ニジマスの指定外来種選定に反対する請願書<協賛団体 提出文> | 利別川の虹・ジェームス・鱒男の釣り日記

ニジマスの指定外来種選定に反対する請願書<協賛団体 提出文>

平成26年
3月17日
要望書


北海道知事高はるみ殿


ニジマス未来プロジェクト
北海道トラウト未来プロジェクト


発起人
三浦幸浩
090-
小甲芳信
澤田耕治
千葉貴彦
橋本収
道見泰憲
090-



謹啓、時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。
私ども「ニジマス未来プロジェクト」並びに「北海道トラウト未来プロジェ
クト」は、北海道内の川や湖や海に生息し、釣りの対象魚として親しまれてき
たサケ科魚類の資源保護と自然環境を守るという崇高な理念に基づき、発起人
がそれぞれ北海道内の各地域において、スポーツフィッシングを通じて、釣り
人一人一人の啓蒙を図り、北海道の健全なる釣り文化の育成と定着及び継承を
目的として活動を始めました。
本年1 月、昨春施行された「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」に
おける「ニジマス」の取扱いにつき憂慮する北海道内のたくさんの釣り人の声
を受け、発起人が「ニジマス未来プロジェクト」を立ち上げ、インターネット
を通じて、「ニジマス」を指定外来種としないよう署名活動を開始しました。
この活動には、道内はもとより道外からもたくさんの賛同を得て、わずか4
5日という短期間で、平成26年3月14日現在、24,974名の方々の署
名が集まりました。
北海道の健全なる釣り文化の育成と定着及び継承並び環境保護という崇高な
理念を実現するためには、「ニジマス」の指定外来種の除外のみならず、北海
道に生息するトラウトの資源保護は元より、その生息環境の保全が必要であり
今後、「北海道トラウト未来プロジェクト」として、かかる理念実現のためサ
ケ科魚類の資源保護に配慮しつつ、釣り文化の普及、育成について鋭意活動を
進める所存です。
まずは、今般の署名活動の結果を受けて、下記の通りに要望致します。
謹白



「北海道生物多様性の保全等に関する条例」についてのお願い
昨年春に施行された北海道生物多様性の保全等に関する条例では、未だ対象
とする種が決まっておりません。
本年4月より、北海道が指定している北海道ブルーリストの中から、駆除な
どの対象となる指定種を選定する作業か始まります。その作業の中でニジマス
を条例の「指定外来種」とし、放流禁止や駆除の対象としようとする動きがあ
ります。
しかし、ニジマスは既に北海道に永らく定着している魚であり、歴史的にも
経済的にも、また食文化としても北海道民と強く結びつきを持った魚であるこ
とはご承知のとおりです。
私たちはこれまでニジマスの保護と有効活用を目的に、保護地域と駆除地域
の区分けや、計画的な放流場所の指定などの活動を行って参りましたが、ニジ
マスが「指定外来種」となれば駆除や放流禁止の対象となり、有効活用までも
が制限されることになりかねません。
このため私たちは「北海道生物多様性に関する保全等に関する条例」におい
て、ニジマスを「指定外来種」として指定しないよう要望します。
具体的には、現在のブルーリストから削除又は「A2」から「A3」に変更
することです。
私たちは、自然環境への配慮とともに、サケ科魚類(トラウト)を観光資源
として有効に活用可能なものとしてご検討頂くよう、お願い申し上げます。
何卒ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。



<要望事項>
1,性急なニジマスの「指定外来種」への指定を先ずは止めること
2 , 検討中のブルーリストからのニジマスの削除又は「A 2 」から
「A3」への変更
3,在来魚の保全が急務と判断される河川(流域)・湖沼、或いは生
態系等への影響を考慮しつつ、継続的にニジマスなどのトラウト
を対象とした遊漁利用が可能な河川(流域)・湖沼というように、
河川(流域)や湖沼ごとの生態系への影響や遊漁利用の可能性な
どのゾーニングの検討、放流管理ガイドラインの策定等を話し合
う「資源活用協議会(仮称)」の発足・認知


【ニジマスについて】
北海道にニジマスが入ったのは、1917年、さけ・ます資源センター千歳支
所で孵化されたのが最初です。以後100年近くに亘り、ニジマスは、養殖し
易く、食味もよく、また、釣り味もよい魚として、行政機関の大きな後押しも
あって水産養殖や遊漁に利用されてきました。
特にここ20年ほどの間にスポーツフィッシングの対象魚として注目され始
めてからは、毎年、道内各地のニジマスの釣れる川や湖には、道内ばかりでな
く道外からも、たくさんの釣り人が、釣りを愉しむために来道されているので
す。
これらの釣り人を受け入れる側として、道内の各地では、ニジマス釣りに特
化した釣り道具専門店や道具を作る工房、フィッシングガイド、釣り人のため
の宿も増えてきており、すでにニジマス釣りを中心とした観光経済システムが
出来上がっている一面もあります。

ニジマスという魚は、環境さえ整えば、北海道を北米大陸やニュージーラン
トなどに比肩する程の好釣り場として、海外からのたくさんの釣り人を呼び込
める可能性を秘めた重要な観光資源でもあると言えます。
また、北海道のニジマス釣りの魅力に気付き、大都市から生まれ育った川の
ある地元へUターンしたり、市町村の移住促進事業などで道外から家族ととも
に移住してきた人たちもおります。ニジマス釣りのために別荘を建てた方まで
おります。ニジマスが釣れる川がある地方の病院や診療所には、良い釣り場が
近くにあることで、率先して赴任してくる医師達もいる程、魅力的な魚なので
す。


また、過疎傾向にある地方の市町村で働く若者達にとって、残念ながら車か
パチンコ位しか娯楽らしい娯楽がなかったのですが、日本中から釣り人がそう
した過疎の地域に訪れるようになり、全国の釣り人が羨望の眼差しで注目して
いる地域に住んでいることに誇りを持つようになったのです。
昨今は、そうした若者たちがインターネットなどを活用して、地域の暮らし
や自然の美しさ、釣りの楽しさなどを積極的に発信し、注目を集めるなどして
観光の一助となっています。
釣りをされない方にはなかなかその魅力を伝えきれない訳ですが、このよう
にニジマスが北海道の川や湖に生息すること、また、ニジマス釣りが出来る環
境にあるということは、大都市から、また道外の地域から、たくさんの釣り人
を呼び、地元の飲食店や宿泊施設などに大なり小なり経済的効果をもたらして
います。


現在、ニジマスが生息する道内の川や湖は、自治体や有志の釣り人の放流に
よって何とかその生息数を維持してきたという事実もあります。
残念ながらニジマスは、釣り人に釣られ易いということ、また、在来の魚が
そうであるように、ダム建設や河川工事の影響を受け、自然繁殖だけでは数が
増えない魚であることは、釣り人自身が随分以前から気付いています。
もし、ニジマスが「指定外来種」となり、放流が禁止されたり、駆除された
りすると、恐らく、ニジマスは北海道の多くの川や湖で激減してしまうだろう
と憂慮します。
そして、ニジマス釣りによって、地域興しや町興しをしてきた自治体などは、
今までの努力が水泡と化すのみならず、ニジマスに関連して地域経済に関わっ
てきた飲食店、宿泊施設、釣具店などは関わってきた人たちは、深刻な打撃を
受けることになりかねません。
私たち釣り人もまた、環境保護や生物多様性の重要性も十分に理解していま
す。


スポーツフィッシングの先進国では、それが外来種であっても地域や川毎に
細かな管理方法や利用方法を定めて、生態系の維持を図る川、ライセンス制な
どによって釣りが可能な川などと、使い分け(ゾーニング)を行っています。
もし、ニジマスが「指定外来種」に指定されてしまえば、このような海外の
先進的な管理手法も取り入れること自体が不可能になります。
私たちは、現在ニジマスの棲息していない水系にニジマスを放流することに
は反対です。また希少種や絶滅危惧種に悪影響を与えるような場所でのニジマ
ス駆除も必要だと考えています。その必要があるのなら、釣り人が駆除の協力
も惜しまないことでしょう。


しかし、評価は別として、現にニジマスが生息し在来種と共生している地域
や積極的に観光資源としてニジマスを活用している地域があることも事実です。
北海道に生息しているニジマスや在来の鱒(トラウト)が、北海道の観光資
源という観点で重要な役割の一端を担っていることは間違いありません。
既に行われている浜益川・忠類川でのサケマス有効利用調査では、多くの釣
り人が道内外、時に海外からも来道し、秋の北海道の釣りと自然環境を満喫し
ています。また、通年、ニジマス・アメマス、イトウなどを対象魚として釣り
のため来道する釣り人もたくさんいます。


一度でも北海道でトラウトの釣りを経験した道外の釣り人は、幾度となくリ
ピーターとなって再び来道します。そうした、釣りの対象魚の中心がニジマス
であることは疑いようがありません。
本州では、サクラマスが、そうしたフィッシングツーリズムの対象魚となっ
ていますが、残念ながら北海道において、現状、サクラマスを内水面で釣るこ
とは原則として叶いません。


私達は、北海道の健全なる釣り文化の育成と定着及び継承並び環境保護とい
う崇高な理念を実現するためには、「ニジマス」の指定外来種の除外のみなら
ず、北海道に生息するトラウトの資源保護は元より、その生息環境の保全と
釣りを通じた観光の振興と地域の活性化を目指し、「北海道トラウト未来プロ
ジェクト」として、かかる理念実現のためサケ科魚類の資源保護に配慮しつつ、
釣り文化の普及、育成について鋭意活動を進める所存です。
つきましては、民間と行政が有益な議論を積み重ねる時間の猶予を得るため
にも…


1,性急なニジマスの「指定外来種」への指定を先ずは止めること
2 , 検討中のブルーリストからのニジマスの削除又は「A 2 」から
「A3」への変更
3,在来魚の保全が急務と判断される河川(流域)・湖沼、或いは生
態系等への影響を考慮しつつ、継続的にニジマスなどのトラウト
を対象とした遊漁利用が可能な河川(流域)・湖沼というように、
河川(流域)や湖沼ごとの生態系への影響や遊漁利用の可能性な
どのゾーニングの検討、放流管理ガイドラインの策定等を話し合
う「資源活用協議会(仮称)」の発足・認知
是非とも北海道が未来に渡ってサケ科魚類を有効な資源として活用できる
動きがとれるようにしていただきたいのです。
ここに本趣旨に賛同いただけた129の団体・企業の一覧を添えて要望致
します。



何卒ご指導ご鞭撻いただけますようにお願いたします。
以 上



【賛同者一覧】

団体(道内法人・組合)>
NPO 法人道南の川を考える会(小甲芳信)
NPO 法人渚滑川とトラウトを守る会(扇谷勝)
NPO 法人北海道ツーリズム協会(澤田耕治)
上川漁業生産組合(漁業組合法人)(明石頼幸)
大雪漁業生産組合(漁業組合法人)(菅原満州男)
社団法人
北海道山女を守る会(遠藤幸男)
北海道釣用品組合連合会(牧野利春)



団体(道外法人・組合)>
NPO 法人兵庫トラウトファウンデーション(浦上健作)


〈団体>
ANGLERS
ACTS(松尾義広)
FF ニセコ川を見る会(水上武史)
FlyTyingClub“WaterWalker”(植野真樹)
RainbowHeads(新西聡明)
足寄スポーツフィッシングクラブ(大西節夫)
足寄フライフィッシング変人会(荒井美昭)
石狩川イトウの会(海保晃)
ウォルトンズクラブ厚岸(竹田則幸)
帯広ルアーアングラーズ(加藤孝夫)
屈斜路湖FC(保里秀一)
ジャパン・フライフィッシャーズ(佐藤正直中村好行)
ジャパンシューターズクラブ(加登眞二)
千歳スペイキャスティング倶楽部(本田英成)
十勝鱒釣倶楽部(吉原拓志)
ノーススペイキャスターズ(佐藤王啓)
ビーバーポンドフライフィッシャーズ(BPFF)(所良保)
北海道アドベンチャーフィッシング倶楽部(本田栄一)
北海道キャスティングクラブ(福田泰完)
陸別ルアーアングラーズクラブ(池田靖)

〈メーカー>
(株)オーナーばり(中道成之)
(株)キャップス(望月和美)
(株)シーアンドエフデザイン(米野井公夫)
(株)スミス(鈴木仁一)
(株)ティムコ(酒井誠一)
(株)マーヴェリック(勝俣雅晴)
オフト(株)
(有)アングル(船越文雄)
(有)リセント(寺田泰典)
StreamTrailOutifitters(望月和美)

<道内企業>
(株)アイビック(牧野利春)
(株)カネダ海洋食品(金田豊)
(株)ステージコンサルティング・ア・カンパニー(服部
正巳)(株)つり人社北海道支社(若杉隆)
(株)ノースキャスト(築田学)
(株)ビーユー(阿部正毅)
(株)フィッシュランド(佐藤隆士)
(株)ホンダカーズ札幌中央(髙田靖久)
(株)ホンダレンタリース札幌(越川裕一郎)
(株)上野山クレイジー・フィッシャー(山本良臣)
(株)宝屋時計店(串崎照邦)
(有)OFFICE-HI(犬飼晴彦)
(有)キリヤ釣具店(米澤秀樹)
(有)ダイシン印刷(大森徹)
(有)ブルーマリン(西川竜哉)
(有)マザーネイチャー(五十嵐充)
(有)ヤマニ多田(多田和弘)
(有)森口義肢製作所(森口智也)
akan
guideservice(在津信二)
B&BGoose
Berry(北村浩一)
cafeBIGFOREST(大林照夫)
cafeLODGE(山口創)
Cafe&Lunch
BIGTAIMEN(大林照夫)
craftS(佐藤昌一)
MARUCO 動物病院(中田行洋)
WILDLIFE(千葉貴彦)
アウトドアショップタケダ(武田美知夫)
足寄鳥せい(荒井美昭)
アマノフライショップ(天野弘美)
ガイドラインアウトドアクラブ(篠田雅文)
屈斜路湖畔フライショップチニタ(北林勉)
さっぽろ浪花亭(村井弘治)
茶房ヌプリ(松田保)
セバスチャン・ヘアー・オム(晴山浩二)
高野トレーディング(高野康弘)
ツイードリバー(河部一由)
ドリーバーデン(下山厳)
ファンクル(佐藤修久)
フィールド・リサーチ十勝(高橋克典)
フィッシングショップBLUEBACK(大中吉隆)
フィッシングショップ清竿堂(二橋龍太郎)
フィッシングタックルみなと(湊巧)
フライフィッシング&アウトドアショップテムズ(粟崎美和)
プロフィッシャーシステムズ
ナカシマ函館つり教室(中嶋義家)
ペンションコットンファーム(水上武史)
北海道アウトドアサービス「minamo」(澤田耕治)
北海道フィッシングガイドサービスTlghtLoop(宮崎善哉)

北海道フィッシングガイドサービス「SomeRise」(児島秀明)
マイロッホ(蒔苗勝)

ロッジラッキーフィールド(吉原拓志)

<道外企業>


(株)FML(仲野靖)
(株)アングラーズパラダイス
(山本和久)
(株)カンセキWILD-1(長谷川静夫)
(株)サワダ(沢田賢一郎)
(株)サンスイ
(株)つり人社(鈴木康友)
(株)マインド(吉見屋)(靜幸夫)
(株)浜野総合研究所(浜野安宏)
(有)ウォーターランド(村田基)
(有)パーマーク(山田実)
BLUEDUN(梶山達也)
FlyFishingTotalSupportTEAL(杉浦雄三)
KⅡカスタムロッド(川上耕也)
KenCube(杉坂研治)
KitaokarodcoKyotoJapan(北岡勝博)
LASTHOPE(伊藤真治)
PrivateNorth(嶋脇充博)
SweetFish(皆川和之)
TACKLESHOPDUSK(加藤隆司)

Tailwalk(森正幸)
WorldWideAnglers(杉坂友大郎)
アカサカ釣具株式会社(赤坂博)
アングラーズパラダイス(佐々木昭人)
アングラーズベンチ(池田修)
加藤毛ばり店(加藤力)
サーフェイスアウトフィッターズ(梅村史朗)
信濃国乃毛鉤釣具本舗橋詰商店(MRR)(橋詰武)
スペイショップ(下澤孝司)
すれ鱒屋(高橋章)
釣道楽屋サバロ(助川博也)
つるや釣具店(山城良介)
ハーミット(稲見一郎)
フィッシングショップレインボー(三和田武司)
フライショップ:ペスカドール(吹揚孝司)
フライショップマーティラ(飯塚正純)
フライフィッシングショップF.A.I.S(松井伯吉)
フライフィッシングショップワチェット(鈴木寿)
ブラッドノット(岡田裕師)
マッケンジーロッドM-STYLE(MasaKondo)
杜の家ブルック(加藤忠雄)
ルアーフライショップ上飯田(黒川正康)

<個人>
星野尚夫


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請願書署名と一緒に出される

協賛団体などの本文だそうです。


17日に提出されるそうですので。。。


どうなることやら・・・