年寄りをいたわらない日本をつくる会 -4ページ目

G8サミット

財政再建よりも、景気回復を優先して欲しい米国、

まずは財政再建をしてしまいたい欧州、

この綱引きであったようです。


結果としては、財政再建と景気の両立、という玉虫色の声明になったようですね。


ドル/ユーロが1.2を切り、ドル高ユーロ安があまりに進行しました。

欧州、米国ともにもっともな主張をしている、と思います。

各国ともにきちんと国益を主張してそれなりの成果を得るべく、頑張ったというところでしょう。


一方、我が国日本は・・・


可も無く不可もなく


というところでしょう。


正直、財政と経済の両立、これは菅氏の主張と同じ声明に一見見えますが、実態は全く異なります。

菅氏は大きな福祉を志向しているので、両立を謳わなければ選挙で勝負にすらならない、ということに過ぎません。一方、声明のほうは、財政の欧州、経済の米国、という異なる主張の真ん中を発表した、という性格です。

菅氏としては対国内向け方針と全く合致する声明となった、というラッキーな状態と言えるでしょう。

最も、日本の国益を何か主張してきたわけではありませんので、


まずは顔見せ


というところでしょうか。


個人的には首脳宣言に少々着目しております。


自由化の促進、が謳われました。

グローバリズムの進展は止まりません。

グローバリズムはやはり、最早


既成事実なのだ


ということです。


先進国通貨安、途上国躍進の益々の進展が予想されます。

やはり


安穏とした社会保障議論


はそろそろ打ち切る時期に来ているのだ、そう改めて確信しました。