G8サミット
財政再建よりも、景気回復を優先して欲しい米国、
まずは財政再建をしてしまいたい欧州、
この綱引きであったようです。
結果としては、財政再建と景気の両立、という玉虫色の声明になったようですね。
ドル/ユーロが1.2を切り、ドル高ユーロ安があまりに進行しました。
欧州、米国ともにもっともな主張をしている、と思います。
各国ともにきちんと国益を主張してそれなりの成果を得るべく、頑張ったというところでしょう。
一方、我が国日本は・・・
可も無く不可もなく
というところでしょう。
正直、財政と経済の両立、これは菅氏の主張と同じ声明に一見見えますが、実態は全く異なります。
菅氏は大きな福祉を志向しているので、両立を謳わなければ選挙で勝負にすらならない、ということに過ぎません。一方、声明のほうは、財政の欧州、経済の米国、という異なる主張の真ん中を発表した、という性格です。
菅氏としては対国内向け方針と全く合致する声明となった、というラッキーな状態と言えるでしょう。
最も、日本の国益を何か主張してきたわけではありませんので、
まずは顔見せ
というところでしょうか。
個人的には首脳宣言に少々着目しております。
自由化の促進、が謳われました。
グローバリズムの進展は止まりません。
グローバリズムはやはり、最早
既成事実なのだ
ということです。
先進国通貨安、途上国躍進の益々の進展が予想されます。
やはり
安穏とした社会保障議論
はそろそろ打ち切る時期に来ているのだ、そう改めて確信しました。