ReionVorteのデッキ紹介「ヴォルカニック」 | Tkinter好きな人とは友達になれない
こんにちは ReionVorteです。
オークランドは日本+4の時差があるため現在約16時です。
夏ではありますが日本のように多湿ではないのでエアコンは不要です。
また7時くらいまでは外は暗く、20時くらいになると夕日が見えるというちょっとカオスなことになってます(南半球なので普通ではありますが。。。)

さて今日はかなーり前にYoutubeで実況回しを行っていた「ヴォルカニック」を紹介したいと思います。もう強化からかなり時間がたってニーズは無いかもしれませんが、未だにちょくちょく大会で結果をせるほど高いポテンシャルを持っています。また詳しくは後述しますが余裕勝ちっていうのが少ないデッキなのでスリル好きの方には気に入っていただけるでしょう。



○ヴォルカニック
アニメ遊戯王GXでオブライエンが使用した炎属性統一テーマです。
バーン=効果ダメージ」に主軸を置いたカードを中心に、ヴォルカニック専用カードではありませんが「ブレイズキャノン」シリーズで除去を行い地道にダメージを稼いでいくというテーマです。

ただし従来はどのカードも悪く言えば微妙であり、完全に力不足でした。

それが「ブレイズキャノン・マガジン」の登場によって高い適応力・アドの確保能力・返しの強さ・安定性を手に入れ、環境デッキともやりあえるまでになりました。またバーン要素を削る代わりに汎用カードを投入しやすい環境型のヴォルカニックデッキを構築できるようになりました。

今日は大会等ガチ対戦向けに構築した「環境型ヴォルカニック」を紹介します。

○カード紹介

前述した通り「ヴォルカニックデッキ」には「ブレイズキャノン」が必要です。
「ブレイズキャノンマガジン」を除く2枚のブレイズキャノンは必ずしもヴォルカニック専用カードというわけではありませんが、ヴォルカニックに最適化されているため極めて好相性です。


これが最も基本的な「ブレイズキャノン」です。名前まんまですよねw

攻撃力500以下の炎族モンスターを弾にすることで相手モンスターを除去することできますが、代わりに攻撃不可になるデメリットを持ちます。

シンプルな効果に見えるかもしれませんが実は注意すべき点がいくつかある面倒なカードなんです。まず1ターンの発動制限がないということ。弾さえあれば何発でも装填して相手カードを除去することができます。

次に「手札を墓地へ送って相手モンスターを破壊」というのは全て一連の効果であるということです。ぱっと見てモンスターの装填がまるでコストのように思えるかもしれませんが、コストではありません。

実はわかりやすくテキストの改訂が行われていたらしく、公式HPには次のような効果で掲載されていました。


自分のメインフェイズ時に相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。手札から攻撃力500以下の炎族モンスター1体を墓地へ送り、選択した相手モンスターを破壊する。この効果を発動するターン、自分のモンスターは攻撃できない。

これならわかりやすいですよね。
相手モンスターを選択するのがコストで、炎族モンスターを墓地へ送る&除去というのが効果であるということが一目瞭然です。

それじゃあどうしてこんなことをわざわざ説明したのか。これは「コスト」を要するカードほとんどに言えることなので確実に把握する必要があります。
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例を挙げましょう。

手札を捨てることで発動でき(=コスト)相手モンスターを除去できる優秀なカードです。このカード以外にも「手札を捨てることで発動できる」とか「リリースすることで発動できる」とかコストを要求するカードは沢山存在しますよね。
その場合の手順を確認しましょう。
①プレイヤーAがライトニング・ボルテックスの発動宣言と共に手札コストを払う

コストを要求するカードは発動時、すなわち魔法罠ゾーンに置いた時に払わなければなりません。効果の適用時ではありません。その後相手に優先権が回り(相手にカードを発動=チェーンする権利が与えらる)相手が神の宣告等でライトニングボルテックスを無効にしたとします。
②プレイヤーBがチェーン2として神の宣告の発動

これで処理が終了する場合先にチェーン2が解決されるためライトニング・ボルテックスが無効になります。

あれ??普通じゃない??と思った方、ちょっと待って下さい。

ライトニング・ボルテックスの効果で手札を一枚捨ててますけどそれはどうなるんしょうか??答えは「戻ってこない」です。

発動時に捨ててしまっているわけですから戻ってくるわけ無いんですが、このケースだと相手の神の宣告一枚でこちらはライトニング・ボルテックスと手札を一枚失っていることになり、カードの枚数に差が開いてしまいました。これは美味しくないですよね。

この事実故にコストを要するカードを発動するときには注意が必要なのです。
場合によっては複数の手札を無駄に失ってしまうことさえあります。
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本題に戻すと、このブレイズキャノンは「モンスターの選択」をコストとしているわけですから、仮にサイクロンで破壊されたとしても1:1交換で終わります。故に相手の伏せを警戒することなく発動することができるのです。

さて説明が長くなってしまいましたが、要はデメリット付きの使いやすい除去カードだということさえ理解していただければと思います。ブレイズキャノンに最適化されているヴォルカニックは攻撃力500以下炎族という条件をクリアしているものが多く、効果もそのために特化されているので大した問題ではありません。

さて、それでは第二のブレイズキャノンを紹介しましょう。


ブレイズキャノンを墓地へ送って発動できる強化版です。
炎族であれば弾が何でもOKになり、ダメージが追加されています。
ただブレイズキャノンを墓地へ送る時点で1枚消費していますし、弾の緩和もヴォルカニックにとっては大した問題ではなく、ダメージもたった500、攻撃不可デメリットもそのままというこの上なく使いづらい設計がされています。

故にバーン重視のヴォルカニックなら採用しても良いのですが、環境型ともなると完全にお荷物です。一枚採用する必要すらありません。

それではザ・シークレット・オブ・エボリューションで登場した新「ブレイズキャノン」を紹介します。コイツがブレイズキャノンマガジンです。

まず注目すべきは永続罠であるということ。後にかなり大きい意味を持ちます。
次に効果を確認してみましょう。まずこのカードの②効果は1ターンに一度しか使えず、魔法罠ゾーンにある場合トライデントとして扱うことができます。なんでトライデントとして扱う意味があるかは後ほど記述しますが、この効果の存在がトライデントの存在意義を完全に消滅させます。

①の効果はヴォルカニックを墓地へ送ってデッキからカードをドローするというもので、前述のブレイズキャノンと同じく弾の装填はコストではありません。手札を入れ替えるという点で使いやすいだけでなく、後ほど紹介するブレイズキャノン専用弾との相性が最高でガツガツ手札を増やすことが出来ます。

②の効果ですが、墓地から除外することでデッキからヴォルカニックを落とせるというものです。実はこれまたかなり重要で、ヴォルカニックの中には「墓地に存在するとき」「ブレイズキャノンで墓地へ送られた時」効果を発動する専用弾が存在するんですよ。

詳しい使い方は後ほど!!

それでは現存するブレイズキャノンを全て紹介したので、今度は弾&サポートをこなすヴォルカニックモンスター達を紹介しましょう。


ヴォルカニックとブレイズキャノンの関係を表すかのような強力なモンスターです。まず高い打点により下級アタッカーとして様々なモンスターを戦闘破壊することが見込めます。また効果は「ブレイズキャノン」カードのサーチということで、最も優秀なマガジンをサーチできることから3枚採用確定です。

ブレイズキャノンマガジンが無いとデッキが回らないのでサモンプリーストの採用によってロケットを引っ張ったり、マガジンの効果でデッキから墓地へ送った後死者蘇生で釣り上げたり等強引な手を使ってでも手に入れたいカードです。


ブレイズキャノンに対応する使い回しの効くヴォルカニックです。墓地に存在する場合にライフを払うだけでサーチできるため、後からデッキに戻して何度も何度もサーチ効果を使い、アドに変換していきます。

ブレイズキャノンマガジンが相手ターンにも使えたのを覚えていますか?

マガジンの効果でこのカードを墓地へ送りドロー、そして効果を使いデッキからサーチ、その後相手のターンに回ってマガジン発動で墓地ヘ送ってドロー、自分のターンでサーチ・・・・なんてことができるため、簡単にデッキから汎用カードを引き込むことが出来るのです。

足りなくなったらエメラルやら貪壺、後述する炎帝近衛兵を使えば問題なし。
問答無用で三枚確定です。



超強力なブレイズキャノン専用弾です。
墓地へ送られた時相手に500のダメージを与える強制効果(タイミングを逃さない)及びブレイズキャノンと名のついたカードで墓地へ送られた場合(タイミング逃さない)デッキか手札から追加でバックショットを二枚落として相手モンスターを全部破壊できます。

ブレイズキャノンでもマガジンでもOK、またマガジンの墓地から除外してデッキからヴォルカニック落とす効果でもOKです。故に相手ターンにモンスターが大量展開された後に発動すると大打撃を与えられます。

なので手札にあってもデッキにあっても全破壊&合計1500のダメージを気軽に決められる極めて強力なカードです。3枚ないと意味ないので三枚確定です。

ただマガジンの発動タイミングがメインに限定されているので、相手ターンに発動する場合はバトルフェイズに入られる前に確実に優先権を行使して発動するようにしましょう。タイミング逃さないので問題ありません。


トリッキーなヴォルカニックです。
弾として使用できるステータスと墓地で発動するユニークなバーン効果を持ちます。というのも自分が受けた戦闘ダメージと同じダメージを相手に与えるというもので、これが強制効果なんです。強制ということはダメージを受けたら確実に発動し、自分に選択権はありません。

これは少ないダメージを先に与えた後に大ダメージを与えれば簡単に対処することができてしまいますが、実はそうもいかないんですよね。とりわけ本領発揮できるのは対クリフォート戦です。
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クリフォートは戦線維持の為にツールによるサーチを多用してライフを自ら削っていきますよね。ペンデュラム召喚による大量展開を行っても汎用札が沢山あるこちらとしては激流葬やミラーフォースで確実にターンをしのぎつつバックショットでバーンダメージを与えていきます。

となると簡単にある状況に追い込むことが出来るんですよ。
自分の墓地にカウンターが存在し、相手が決して攻撃できない状況が・・・・
例えばこうです。相手がクリフォートモンスターをコントロールしていて、自分の墓地にカウンターが存在します。

クリフォートモンスターは総じて打点が高く、妥協召喚した状態であっても十分な攻撃力を有します。そこで相手としてはこちらに攻撃してダメージを与えたいのですが、攻撃するとカウンターの効果でダメージを受けて負けてしまう。

クリフォートはその特性上ラプソディインバーサークを建てるのが得意ではないため墓地除外というのは難しい部類となります。故にカウンターの処理は困難。

それじゃあ攻撃しないでターンエンドにすればどうなるか。ヴォルカニックには低打点の弾モンスターが沢山いるため、ただ自爆特攻すればカウンターの効果が発動してダメージを与えてゲームエンドです。
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このようにクリフォート戦ではもちろん、他のデッキとの戦いでも同じ状況に持ち込めるケースが少なくありません。ただ大体のデッキはラプソディを召喚できるので大した問題にならないケースもありますし、採用してないので積むというケースもあります。ネクロスなんかだと簡単に除外されてしまいますけどね。

以上のことからかなり特殊なカードとなるので確実に3枚採用必須ということはできませんが、2枚程度の採用は必須かなと思います。


(一応)ヴォルカニックのエースです。
トライデントをコストにするため正規の手順ならばブレイズキャノン→トライデント→デビルというように消費カードが多すぎます。しかしマガジンがトライデントとして扱えるためデビルも採用の検討対象となりました。
効果は比較的強力な除去&バーンというもの。打点も高いですし状況によってはマガジンのコストにしてしまえばOKなので腐るリスクも殆どありません。
一枚採用しておくと便利なケースが多いのでお好みでどうぞ。


炎族専用の貪壺内蔵モンスターです。
4体戻して2ドローというヴォルカニックには最高ともいえる優秀な効果とそれなりに運用できる打点を有しているため、バックショットやバレットを使いまわして除去&殴りこみつつ手札を補充して次の攻撃に備えるなど便利な動きが可能です。採用枚数は3枚でもOKなんですが序盤に腐るリスクがあるため2枚がベストだと思います。少ないと思うかもしれませんが実はほとんど問題ありません。



永続罠をコストにデッキから2枚ドローできる魔法カードです。
これはどう考えてもマガジンと好相性です。

ブレイズキャノンマガジンを単体でドローすることもロケットでサーチできることも考慮すればマガジンが余るのは当然ですし、マガジン単体で手札に来てどうしようもない場合にはドローソースに変換し、墓地から除外することでバックショットの効果を発動させることも可能となります。

ヴォルカニックはほとんど特殊召喚しないので虚無空間との相性も良く3枚採用確定なのでマガジンと合わせて6枚、ロケットの効果を使えば使い回しが効くので最低2枚採用は問題ありませんし3枚でもOK。デモチェン等の永続魔法を他にも採用するなら3枚必須です。

○デッキレシピ紹介&回し方紹介
ちょっといつもと違うパソコン使ってるのでADSのデッキデータが入っておらず導入するのにかなり時間がかかるため以前動画で使用したレシピを流用します。
https://www.youtube.com/watch?v=RJo_secMFmc
https://www.youtube.com/watch?v=oCGSzGVy67I
https://www.youtube.com/watch?v=oRW9qZziW_g
解説付きで実況対戦動画をアップしてあるので宜しければ合わせてどうぞ。
使用者目線の解説入りなので、ただ対戦撮影動画やリプレイ録画して解説ひっつけただけののADS動画なんかよりはわかりやすいかと思います。


まずモンスターですが腐るリスクを最大まで抑えてヴォルカニックの強さを引き出すためにはこの枚数がベストだと思っています。

魔法は強力な汎用系を中心に採用しプランターは3枚採用、通常召喚しかほとんどしないので強謙は3枚でOKです。
サイクロンはできれば3枚欲しいので41枚構成にしてサイク追加もOK

罠は汎用除去系をガッツリと詰め込みました。
ミラーフォースや激流葬、奈落は枚数調整可能です。
破壊輪はバーンダメージを狙えますしカウンター圏内まで持ち込むことも容易なので大変オススメです。

エクストラはエメラルとチェインだけあれば他は適当に汎用でOKです。

回し方に関してですが、とりあえずカード効果を理解していただければどんな動きをすればいいのかはわかるかと思います。

要は除去ってバーンして殴る、弾は使いまわす、相手の攻撃は止める、マガジンでデッキをグルグル回して欲しいカードを持ってくる これだけわかっていれば何の問題もありません。

ヴォルカニックデッキの場合、状況によって動きが全く異なってしまうので、テキストで回し方詳しく書いてもわかりにくいため、もしご希望であれば上記URLから動画を御覧ください。ただ3本目の動画は途中までになっていて、後編の作成ができないままニュージーランドに来てしまったため次の更新はしばらくあとになります。。。。

後日時間があいたら大体の相手に対応できる回し方を記述予定です。

○最後に
安い&強いので、慣れさえすれば簡単に運用できる大変オススメのデッキです。
ただし最初の方に少し触れたんですが、余裕を持った戦いっていうのはあまりできません。むしろ受けるダメージは受けてギリギリまで耐えて勝つというパターンが多いのが実感です。なのでそのギリギリ感もまた乙でたまりません。またぎりぎり感故に負けても全然悔しくないのは不思議なもの。
是非お試しあれ!!

ここまで読んでいただきありがとうございました。