三位一体 | 悪魔は昔、天使だった

悪魔は昔、天使だった

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詩誌「びーぐる」11号の海外詩紹介のページで特集されている、ガリシア語(スペインの方言の1つです)の詩人、ヨランダ・カスターニョさんとそのバンドのパフォーマンスが、昨日、市ヶ谷のセルバンテス協会で催されました。


「びーぐる」に載っているヨランダさんの写真があまりに美女なので、即刻申し込みw

詩と音楽と舞踏のコラボレーションということで、楽しみにしておりました。



実際に行ってみると、想像以上のクオリティに感激。


音楽はギターとシンセサイザー(かな)中心の電子音系なんだけど、やわらかい音質ですごく心地いい。

ヨランダさんの朗読も、セクシーかつ落ち着いた声で、ジェスチャーも抑揚もほどよい感じ。

舞踏(コンテンポラリーダンスと書いてあったけど、あたしの印象は「ダンス」というより「舞踏」。その違いを言語化せよといわれても難しいんだけどw)はとてもしなかやで、独特の世界がかもし出されていて綺麗だった。



「詩人とそのバンド」と聞いてたから、あくまでも詩がメインで、音楽とダンスは引き立て役みたいな感じになるのかと思っていたら、全然違った。音楽・詩・舞踏それぞれが各々完全に独立・均衡していながら、全体としては1つに統合されている、とでもいいましょうか。


とにかくすごく居心地のいい世界でした。



しかも、ヨランダさんの朗読がすごく上手くて、これにも感動。


あたし、詩のイベントには比較的よく出没する方だと思うけど、「朗読がうまいなあ」と思うことは実はそれほど多くない気がする。淡々としすぎていたり、逆に変に芝居がかっていたり、という例もなきにしもあらず(もちろん、上手い人もいますよ)。


ヨランダさんはTVでクイズショーの司会もされているというから、その影響もあるのかもしれませんが、すごく舞台慣れしているというか、「魅せる」ことに対する意識がプロフェッッショナルだなぁ、と思いました。

もしかしたら国民性の違いもあるのかもしれないですね。



ちなみに、朗読のときには全ての詩の原文&日本語テキストがスクリーンに映し出されるようになっていて、「びーぐる」に載っている日本語訳もそのまま使われたらしいです。でも、実は舞踏を見るのに夢中であまり字幕を追う余裕がなかったんだよね。だから個々の詩の内容はよく理解できていないものもあるけど、いずれにせよ、詩・音楽・舞踏の融合というテーマは完璧に成功していたと思います。



入場無料なのに、イベント後はガリシアの白ワインと軽食(セルバンテス協会は7Fにレストランも併設されているのです)も振舞われて、これにも感動でした。お客さんの人数が多いから、ワインを抜いても抜いてもすぐなくなってさw あんなに大量のワインの瓶が次から次へと空になっていく様子は初めてみましたw

ただ、軽食のトレーの周りはバーゲンセール状態で、お腹はペコペコだったのですが、全く戦いに入っていけなかった私でありました。。