「空」の読み方 | こんにちは!加藤早苗です。〜Ameba版〜

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インターカルト日本語学校のHP内に掲載しているブログです。
日本語、日本語教師、日本語教育とその周辺について、日々綴ります。

駅から家まで歩く途中にこれがあったので、今日はこれについて書くことに。
この「空」、何と読むのでしょうね。



「空」だけ一文字書いてあったら、普通は「そら」と読むでしょうね。
でも、ここには「ハイルーフ車」「普通車」と書いてあるので、
「空車」の「空」とわかる。でも何と読む?「くう」?「あき」?「から」?
あー、大変。非漢字圏の学生はもちろん、漢字の国の人たちにとっても。

ほかに外国人の学生たちを混乱させるもの、たくさんありますが、
たとえば、駅で見聞きする「運転を見合わせています」の「見合わせる」。
電車の運転をやめて様子をみている…だなんて、思いもつかないですよね。

でも、漢字の読みがむずかしいのは外国人だけでなく、日本人の私たちも。
子供のころ、家の近くに「月極駐車場」と書かれた駐車場があったのですが、
私はずっと「げっきょく駐車場」と(声には出さずに)読んでいて、
ずいぶんたってから、なんだ「つきぎめ駐車場」だと、はたと気づきました。
ついでに、ここ、「モータープール」とも書いてあったのですが、
何のプールだろう?とずっと。意味は「駐車場」。
この言い方、関西特有らしいのですが、北関東の駐車場に書いてありました。

漢字も言葉も、むずかしいけれど、おもしろい。…と思います。