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2004年12月30日

今日の愛ルケ(#59)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事です。ネタバレを嫌う方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。

再会 九

由紀に、他に男がいるかもしれないとは思ったことはあるし、いずれ巣立っていくのも仕方がないと心に決めていた。しかしいざ直面するとやや慌てる。
「それで、相手は?」努めて冷静にきくと、同じ会社のひとつ年下の男だという。結婚する気はあまりなかったが田舎の両親もいろいろいうので、ということらしい。
年下の男は頼りなくて嫌と言っていた由紀だが、やはり29才という年齢に急かされたのか。
「でも、昼の仕事は続けるわ。働かないと食べられないし、専業主婦なんていやだから」
菊治は一瞬、冬香の顔を思い出す。
「菊治さんには、よくしてもらったわ」
という由紀。
とはいうが、菊治がしたのはせいぜいわずかな小遣いを渡すことと、ときどき彼女が求めてくる優しさを、与えただけである。
きちんと話してわかってもらおうと思ったという由紀。単純に納得はできないが、「行くな」と叫ぶほどの気力もない。
勝手なことをいってごめんなさいと謝り、「これ、お返しします」と言って、由紀は菊治の部屋の鍵をカウンターに置く。


#あの、あまり年の離れた女性とお付き合いしたことがないのですが、小遣いを与えながらつきあう25才年下の女性って、「恋人」なんでしょうか?
ちなみに、もしも記者が20才年下の女の子にお小遣いをあげてつきあったら捕まります。ついでに25才年下だと、お小遣いをあげなくても捕まりそうです。

それにしても、ホテルの延長料金を必死にケチる菊治のいう「わずかな小遣い」って、いったいいくらだったのでしょう。こういう場合の相場がいくらかはよく分かりませんが、菊治の場合、おそらく相場とは2ケタくらい違ってロストボールしてそうです。井森美幸もびっくり、石坂へーちゃんも呆れる解答です。そういえばチャックはどこへいったのでしょうか・・・。
ああ、そうか、由紀ちゃんより若いくらいの世代になると、「HOWマッチ」どころか大橋巨泉が何者かも知らないのかもしれませんね・・・。

おっと、話がだいぶずれてしまいました。記者、かなり遠い目になっていたかもしれません。

では由紀ちゃんに目を向けてみましょう。
昼はIT会社、夜は一日おきにバーで働く、けっこうしっかりものの女の子。55の男となんとなくつきあってるけど、親にうるさくいわれて、それほど乗り気でないけどふつうに結婚することにする女の子。
これだけなら、キャラとして像を結べそうです。

でもつきあってるのが菊治。その時点でかなりおかしいのですが、あげく小遣いをもらってるときいて、なんだこいつ?またキャラがよくわかんなくなったよ、そう思った方も多いかもしれません。
しかし少し考えてみましたが、この子はずいぶん控えめないい子なのかもしれません。(いや、この際「専業主婦なんて」発言には目をつぶってください)

女性がはるか年上の既婚男に求めるものって、やはり物質的な「金」か精神的な「余裕」じゃないかと思います。それが菊治のいう「わずかな小遣い」と「ときどき求めてくる優しさ」だったとのでしょう。

しかしなんせ、相手は菊治です。
与えたお小遣いの額もさることながら、この男の与えた「優しさ」っていったいなんでしょうか?分かりません。だいたい、「余裕」という言葉は菊治からかなり縁遠い言葉です。
年のいった男が25才も離れた女の子に必死に取り入ろうとする様。
菊治の与える「優しさ」なんて、この程度のものしか思いつきません。

その程度のものしか25才も年上の男に求めない。
そう考えると、実に奥ゆかしい女性ではありませんか。

とはいってはみたものの、「専業主婦なんて」的発想の女性が、旧来型の女性のイメージを尊ぶ菊治に求めるものってそんなものなのでしょうか。マイペースで縛らないとはいっても、金もない、余裕もない男に到底魅力を感じるとは思えません。
やっぱキャラ設定おかしいよ、渡辺先生!

さて、別れに直面した菊治。
「納得できるものではない」とは相変わらずの身勝手さですが、しかしたとえ冬香がいても、二股相手が去っていくのが残念というのはなんとなく分かります。
納得するしないは男の度量の問題として、唾つけた相手がいなくなるのを惜しいと思うくらいは許してやりましょう。
だいいち、この程度に目くじら立てていては毎日菊治と付き合ってられません。
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2004年12月30日

欧米の繊維輸入数量規制全廃へ -あおりは?-

テーマ:経済
中印シェア上昇へ -7面-

欧米諸国が実施してきた繊維製品輸入数量規制(クオータ制度)の全廃が来年1月1日に迫っています。
中国政府は規制全廃と同時に輸出関税をかけるなど、輸入国や競合国への配慮も見せますが、それでも中国やインドが「勝ち組」になることは必至で、貿易摩擦の懸念もくすぶっています。


簡単に言うと、今まで欧米は中国からの繊維製品輸入を規制していたのが、それがなくなるので一気にアパレル生産の世界地図が変わるだろう、ということです。
しかし、ふーん、日本は関係ないのか、欧米のアパレルも大変だ、と思ったら大間違いです。

中国生産といえば真っ先に頭に浮かぶのはユニクロですが、ご存知のとおりユニクロに限らず多くの日本企業が中国から繊維製品を輸入しています。これがどう変わるのでしょう。

基本的に日本の消費者はうるさいです。中国製だからといって、縫製がいい加減などということは許されません。
しかし欧米人はどうでしょうか。逐一聞いてまわったわけではありませんが、話として聞く限りあまりそういう細かい点にはこだわらなさそうです。デザインと機能がそこそこなら文句を言わなさそうです。

これが事実としたら、どうなるでしょうか。
工場としては同じ工賃なら当然文句の少ないほうに出荷したいと思うはずで、中国の繊維工場が日本ではなく欧米に出荷することを好むことになるでしょう。
となれば日本のアパレルはどうするでしょう。
わかった、金はあと2割積むから、品質のいい製品を出してくれ、となるのではないでしょうか。すなわち安かったはずの中国からの輸入価格が上がるのです。

これが本当に実現すればアパレルの世界は変わります。普通の「安かろう悪かろう」が、そんなに安くなくなるか、とことん悪いとなるのですから。もっと安いところへ進出するか、付加価値をつけられない企業はしんどくなるはずです。

急にほんとにそんな極端に貿易構造が変わるとは限りませんが、日本への影響を考える時に、単純に「欧米向けの繊維製品生産能力増強で機械メーカーはウハウハじゃねえの」などと喜んでられないのは確かでしょう。
危機感を持つべきは、欧米製造業者だけではありません。
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2004年12月30日

既存店の追加閉鎖認めず -再建するということ-

テーマ:産業
ダイエー再建で再生機構 -5面ほか-

産業再生機構の斉藤惇社長が日経のインタビューに答えています。

-ダイエーのスポンサー企業に何を求めるか。
今までと同じではただの供給過剰だ。新しいアイデアやプロの人材の派遣、専門店の誘致を求めたい。
再生機構は三大都市圏中心に約100店の小型食品スーパーを出店し、総合スーパーの出店を凍結する計画を描いている。調査・分析の結果だ。
-機構が3分の1出資して議決権を取得するのはなぜか。
再生主体はスポンサーだが、いいとこ取りをして自社店舗との競合をなくすために多数閉鎖するのは許されない。民間の買収ではそのような例もあるが、それでは市場の失敗につながる。
公的な再生機構が関る以上、スポンサーだけが得をしてダイエーや国民が不利益を被るような再生はしない。機構がスポンサーを監視することが必要だ。
-それがスポンサーによる再建の自由度を狭めているのではないか
再建計画は詳細な検討の上だ。スポンサーにも納得してもらえると思う。たださらによい案があるなら取り入れたい。
-店舗閉鎖の地域経済への影響は
100店の新規出店で新たな雇用も生まれる。地域有力スーパーへの売却も視野に入れ、ダイエーの看板はなくとも雇用継続はあるだろう。
-機構は2008年3月には解散するが
日本企業の多くは資本効率など数値に基づいた経営が出来てない。銀行もそうだから再生も成功しなかった。機構によるデータに基づいた業務の再構築のモデルやノウハウが市場に根づくことを望んでいる。


いやはや、親方日の丸の産業再生機構に市場経済のなんたるかを教えられるとは思いませんでした。

「市場の失敗」

たしかに市場は失敗しています。
以前から指摘しているようにデフレ競争に陥ったのは、小売業の勘違いした競争姿勢のせいだというのもそのひとつだと思います。

しかし、しかしですよ。
親方日の丸の失敗なんて、市場の失敗の比じゃないですよ。
「スポンサーのいいとこ取り」なんていいますけど、記者はそれもいいと思います。競合店舗をつぶして一人勝ちなんていうのは官の発想です。ほんとにそれで一人勝ちならうまい汁を吸おうとよその企業が入ってきます。
そうやって競争して勝ち残っていくのが民間なんですよ。スポンサーが成功すればそれもよし、失敗すれば他の企業が入ってくる、それだけです。

挙げ句「民間は数字に基づいてないから機構のやり方が根づけばいい」ですと?
これを読んだイオンやヨーカドーの関係者ははらわたが煮え繰り返ってるんじゃないでしょうか。
アホかと。傾いて機構の世話になる企業とスポンサーになる企業を一緒にするんじゃねえよ、と。総合スーパーだってきっちり計算して儲かると思えば出店するし、儲からないと思えば出店しない、それだけだ、と。イオンは山ほどショッピングセンターを出店して利益をしっかり上げてるんだよ、と。

常々記者は思います。
産業再生機構の役割が皆無とは言いません。だけどそもそも、再生するのは「産業」であって「企業」じゃないはずです。ダイエーなんてなくても小売業、流通業は健全に競争しながらなりたっています。
だいたい機構の宣伝と銀行の方便のために無駄な金使っちゃいけません。そもそもカネボウとかダイエーなんてわざわざ機構が再生する必要なんてないんですよ。

おっといけません。洒落や諧謔のない論調で書く事は極力避けてるつもりですが、大納会後の打ち上げですっかり酔っ払っております。

まあ文句を言ってもはじまりません。イチ消費者としては、どこがスポンサーになろうとも、近くのダイエーが少しでもいい店舗になることを期待するのみであります。

うむむ、なんかムリヤリなまとめだなあ。酔いが覚めたあとで後悔しそうだなあ。
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2004年12月29日

今日の愛ルケ(#58)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事です。ネタバレを嫌う方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。

再会 八

部屋の鍵も渡してある由紀がバーで逢いたいというのは珍しい。急に外で飲みたくなったのか、とくべつ話でもあるのか。
菊治が行くと由紀はすでにカウンターに座っていた。千鳥格子のジャケットに白のジーンズ、胸元は広く開けて二重のネックレスとお洒落しているのは、はじめから飲むつもりだったのか。
隣に座って由紀と同じバーボンのソーダ割りを頼み、軽くグラスを合わせると、由紀はあらたまって真面目な話があると切り出した。
「これは、冗談じゃありませんから、きちんときいてくださいね」
クリスマスの電飾の映る目で由紀は続ける。「わたし、結婚しようと思うんです」
「結婚・・・君が?」

由紀はうなずいて、グラスを両手で握ったまま答える。
「前から、際き合っている人がいたのです」



#でかした由紀ちゃん。いつまでもこんな「だめ男」と付き合ってちゃいけません。しかも二股かけてたというのも痛快です。

しかし菊治の何がだめ男って、この展開で自分が振られることに気付いてないのがだめ男です。おそらくみなさんは昨日のうちに気がついていたことでしょう。いえ、昨日気がついてなくても本日読み進むにつれて、ああ、これは別れ話だな、と。

みんな気がついている中で菊治一人気がついていないのです。

似ている!
そう、あれは20年前、全員集合で幽霊コントを見た時・・・。
「シムラ、後ろ、後ろー!!」

・・・ちゅらさんの柴田幸造(村田雄浩) さんなら、こういうかもしれません。
そう、そんな感じです。「キクジ、振られる、振られるぞー」

直木賞作家に牙をむくのはなんですが、このあたりバレバレの展開というのはどうなんでしょうか。ワザとなんでしょうか。菊治が馬鹿みたいに「外で飲みたくなったのだろうか」とかなんとか言ったところで白々しいだけです。何週間か前に「今つき合ってる若い女がいると聞いた時から、この展開を予想した方も少なくないでしょう。
おおかたあとは、菊治が踏ん切りをつけて冬香へと突き進むはずです。

とにかく今言えることはこれだけです。

由紀ちゃん、幸せになるんだよ、この2年の分もな・・・。
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2004年12月29日

成長力に高い評価 -不人気の訳-

テーマ:証券
新興市場2004年公開企業調査 -14面-

日本経済新聞社が2004年10月までの1年間に新興3市場(ジャスダック、マザーズ、ヘラクレス)に新規上場した企業133社を対象にした「ベストIPO調査」の結果です。

①九九プラス(99円ショップ展開)
②日本ベリサイン(電子証明書発行、電子認証局構築)
③マクロミル(ネットを利用した調査)
④ハニーズ(女性向け衣料製造販売)
④チップワンストップ(半導体電子商取引)
(以下略)
となっています。

いうなれば「新人王」となった九九プラス、近所でもよく見かけるようになり、草薙くんのCMで知名度も向上していますが、投資家・アナリストの評価も高いようですね。
このほか、やはりネット関連企業が多いのも特徴です。

一方で、「期待外れ」ランキングというのも発表しています。投資対象としてはともかく、新聞記事としてはこっちのほうが興味があるところですね。
なんせ企業を対象にしたこの手のネガティブランキングというのはあまりお目にかかれませんから。

①京王ズ(携帯電話販売、外食)
①日本エイム(半導体・液晶製造受託)
①新華ファイナンス(金融情報サービス)

新人王」はこの3社です。票数はそれほどでもありませんでしたが、3社が同数で並びました。京王ズと日本エイムは業績を下方修正したことが、新華ファイナンスは事業モデルが分かりにくいという点がそれぞれ悪評価の理由だそうです。

マザーズに初めて上場した外国企業ということで注目を集めた新華ファイナンスについては、期待が高すぎたことも期待外れとなったことの一因でしょう。「初モノ」には中身がよく分からなくても異常に期待するというのは株式市場の悪い癖です。

しかし他の2社の業績下方修正、これは上場早々やってはいけないことです。ああこの会社はそういう会社なんだ、と二度と相手にされなくなる恐れがあります。
特に京王ズについては外食事業に米国産牛肉の問題があったとはいえ、1月に上場して6月、9月と2度に渡る下方修正では、期待して買った投資家はがっかりなんてものではないでしょう。

そもそも携帯電話販売と外食というシナジー効果の見つけにくい兼業をしているあたり、今期の業績見通しどころか将来のビジョンがどこにあるのかもよく分からない京王ズですが、しかしここの外食店舗は要チェックです。
写真のお店、京王ズの経営する「やき組」という焼肉屋なのですが、欧米人が見たら「Wonderful!This is Japan!!」と大喜びしそうな外観です。これぞニッポンの文化と信じて国に帰ること請け合いですね。
また、この「やき組」にはこのほか「昭和の街並みを再現」してタイムトリップを楽しめる懐かしい店舗もあります。いろいろ工夫して顧客を呼び込んでいることがうかがえますが、時代を昭和までさかのぼるというよりは流行を数年さかのぼっているような気がする、というのは言わぬが花です。

などといろいろ言ってしまいましたが、「期待外れ」トップにランキングされたついでということでご勘弁願いましょう。
京王ズはじめ3社には、来年は株価上昇率や投資したい銘柄ランキングなどで上位に食い込めるよう、予想を上回る業績と丁寧なIRを実践していただきたいところであります。

(写真は「やき組」店舗外観、「やき組」HPより)
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2004年12月29日

企業の実力差鮮明に -来年も-

テーマ:企業・財務・投資
株価と経営 -1面日本経済2005年への視点-

信越化学工業の金川千尋社長へのインタビュー記事です。

-景気先行き懸念について
塩ビ樹脂なども5-7月をピークに年末停滞気味。ただ、要はブームが去って普通になっただけだ。
-来年の成長は巡航速度に軟着陸しそうということか
そうあればいいが、不安要因もある。資本の動きに伴う米ドルの大幅下落もそのひとつ。
また日本も金利生活者を犠牲にしたゼロ金利政策という異常な状態には限界がある。正常化に向かえば、一部立ち行かなくなる企業もでてくる。


さすが超優良企業の社長、冷静に現状を分析されています。景気の先行き悪化が喧伝されていますが、素材企業にとって今年が異常なブームだったと思えば、先行きが多少減速しようとも悲観する必要はありません。

ただ、ゼロ金利が異常な政策というのは確かにそうなのですが、そもそも継続的なデフレという状況が異常なわけですから、その状態から脱して始めてゼロ金利からも「脱出」できるわけで、「いつまでも続けられない」というのはなにか違う気がします。
その違和感を解くカギは「金利生活者などを犠牲にした」という言葉にあると思うのですが、いまゼロ金利を解除すれば所得が伸びない中で住宅ローン等の金利を支払っている層が犠牲になるわけで、「犠牲」という経済学を超えた言葉を使うなら、どちらが切実かは考える必要はあるでしょう。

さて、インタビューは続きます。

-やや波乱もありうるということか?
因果関係は説明しづらいが、今年の台風や震災、インド洋沿岸の大津波はその前兆のような気がするのは私だけだろうか。


大規模の天災を景気の先行き波乱の前兆ととらえる。
さすがは昭和元年、ていうか大正15年生まれのお方は違います。いえ、これ以上は何も言いますまい。

それはともかく、自社の経営への自信は揺るぎません。

-企業収益は?
来期も順調に利益を伸ばす企業は優れた経営をしたところに限られ、格差が鮮明になると思う。当社は投資家に2ケタ増益の継続を約束しているが、何とか達成したい。


最初に言いましたが、信越化学は株式市場でも「超」優良企業と認識されています。優良すぎて、ちょっとやそっといい決算を出しても誰も驚かず、「やっぱりね」とで終わるくらいの企業です。現在の市場予想では2ケタ増益は微妙なところですが、最終的に何とか達成されることでしょう。

しかしそんな優良企業の社長として君臨されて15年、「2ケタ増益」達成について真剣に考え出したのは2、3年前に海外投資家に突っ込まれて答えに窮したからともおっしゃっています。
あれ、名経営者だと思ってたんだけどな、ま、いま真剣に考えていればいいのか、とよく分からなくなってきました。

そんな金川社長、株価にも言及しています。

景気は横ばい、業績頭打ちなので投資の基本としては買いにくい。しかし株価には将来の期待も反映される。89年のピークの3割に過ぎない日本株には、その割安感を手掛かりに世界の資金が集中する気がする。
国内的にも不動産、国債と比較しても有望で、年末には日経平均14000円も視野に入ると思う。


これは記者ならずとも少し不安になりますね。自信というより、楽観な気がしてきます。バブルのピークと比べて割安なら、5年前のたった3%の株価の「光通信」なんて超割安です。
しかし逆に、世界の資金が日本に向かい、国内投資家も株を買うしかないとおっしゃる割には年末日経平均14000円とはずいぶん控えめです。それでもピーク時のたった35%、まだまだ割安ですよ。
どうせバブル期と比較するならせめてピーク時の半値、景気よく19000円くらいは言って欲しかったものです。

とまあ、あげつらう気はないですが、読んでいて多少だいじょうぶか?と思わないでもない大正生まれ(昭和元年だけど)の社長へのインタビュー記事でしたが、おじいちゃんには来年も頑張っていただいて、ぜひとも2ケタ増益達成で企業業績を引っ張っていただき、予想通り株価も上昇となってほしいものであります。
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2004年12月28日

今日の愛ルケ(#57)

テーマ:連載小説
本日の挿画 (画:小松久子)

この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事です。ネタバレを嫌う方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。

再会 七

再び京都へ行くと決めた翌日、吉村由紀から電話があった。「今晩、どこかで逢えませんか」というので、9時ごろ四谷で待ち合わせる。
由紀とは2年前に新宿のバーで知り合って以来つきあっている。さほど美人というわけではないが、軽い斜視で、焦点が定まっていないようなところが愛らしくて、誘ったのがきっかけだ。小娘のように思ったが意外にしっかりもので、昼はIT関連会社、夜1日おきにバーで働いている。
27才でつきあいはじめて今29才だから2年続いたことになるが、恋愛というほど熱いものではなく、もともと小説書きに好奇心を抱いたのがいまだになんとなく続いているという感じだ。
むろん菊治も由紀と別れる気はない。この年で一人は淋しいし、20歳以上も若い恋人がいるのは喜ばしい。
お互いもう醒めており、菊治は結婚する気もなく、それでは由紀も得るものがない。いずれ別れる予感を抱きながら必要な時だけ寄り添う、今日もそんなつもりらしいが、菊治の心はかすかに疼く。
冬香にも由紀にも、互いの存在を知らせていないからだ。


#きょうのあらすじなんて、一言で言えば「つきあってる例の若い女と逢うことになった」です。
それをあえてだらだらと書いたのは、やはり原文がだらだらと、それもほとんどが以前書いてあることを再び繰り返している、そのだらだらさ加減を味わっていただくためです。

なんせ、以前書いたことどころか、「2年前に知り合ってからつきあってる」と書いて10行と経たないうちに「27才からつきあって今29才だから2年続いたことになる」って、おかしくないですか?
半分寝ながら書いたとしか思えません。

今回あらためて分かった彼女のことは、軽い斜視だということくらいです。あとは知ってることか、わざわざ書かなくても読者が読み取れるようなことばかり。
先生の中でいろいろ設定を作ってるんでしょうが、そんなことイチイチ説明しなきゃならないんですかねえ。

しかし、焦点が定まっていないようなところが愛らしい、というのは菊治の嗜好が如実に見て取れるような気がします。冬香の「控えめでおっとりした」ところを好むのと同様、女性の「弱そうな感じ」に惚れるようですね。
しかもあくまで「弱そうな感じ」であり、中身は小娘でもしっかりものでもどうでもいいところもポイントです。冬香に対して、ろくな会話もなく恋をしたとか愛してるとか騒いでいるのと同根ですね。

ところで挿画を見ると、軽い斜視で、さほど美人ではないがしっかりもの、表情によっちゃ愛らしい、そんな感じがよく出ています。
さすがはベテラン小松先生。渡辺先生の難しい注文に見事に応えています。

しかしそんな小松先生の技量を嘲笑うかのような渡辺先生の横暴なシナリオ。

だいたい、こんなしっかりもののお嬢さんは菊治のようなダメ人間とはつきあいませんって。

冬香に本気らしいですが、由紀ちゃんとも「むろん別れる気はない」そうです。
むろんだそうです。

由紀ちゃんもなんでつきあってるんですかねえ。
やっぱりこれも、それは渡辺ワールドだから、このひとことなんですかねえ。
とりあえず、冬香に続いてあんたのところにも「くらたま」さんを取材に寄越しますよ。



・・・はぁ。
早くクニへ帰れよ、由紀ちゃん。
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2004年12月28日

原油、年初より19%高 -え、ちょっと待って!-

テーマ:商品市況
商品取引所で大納会 -夕1面-



もう原油が上がってようが下がってようが、そんな記事の中身なんて目に入りません。



商品取引所で大納会



その見出しだけで十分です。

その何がどうしたって、



こちとら証券取引所の大納会は30日なんだよぉぉぉ!!



知りませんでしたよ。

商品のほうは一足早くお正月準備ですか。そうですか。

いいですねえ。われわれ今年の休みは4日間だけですよ。



株も記者が担当する以前は早めの大納会だったらしいんですけどねえ。

銀行にあわせたのか海外に少しでもあわせたのか、それとも1日でも2日でも手数料を稼ぎたかったのか知りませんけど、いつの間にか30日まで伸ばしちゃったらしいんですよ。

どうせ閑散としてるんだからやめときゃいいのにねえ。



そういえば、銀行も以前は労働組合あたりを中心に「12月30日を休日に!」なんて本気かどうか分からないキャンペーンやってたみたいですけど、あれどうなったんですかねえ。まだやってるんですかねえ。



たしかに30日だけでもいいんですよ。そしたら曜日のめぐりによっちゃ9連休もあるんですから。

役所と銀行が休めばみんな休みになるんですから、なんとか役所が旗ふってくれないかなあ。



書き入れ時の小売業なんかはともかく、それ以外の業種の人は、毎年年末年始せめて5日間くらい、きっちり大掃除してたっぷり酒飲んでぐうたら三が日をすごせるようにしてほしいものです。

そのほうがきっと景気も好くなりますって。金のかからない景気対策ですよ。



首相!

自分だけとっとと休みに入ってる場合じゃないですよ!
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2004年12月28日

春物衣料が健闘 -もう春ですかぁ・・・。-

テーマ:消費
アパレル各社、懸命の前倒し -31面-

冬物衣料が苦戦するなか、百貨店などの店頭で春物が健闘しています。大手アパレルメーカーが新商品を通常より前倒しして展開しているためで、目新しく、しかも長く使える服を求める顧客の倹約志向をとらえています。
寒さが増してきたとはいえ、消費者は1月からの本格的な冬物セール待ちの状態で、売り手は割安感もアピールし、端境期に購買意欲を刺激しようと必死です。


少し前までは小春日和、そして年が明ければ新春です。
たしかに「春」という言葉には事欠きませんが、それは春物衣料を買うシーズンという意味ではありますまい。いくらなんでも冬物を買う前に春物というのはちと気が早いように思われます。

しかしつい先日までのまさに小春日和、冬物が売れなければ春物、というアパレルメーカーの苦しい胸のうちはなんとなく分かります。
百貨店側も、売れない冬物を抱えてるよりは売れそうな春物をということで、伊勢丹などではカシミヤセーターにパステル調の春色商品を急遽投入しているとのことです。

とはいえ、アパレルによっては「春物を前倒しで生産したが、納入先の百貨店が『早すぎる』として発売させてもらえない」という声もあるようで、事前の根回しが大事だそうです。

まあ、根回しも大事なんだろうけど、季節感ってのも大事な気がするけどなあ。
そのうち前倒し前倒しがどんどん加速して、ハウス栽培の果物が普及して旬が分からなくなったように、あれ、淡い色のワンピっていつ着るものだっけ?とか、麦藁帽子って麦っていうくらいだからやっぱ秋だよね?なんていう話も・・・いやまあ、さすがにこれはないですかね。

でもたまにお出かけするのに、パステル調のセーターが並んでいるのを見て「そうか、次の季節は春なんだな」とか、コートが並び出すと「まだ暑いけどもう秋なんだな」とか、そういう少し早い季節感を楽しめない百貨店というのは、やっぱりつまらない気がするんですけどねえ。

季節とか旬とかにこだわるのは、記者もそろそろオッサンになっちまったってことなんですかねえ。
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2004年12月27日

今日の愛ルケ(#56)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事です。ネタバレを嫌う方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。

再会 六

中瀬に刺激を受けたこともあって、翌日菊治はさっそくメールを送る。
「この前、逢ったばかりなのに、また逢いたくなるのです。このあと、都合のいい日はありませんか」12月の主婦は忙しいかもしれないが何とかならないものか。
翌日冬香から返事は来るが、やはり前回同様の時間しか取れないという。それでもかまわない。出費は痛いが仕方がない。とにかく、逢えばまた、新たな喜びと勇気が沸いてきそうである。
なんとか翌々週の月曜日に会う約束をこぎつけて、菊治はひとつ溜息をついた。大変な恋に落ち込んだものだ。関東と関西、しかも時間の限られた人妻との恋である。
中瀬は体質だといったが、それだけではない。「やはり冬香が好きなのだ。」
それはたしかだが、どこが好きかははっきり答えられない。控えめな態度、その奥に淫らさを秘めた様、そしてどこか頼りなげで耐えている風情。
「いま、行ってやらねば」
なぜともなく、菊治は冬香を救い出す、騎士(ナイト)のような気持でいる。



#「なぜともなく、菊治は冬香を救い出す、騎士のような・・・」

そうだ菊治、夫の姿をした悪魔に囚われの身となっている冬香姫を救い出すんだ!

・・・って、いや、なぜともなくじゃなくて、ほんとなぜなんでしょうか?
さすがはをした小説家、その発想は凡人の及ぶところではありません。
しかし、発想力妄想力は誰にも負けない文豪騎士(ナイト)ですが、

「この前、逢ったばかりなのに、また逢いたくなるのです。このあと、都合のいい日はありませんか」

この表現力はいただけません。
ひどいです。やっぱりさっきの「文豪」の称号は撤回です。
これはストレートとか直球勝負とか、そんなモノではないでしょう。後半なんてビジネスメールの見本です。

タイトル:再開の件。

こんな感じです。
いくら昨日「恋の許可証」をもらった勢い(本当は発行してないけど)でメール打ってるからって、これではいけません。(はあと)をつけていた頃が懐かしい。いや、もちろんあれもどうなのですが。

とりあえず、今すぐシラノ・ド・ベルジュラックに連絡です。
そうだ、彼にはこの際恋文の相談のついでに、作品の代筆についても頼んでおきましょう。
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