。

・・・っていうか、昨日の一発じゃもったいないもんね。
単価、せめて半額の5万に下げておかなきゃね。

ということで、さあ、最後を飾る愛の饗宴の始まり です!

みなさん、いよいよですよ。
やっとですよ。


やっとこの箱根決戦から解放されるのですよ!!


この戦いを無事クリアすればですけどね。
でもそう思えばこちらも戦う気力が湧いてくるってもんです。
では参りますよ。


最後の戦いはオーソドックスにチュウチュウレロレロからスタートです。
上体を起こして上から両手で抱いて掌は冬香の背中に、冬香は下からしがみついて、二人の胸が密着・・・

うーむ、菊治の上体には何らかの浮力が働いているのでしょうか。
あるいは冬香の上にずっしりとのしかかっているのでしょうか。

息を殺した抱擁で・・・

なるほど、のしかかってるわけですね。
そりゃあ冬香、息もできませんよ。
痕だってつこうものです、はい。

さあ、ここで菊治は得意の枕を投入です。
正面から深くたしかに入り、冬香の眉間に皺が走れば、菊治の男も走り出します。

股間が最高に密着したところで両肢を高々と持ち上げると、上体を「く」の字に曲げて、そしてさらに折り畳んでの激しい攻撃。
寝転んで肢を持ち上げて体を曲げるのは、「上体」を曲げているというのかどうか気になるところですが、とにかくこの攻撃に冬香、早くも「助けて、だめよう」と悲鳴をあげ、いやいやと首を振って悶えます。

「いや、いや・・・」と激しく首を振るところをみると、まだ昇り詰めたくないのか。

そういう問題じゃないと思いますが・・・。
まあ、いずれにしても冬香は極みへと向かいます。
当然、お決まりのセリフがここで出ます。

「死ぬう、殺して・・・」

何とかの一つ覚えのように繰り返される訴えですが、菊治は律儀に応じます。
両の手を喉元に当てて押していく(原文)という、その様子を確認してみましょう。




ギュ!


・・・って、絞めちゃってますよ!



青嵐 二十

激しく咳き込む冬香。これ以上はまずいと手をゆるめると、咳がとまり、かすかに目を開く
いま、「私の首を絞めたのは、あなたね・・・」と、たしかめているようでもある。
目をそらしてさらに責めると再び悦びを訴え、次の瞬間、白い腕がするりと延びてきて、菊治の喉元に当てられる。いきなり喉に突っかい棒をされたようで苦しいが、冬香はぐいぐい押してくる。
これで菊治も絞め続ければともに死ぬかも、という死の予感を振り払い、再び冬香を絞める。
冬香は「ああっ・・・」と悲鳴をあげて震えだし、最後に「死ぬう・・・」と叫んで昇り詰め、その痙攣に誘われたように菊治も果て冬香の上に倒れこむ
身動きもせぬまま一分ほど経ち、菊治は冬香が生きているのをたしかめるように唇を重ねると、気がついた冬香がそのまま抱きついてくる。明方とは上下が逆で、そのまま二人は重ね餅のように重なっている。
菊治は姦通した男女が重ねられたまま上から一刃の下に切り裂かれる、江戸時代の刑罰を思い出す。まさにここで切られても仕方ないが、上からなら冬香は助かるか。しかし生き残っても「死にたい」と叫ぶだろう。
ここに冬香の夫がのりこんできたら、と不安になりあたりを見廻すが、部屋はカーテンごしの淡い明かりのなかで静まり返っている。


かすかに目を開き、いま「私の首を絞めたのは、あなたね・・・」。
目をそらすと、するりと白い腕が延びてきて喉元に当てられ・・・


・・・こ、怖いです。
怖すぎます、冬香。

こんな感じなんですよ。



あなたが私の首を絞めたのね・・・



こ、怖え~っ!!
でもせっかくですから、もうちょっとこの調子で続けましょうか?


喉元に手を当てられた瞬間、菊治の動きが止まる。
冷たい。
喉元に当てられた手が氷のように冷たいのだ。朝方は体温の低い女性も多いが、これは尋常ではない。
驚いて冬香の顔に目を戻すと、掻き乱れた髪が顔を覆っている。はたして冬香の髪はこれほど長かっただろうか。そういえば、そのあいだに見える肌の色は、いつにも増して白い。
いや、それだけではない。髪に隠れてとっさに気づかなかったが、よく見るといつも控えめな印象を与える目元は目尻が鋭く切れ上り、口元も同じく上に広がって見える。そしてその半開きの口の奥に震える舌は、どす黒い紫色だ。
菊治の全身を悪寒が駆け抜けるが、それは喉元に当てられた冷たい手のせいではない。思わず身震いすると、その口が動く。
「どうしたの?」
少し低いような気もするが、たしかに冬香の声だ。
「い、いや・・・」
気を取り直して菊治は腰を動かし始めると、再び冬香が悶えだす。
とにかく、早く冬香を頂に導かねば。なぜともなくそう思い、菊治は抽送のペースを上げる。
「死ぬう、殺してぇ・・・」
冬香の訴えに、菊治は喉元に当てた手に力を込めて、さらに抽送を繰り返す。冬香はますます悶え、乱れ、声をあげる。
「ああっ、いい、いい・・・」
叫ぶと同時に、菊治の喉元に当てられていた冷たい手が、今度は首をつかんでくる。さほど苦しくはないものの、脳に送られる血液がやや滞り、意識が少し遠くなったような気がするが、それは心地よくもある。
なるほど、冬香が死ぬほどいいというのはこれなのか。
自らも新しい快感を覚えながら、菊治はさらに激しく責める。冬香がまさに昇り詰めようとして、菊治もともに果てようとしたその刹那、再度、冬香が叫ぶ。
「死ぬう・・・」
瞬間、菊治の首に絡んでいる手におそろしいほど強い力が込められる。
菊治の動きは止まり、冬香の喉に当てた手からも力を抜くが、菊治の首を絞め上げる力は、止むどころかさらに強くなる。
「く、苦しい、ふゆか・・・」
下から絞め上げられて菊治は下を向くことさえできないが、辛うじて目線だけで冬香の顔を見ると、その般若のような形相はもはや冬香のそれではない。
「し、死ぬ、殺される・・・」
「そうよ・・・」
「え・・・」
「さっき私も・・・」
「・・・」

「・・・私もあなたに殺されたのよう!」



はい、すみませんね、安い怪談ですね。
これじゃあ稲川淳二さんは相手にしてくれませんね。
しかも雰囲気を出そうと斜体にしたもんだから、読みにくいったらありゃしませんよ。苦労して読んだらこの程度の話で申しわけありません。
しかし、普通に書くつもりがいつのまにか端々に渡辺口調が出てしまうあたりはもはや職業病、記者にとってはそっちのほうが怖い話です。


さて、一方、本編のほうは怪談めいた調子から一気にコミカルに転調です。
この場で出てくるとは思いませんよ、

突っかい棒。

「オジンガーZ」のしりとり以来、久しぶりにきいた単語です。(覚えている人は皆無でしょうか)

とにかく菊治、突っかい棒に圧迫されながら、死の予感を振り払って冬香の首を絞め続け、臨死の快感を共有してともに果て、そして倒れこみました。
ぴたりと重なり合った二人、いまや、





重ね餅



だそうです。

え?
「それは重ね餅は重ね餅でも、飾りのついた鏡餅じゃないのか?」ですって?
ええ、そうですよ。
サトウの鏡餅(超特大)、表示内容量3,300g、お値段破格の13,700円ですよ。
ま、いいじゃないですか、こいつら二人のおめでたさ加減は年中正月級なんですから。

しかし、おめでたい菊治だって不安になることはありますね。

江戸時代の武家社会で姦通したら、重ねられたまま切り裂かれたんだよな、こりゃあ切られても仕方ないわな、そうだ、冬香の夫でものりこんできたらどうしよう。

不安になるにも薀蓄は忘れませんが、でも「菊治が上なら、もしかして冬香は助かるかも」っていうのは、愛ゆえの思いやりなんでしょうか、それともただの現状認識なんでしょうか。

「どっちでもいいよ、とっとと切り裂いちまえ!」

そんな声も聞こえてきそうですが、残念でした。
それはできないのですよ。

え?
「なんでだよ?」ですって?
なぜならあのサトウのお鏡さん、本当は重ね餅じゃなくって・・・


中身はつきたてシングルパックなんです。


これじゃあバッサリやれません・・・。



挿画:小松久子先生、当日日経掲載分。
鏡餅はサトウ食品工業WEBサイトより。
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2005年06月22日

グローバリー追加処分

テーマ:企業・財務・投資
法令違反で受託業務停止 -26面-

経済産業省と農林水産省は21日、大手商品取引会社のグローバリーに対し24日から9月16日まで60営業日の受託業務を停止する処分を出しました。「立ち入り調査で、投資家の担保金を返還しなかったり、決済に応じなかったりといった悪質な法令違反があったため」(経産省商務課)です。
同社はすでに損益計算書に虚偽記載をしたとして5月10日から今月23日まで受託業務停止処分を受けており、追加処分で同社の営業は約4ヶ月間、ストップすることになります。


大豆、小豆、とうもろこし。
商品取引相場への投資というとそうでなくても胡散臭く感じるものですが、この業者は実際に胡散臭いことをやっていた、ということでしょうか。
法令違反で4ヶ月も営業停止というのは、商品取引業界ではどうか分かりませんが、証券業界ではまず見たことがありません。
それほど今回の件は悪質だということなのでしょう。

といっても実はこのグローバリーという会社、零細のアヤシイ企業などではなく業界ではかなりの大手、名古屋証券取引所にも上場しているれっきとした「上場企業」であります。
そういえば「ナニワ金融道」でもえげつない業者(もちろん誇張あり)が出てましたし、記者のまわりでも何年か前に実際に違法なセールスの被害(グローバリーとは関係ない)にあった知人もいましたが、同社のような上場企業でもいまだに「担保金を返さない」というような悪質な事例があるとなると、最近はいわゆる「悪質業者」は減ったとはいえ、商品取引業界はなかなかネガティブなイメージを拭えないかもしれません。

さて、こういうふうに書きますと、商品先物取引や工業品先物取引自体がアブナイことのように感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうわけではありません。
農産物や工業原材料など、主に一次産品の値上がり・値下がりのリスクをヘッジする手段として経済の中で非常に重要な役割を担っており、そのため農林水産省と経済産業省がこれを監督しているのであります。

しかし、それゆえ同社に処分を下したのが農林水産省と経済産業省の2つの省になっているとおり、業者の監督官庁が2つにまたがってしまっておりますが、もしかするとそのこともこの業界の近代化が証券市場と比べて遅れていることの一因なのかもしれません。


ところでグローバリーという会社、どこかできいたことはないでしょうか。
そうです、アテネ五輪の女子マラソンの金メダリスト、野口みずきさんの所属チームです。
競技振興とイメージアップのため、女子陸上のほかボブスレーの選手を抱えるなど、実はスポーツ活動にもけっこう力を入れている会社なのであります。

法令順守委員会を設置し、内部管理体制の立て直しをすすめるという同社ですが、ぜひとも会社全体へのスポーツマンシップの浸透をお願いしたいところであります。
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2005年06月21日

本間ゴルフ再生法申請 -ブランド-

テーマ:企業・財務・投資
スポンサー複数と交渉 -12面-

高級ゴルフ用品メーカー、本間ゴルフの本間秀一社長は20日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し受理されたと発表しました。負債総額は約305億円。
再生に向けて「複数の支援企業と交渉している」と述べるとともに、本業と関係のないゴルフ場運営からは完全に撤退する考えも示しました。


ゴルフをなさらない方はあまりご存じないかもしれません。
本間ゴルフ、そこらへんのディスカウントショップで売っているアイアンセット5万円などとは訳が違います。アイアン10本セットで50万円とかしちゃう、まさに一桁違う高級ゴルフ用品メーカーなのであります。

バブル崩壊後ゴルフ自体がどんどん下火になり、価格破壊が起こり、デフレが襲い、高級品が売れなくなった長い不況、とうとう乗り切ることができませんでした。
ここへきて、消費動向として全般に高級品需要が回復しつつあるというのは皮肉なものであります。

関連事業といえば関連事業ではありますがゴルフ場運営も足を引っ張ったのでしょう。
今後は本業以外を切り離し、強固なブランド力をどのスポンサーがどのように活かして再生させるのか、楽しみではあります。


もちろん、記者にとっては全く手の届かないブランドではありますが、実はちょっとした思い出があります。
それは記者がまだ就職間もないひよっこの頃、ゴルフも始めたばかりで「本間」というブランドなど全く知らなかったときのことでした。

仕事の終った後の飲み会でゴルフの話題になりました。
どこのクラブを使ってるなどという、基本的なオッサントークです。
やれキャロウェイだ、やれカタナだミズノだ、そんな中、運悪く記者のとなりに座っていた上司が、よりによって記者の方を向いていいました。

「俺、本間つかってんだよ」

記者の頭は「?」マークです。
なんだろう、ホンマって。

「え、どこですか?」
「本間だよ、本間ゴルフ」

自信たっぷりににやりと笑う上司。
な、なんだろう、ホンマゴルフって??

ははーん、わかった、二木ゴルフとかそういう安売りショップだ!

ウケ狙いのオヤジギャグと思い込み、大きな勘違いに全く気付かない記者。

「あははー、そうですかあ。で、どこのメーカーですか?」
「だから本間だよ」

・・・いえ、その上司、怒ってはいませんでした。
むしろ、悲しそうな顔をしていたような気がします。

そうですよね・・・。
何十万円も突っ込んで買ったご自慢のクラブ、「どこのメーカー?」はショックだったでしょうね・・・。


さあ、「本間ゴルフ」がどの程度のものかご存じなかったみなさん、みなさんのまわりで、

「いやあ、参ったねえ。知ってる?本間ゴルフって倒産しちゃったでしょ。俺、ずっと使ってたんだけどさあ・・・」

こういう方がいらっしゃいましたら、それはさりげない「自慢」です。
すかさず、

「え!?本間を使ってらっしゃるんですか?すごいですねえ・・・」

と合の手を入れて差し上げてください。
その方が上司なら、抜群のハロー効果で人事考課や賞与査定アップ、間違いなしです。


※ハロー効果:人事評価の際、一部の印象で全体を判断してしまうこと。
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2005年06月21日

今日の愛ルケ(#221-225)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。


青嵐 十四

冬香は、昇り詰めることを知った当初はただ快楽を味わい、ひっそりと息を潜めていたが、くり返すうち表現は多彩になり、乱れ方も激しくなった。いまでは貪欲に快楽を求めるようになり、絶叫とともに全身を震わせながら、狂気のように昇り詰める
その経緯は、冬香の菊治への愛の深さであり、執着の深さである。
愛の言葉も高揚し、「君が好き」「あなたが好き」「大好き」「大々好き」と変り、ついには「わたしは、あなたの好きの、その倍よ」「俺はその倍の倍」といい返し、ついには、「好きという言葉では足りないわ」と互いに溜息をつく
若者の純愛でなく、心も肉体も狂おしく燃える大人の純愛は、エスカレートしてこの先どうなるのか菊治は不安になる。
二人はもはや「不倫」などと片付けられる気楽な状態ではない。たんなる不倫を越えた「不倫純愛」とでもいおうか。
瀬踏みも打算もなく、物質的なものや結婚、平穏な家庭などを相手に期待しない。未来への展望もなく、危険が溢れるだけ。その無私のなかで、なお狂おしいほど求め合う、これこそまさに、純愛以外のなにものでもない。


#瀬踏みも打算もない、不倫こそが純愛。
前にも聞いたことがあるような気がしますが、言いたいことはわかります。
それはわかりますが、


「不倫純愛」


なーんか、無理して新語をつくった感がありますね。
思いついて、「『不倫純愛』、これだ!」といってポンと手を叩いているところを想像すると、なんか可笑しくなってしまいます。

それでは、若者同士の純愛とは違い、心と肉体が燃えて執着しきったという大人の「不倫純愛」は、この先どうなるのでしょうか?

ん?

大人?


「大好き」
「大々好き」
「わたしは、あなたの好きの、その倍よ」
「俺はその倍の倍」



子供です。
子供の言い合いですよ。
このままエスカレートしたら、


「じゃあ、わたしはその倍の倍の倍!」
「俺はその倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍!!」
「わたしはその倍の倍の倍の、一億万倍!」
「じゃあ俺はその無量大数倍!」
「じゃあわたしはその無量大数倍の無量大数倍!」
「ざーんねーんでーしたー、無量大数より大きな数字はないもんねー」
「あーん、ずるーい、わたしが無量大数って言おうと思ったのにい」
「いえーい、俺の勝ちーい!」


こんな感じでしょうか?
え?
記者の小学生時代の姿が知れるって?
まあ、絵にかいたようなイタイ小学生でしたよ。
いや、記者のこども時代はどうでもいいですね。
とにかくそれくらいオコサマだってことですよ。
それでこの二人・・・


大人の男と女の純愛は、どこへ流離(さすら)い、どこへ辿りつくのか。(原文)


まあ、どこへ行ってもいいですけど・・・


晩御飯までには帰ってらっしゃい!



青嵐 十五

冬香が異次元世界からこの世に戻り、五感が甦って会話が可能になる。
菊治は行灯を消して冬香の喉元に拇指と人差し指をあて、苦しくなかったかきく。冬香はいいえと答え、あのまま死んでもよかったという。
本気なのか。菊治が指に少し力をいれると、冬香はむしろ顎を上げて首をさし出す。
死んだら終わりだよというと、あなたと一緒ならいいと答える冬香。それなら、と納得して菊治は指を緩める。快楽の絶頂で愛し合うものがともに死ぬのに不安はなく、それを願うのはむしろ自然かもしれない
しかしそれでは愛する三人の子供や夫、ここまで積み上げたものが無になるが、だが冬香は戻りたくない、戻さないという。嫌いな夫のところへ戻りたくないにしても、大胆すぎる。
つまらないことは考えないようにいうと、冬香は「でも、死ぬほどいいの…」という。そんなふうにいわれれば抱き締めるほかない。そこまで感じるようになったことを歓ぶが、その先は考えたくない。
それほどまでに「いい」という冬香が、菊治には怖い


#ど、どうもよく分からないのですが・・・。

「死ぬほどいい」というのは分かりますよ、よく使う慣用句ですから。
でも、だからってそこで「死にたい」と思うというのはどうなんでしょう?

「いやあ、孫がかわいくってねえ。目に入れても痛くないよ」

このデレデレしたお爺ちゃんは、果たしてお孫さんを目に入れたいと思うでしょうか?
思いませんよねえ。

ところが冬香は「殺してぇ」なんて叫んじゃって、あのまま死んでもよかったなんて答えるわけですよ。
あなたと一緒ならかまわない、というのですが、ところでこの「あなたと一緒なら」ってのはどっちなのでしょう。

「あなたと一緒にいるときなら」or「あなたと一緒に死ねるなら」

菊治は「愛し合うものが絶頂でともに死ぬのなら不安はなく、それを願うのはむしろ自然」などと「失楽園」みたいなことをいっていますが、とすると後者と考えているのでしょうか。
でもそりゃどう考えてもおかしいですよ。

首絞めて殺したら一緒に死ねません。

一緒に死にたきゃ、絶頂のタイミングに合わせて毒入りのワインでも飲んでください。

ま、それでも冬香だけは生き返ってきちゃいそうですけどね。
ふたり絶頂を迎える直前に毒入りワインを飲み、今まで聞いたこともない苦痛だか悦楽だか分からない咆哮を響かせて命ともども果てゆく冬香に、菊治は納得しながら絶頂感の中でやはり絶命。
しかし数分後、冬香はゆっくりと甦り、哀れ菊治の骸だけがむさ苦しい1LDKの部屋に残されましたとさ・・・。

そうですね。
菊治には失うものは何もありませんけど、冬香には「愛する三人の子供」もいますしね。
戻りたくなくても、この世に戻らなくてはなりません。

いや冬香、この世に戻るとか戻らないとかどうでもいいから・・・


早いとこ新百合に戻ってやれ。



青嵐 十六

すでに十二時に近く、二人そのまま眠ったようで、再び目覚めると四時過ぎだった。トイレに行って戻り、窓ぎわで朝靄につつまれた湖を眺める。夜がまだ明けきっていないことに安堵して再び床に入ると、冬香が本能的に寄り添ってくる。
朝食まであと五時間、いま一度ゆっくり愛し合えそうである。
そのまま二人眠り、目が覚めると時計は六時過ぎ。あと三時間もない、と急かされる気持が伝わったのか、冬香が半ば目を閉じたまま何時ですかときいてくる。
「そろそろ、六時だよ」
冬香は夜に弱く、家では九時頃には休むといっていた。夫と三人の子供もおり、その分朝は早いのかもしれない。
「じゃあ、もう・・・」というのは起きなければと思ったのか。だがいま箱根に二人でいることは知っているようでこのまま動きたくない、というように菊治に額をすりつけるが、菊治もまだ起きる気はない
菊治は「昨日、うしろから…」「また、接吻してやろうかな」とお臀を撫ぜながら囁く。
冬香を目覚めさせるには、淫らな愛の言葉がいちばんである。


#いつもどおりです。
菊治、あまりにいつもどおりです。
一晩中戦うと宣言して日付が替わる頃には眠っているのもいつもどおり、明け方トイレに起きるのもいつもどおり、二度寝もいつもどおり、あと5時間、あと3時間と残り時間を計算するのもいつもどおり、6時過ぎなのに「そろそろ6時」と時間の感覚がおかしいのもいつもどおり、そして朝っぱらからエロトークを始めるのもいつもどおりです。

このあとはどうせエロトークがエロタッチに替わり、冬香はさっそくスタンバイオッケー、一戦交えて一眠りして目が覚めると9時、慌てて朝食へ…といった感じでしょうか。

そうですよ。
「あと三時間」なんて焦ってますけど、昨夜は「一晩中」といっておいて推定2時間弱の菊治にとって、朝から3時間はもう一眠りするしかないほど長すぎるものです。
一方、いつもは9時頃に寝るという冬香、昨日は旅行の末12時まで起きてましたので今朝は相当辛いでしょう。
もうちょっと寝ているのがお互いのためなんですよねえ、「淫らな愛の言葉」なんかで目覚めさせてないで・・・。

・・・。
「後ろから」とかなんとかって、あれは「愛の言葉」ですか・・・。
たしかに「淫ら」ではありますが・・・。
さ、さすが、大人の純愛は違いますね。
記者はまだまだオコサマです・・・。

でも、そんなオコサマの記者ですが、さすがに9時には寝ませんよ。
子供三人の相手は疲れるものかもしれませんが、寝かしつけるとかなんとかじゃなく、「夜に弱く」て9時に寝るというのは尋常ではありません。

やーい、やーい、コドモーコドモー!

そんな風にコドモ口調でからかいたくなるような冬香ですが、しかし下の二人はともかく、長女も9時までに寝るんですかねえ。
たしか4年生より上のはずですが、9時台のドラマやバラエティ番組なんか見たくなる年頃じゃないですかねえ。

ま、こどもはあとから寝てもいいですよ。
でも夫はどうするんでしょう。
きょうびのエリート社員、なかなか9時までには帰ってこられませんよ。
冬香、ハナっから起きて迎える気なしですね。
残業して帰ってきた夫、晩御飯は常にチン、食べたあとはお皿を自分で洗ったりするのでしょうか。
冬香夫、うーん、ますます健気です。

いや、でも先日の睡眠薬事件の日は、冬香が風呂から上がったところへ夫がすでにデキ上がって帰ってきたんでしたっけ。
2時間ほど飲んで9時に新百合ヶ丘に帰宅とすると・・・飲み会、6時スタートです。

さすがエリート、仕事が早い!!

仕事はできるが定時を過ぎればさっさと帰り、有給も積極的にたっぷりとる。
いやー、理想的な上司ですね。
きっと部下からは慕われていることでしょう。

おっと、思わぬところから冬香夫へと話が飛んでしまいましたが、でもやっぱ、9時になったら「眠いです、先に寝ます…」ってのが妻じゃ、やってらんないだろうなあ・・・。


青嵐 十七

気倦さのなか、胸元から乳首へと接吻(くちづけ)をすると、冬香も完全に目覚める。だめというのにかまわず、今度は股間を中指で愛撫する。
すでに潤っているのをたしかめると、上体を抱いて自分の上に乗せ、冬香の股間に自分のものを合わせる。「少し浮かして…」というと冬香は従い、陰と陽はあっさり癒合する
冬香は前向きに跨るのは初めてで、怯えてぎこちなく、両手を菊治の胸元においている。
菊治が両手で支えて下から揺すると冬香も腰を動かして感じはじめ、「あっ…」「えっ…」と声を上げ、腰の動きも前後左右へと速くなる。
燃えていく全裸の冬香を菊治は下から見ていたい。手を伸ばして髪をかき分け、さらに胸のふくらみに当てて上体を反らすと、冬香はいやいやをしながらとめて、許して」と訴える。
しかし走りだした馬は止まらない。奔馬は駆けだし馬上の冬香は乱れ狂う。つられて高ぶる菊治が腰をはねあげると、冬香は「だめです」と声を上げていきなり倒れ込み、菊治の首にしがみつく


#胸元にキッス、乳首にキッス。
それで潤う冬香の股間。

まあー、朝っぱらからなんて火のつきやすい躰なんでしょうか。
あるいは潤っているのはやはり・・・

昨日の残りの菊汁

なのでしょうか・・・。
朝ごはんに前の晩の残りのお味噌汁をいただくのはけっこうですが、朝ごはん前から前の晩の残りの菊汁はゴメンです。

そして冬香、初めての騎乗位。
「えっ…」と驚きながらもさっそく前後左右に高速で腰を使いだすあたりは見事なもんです。

しかしこのあとはいただけませんね。
自ら派手に腰をつかっておきながら、「とめて、許して…」。
しかも「いやいやをしながら訴える」って、自分で乳首をつまんで「いやんいやーん」ルーキー新一みたいにやったのでしょうか。

しかし、ルーキー新一だろうがレツゴー正児だろうが、走りだした馬はとめられません。
そうです、お得意、お馬さんの登場です。
今まで何度か出てきましたが、しかし騎手が突然ブレーキを踏んだと思ったらいつのまにか馬になって一緒に駆け出したり、何がなんやらの描写もありました。
でも今回は違います。
走り出す奔馬・菊治。
跳ね上げられる騎手・冬香。
体勢もばっちりあってます。

さらに違うのは、いつもはどちらかというと冬香のほうが手のつけられない奔馬になっていますが、今回は菊治のほうが止まらない奔馬になっていますね。
馬上の冬香、これはたまらんと菊治の首にしがみつきました。

ん?
危ないぞ、菊治!
昨夜の逆で、今日はお前が首を絞められるのか!?
冬香と違って、この世に戻ってこられないかもしれないぞ!!

さあ、高ぶった騎手の暴走に期待です。


※レツゴー正児はルーキー新一の弟


青嵐 十八

美しく淫らな騎手は、突然暴れだした奔馬を乗りこなせず、たちまち落馬したようである。慣れぬ騎乗で味わう異様な感覚にこらえられなくなったか、降参のように突っ伏した形で荒い息をするが、再び乗る気はなさそうだ
しかしいかに柔らかい掛け布団といっても、このままではいささか重い。躰を引いて股間を離そうとすると冬香は「あっ…」と名残惜し気にしがみつくが、構わず秘所を離し、熱い躰を布団に横たえる
新しいスタイルには満足したようで、「よかった?」ときくとうなずくが、少し間をおいてきいてくる
「いろいろ・・・知ってるのね」
菊治はうなずきかけるが、ここでうなずいては遊び人と思われる。たしかに遊んではきたが、これほどのめり込んだのは初めてだ。
年齢的にも仕事的にも行き詰まり、これまでの枠から飛び出したいという心の揺れにくわえて、「これが最後」という思いが愛着を呼ぶのか。
控えめで従順な冬香が接するたび淫らに成長するその羞恥と好色が入り混じる妖しさに菊治のほうがとり込まれている。もはや、「肌が合う」程度の執着ではない。


「いろいろ・・・知っているのね」

年上女性が「坊や」をからかうようなセリフです。
そんな場末の空気すら漂う気怠い口調でつぶやく、冬香の知らなかった「いろいろ」とは、

騎乗位。

・・・。
そ、そりゃまあ、前戯もしない夫しか知らなかったのですから、経験したことがないのはしかたないですよ。
でもこんなスタイルがあることくらい、20年前の中学生でも知ってます。
記者もクラスの男子連中でそんな知識を披露しあったりしていたものですよ、誰も実践するアテなどないなのに。
かわいいもんですねえ。

しかし、中学生ならそんな知識を披露して無邪気にはしゃいでもかわいいものですが、五十五のオッサンが「俺はいろいろ知っている」と悦に入ってうなずきそうになっているとなると、話が違います。
その姿、間違ってもかわいいなんてものではありませんが、そればかりか、

「ここでうなずいたら余程遊び人と思われる」

などと言いだしたとなると、これはもう「かわいい」というより、

「かわいそう」 な人

の部類に入ってしまうでしょう。

横から、前から、後ろから。下から後ろ向きで、そして同じく前向きで。
比較的オーソドックスなラインナップ、この程度で「いろいろ知っているのね」といわれて「まずい、遊び人って思われる」って、いったいどんな遊びをしていたことやら・・・。
いまどき高校生くらいでもひととおり試してそうですよ。(オヤジ的イメージ)
それとも昔の人ってよほどバリエーションに乏しかったのですかねえ・・・。

あ、でもそうですね、菊治の十八番おはこ、楽してはいれる「横からチョキチョキ」ってのは、若い者は知らないスタイルかもしれませんけどね。
必要ないともいいますけどね。


それはそうと、冬香は落馬して果てちゃったみたいですけど、菊治はまだですよねえ。
てことは、まだ続くんですかねえ、この朝のラウンド。

・・・はぁ~ぁ。
こんどはどっち向きでしょうか・・・。
余程の遊び人らしく、わたし達の知らない斬新なスタイルを披露してくれるのでしょうか・・・。


##
いやー、このところ料理しにくい食材が続いているので、きれいにオチが決まるところまで6本でも7本でもつなげてやろうと思いましたが、さすがにしんどくなってきました。
諦めてとりあえず5本立てでリリースします。

それにしても期待した箱根ラウンド、ご飯を食べて部屋に帰ってくるくらいまでは楽しめたのですが・・・・・・うーん、肝心の「戦い」に入ってからがねえ・・・・・・先生の熱い意気込みだけは伝わってくるのですが・・・・・・どうなんでしょう、オヤジ読者は興奮して喝采しているのでしょうか・・・?

・・・いるのでしょうね・・・。(鬱)


幸か不幸か興奮できない記者は、当面はやっつけ仕事で本編連載に追いつくことだけを考えようと思いますが、ここで記者と違って本職の「仕事」として真正面からこの「戦い」と向き合ってらっしゃる小松先生の力作を、久しぶりに紹介しておきましょう。

まずは青嵐十七、6月18日付の紙面からです。




バイタルは!?
だめです、戻りません!!


あ、いや、心臓マッサージじゃなくて、「冬香、初めて騎乗する」の図です。
菊治の胸に両手を置いて、これから腰を高速運動させていくのでしょうか。

しかしそんな初騎乗の冬香をあざ笑うかのように暴れだし、冬香を振り落として走っていくのがこいつです。



どうしたのだ、黒王号!


いえ、ラオウの愛馬ほど大したもんじゃありませんね。
所詮は菊治号です。

そんな青嵐十八(6月19日付)の菊治号よりも、今回本当に紹介したかったのはこちらです。
青嵐十四(6月15日付)、今回の最初のお話、「好き」「大好き」「その倍」「倍の倍」と高揚する二人、いったいエスカレートして果てはどこまでいくのだ?というシーンです。









WOW WOW WOW あなたと~
コミュニケーション エスカレーション!



やはりエスカレートといえば「エスカレーション」、「エスカレーション」といえば河合奈保子さんでしょう。
清純派の奈保子さんですが、あれはなかなか大胆な歌でした。

・・・って、全然違いますよ。
ここは渚じゃなくて芦ノ湖畔ですし、冬香は大胆すぎるビキニすら着けてません。
ほんとこの「大人の不倫純愛」の二人、エスカレートしていったいどこまで飛んでっちゃうのでしょうか・・・。

いやー、冬香の悦びの表現は回を重ねるごとに多彩になったといいますが、どうしてどうして、小松先生の表現も回を追うごとに多彩になってまいりました。
この先、挿画がどこまでエスカレートするか、ある意味二人の純愛とやらよりも楽しみです。




しかし・・・


箱根芦ノ湖上空・・・


もうエヴァネタは使いたくないのですけど・・・


こりゃ、やっぱ・・・・・・・・・使徒・・・ですよね・・・。


ミサトさん・・・、


ロンギヌスの槍ぶつけちゃっていいですか?
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