今年の中国は今までの抱え込んでいた中国国内の諸問題を国際社会に問題定義をした言う事だろうか。

 1月の餃子問題、3月のチベット問題、5月の四川大地震、8月の北京オリンピック、そして今回のメラミン混入事件

 中国で有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児約5万3000人が腎臓結石などを発症し、死亡例も出ている事件で、製造元の大手乳製品メーカー三鹿グループ(Sanlu Group)では半年以上前から消費者の苦情を受けていたが、当局に報告していなかったことが明らかになった。

国営メディアが23日、報じたとある。

 しかし中国という国の情報操作は、今年の中国を見ていると当たり前に行なわれていると見るべきだろう。

 1月、3月の問題は中国国内だけの問題とは言えず中国の対外政策にも大きな影響を与えた。
もし、これにこのミルクの問題が公になっていたのなら台湾総統選挙にも大きな影響を与えていたのかもしれない。

 「国務院の調査によると、三鹿グループには前年12月から乳児が健康を害したとの苦情が寄せられ始めた。また、同社本社がある河北省石家荘市の共産党職員は、8月2日に三鹿グループの報告を受けた後も1か月以上も上部組織への報告を怠っていた。
 中国中央テレビ局(CCTV)は「2007年12月から2008年8月2日までの8か月間、三鹿側から石家荘市の関連当局への報告は一切なく、是正措置もとられず、問題の拡大を招いた」と報道した。
 三鹿グループでは12月の時点で乳児が健康障害を呈することを把握していながら、6月になるまでミルクの成分検査を行わなかったことも、国務院の調査で発覚した。
 今回の事件で、ミルクの危険性に関する報告が意図的に隠ぺいされていたことを、国営メディアが公式に伝えたのは初めて。」

 しかし、どこの国でもトカゲの尻尾切りは行なわれている話で、この話を直に受け取るわけには行かない。

 今回も責任者の中から自殺者という人身御供を出して問題企業をつぶし......あとは「済し崩し」で時間の経過と共に風化させてしまう気なのだろうか。

 なんせ、日本の国に餃子事件でも洞爺湖サミットの時点では伝えておいて発表を遅らせるように頼んだ(圧力?)国なのだから。

中国という国が、人命をないがしろにする国では無いことを祈りたい。
 


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