もうネットのニュースなどでご存じの方もいらっしゃると思います。


先月末の4月29日、午前11時すぎ。

アクアワールド大洗水族館にて、鮫による事故が発生しました。


みなさんこんばんは。


鮫は友達、怖くない。の無糖歯痛です。




事故の内容は、同水族館の「サメの海1水槽」で、食事中のネムリブカが、同じ水槽で混泳していたシロワニに食われかけたというものです。


私は早速、事実の解明のために、当時の状況を目撃した飼育員さんにお話を伺ってまいりました。


説明によると、これはちょうど餌の時間に、上から落ちてきた一つの餌に対して、シロワニとネムリブカの二匹が同時に反応したらしいとのことでした。

反射的に餌に食いついたシロワニは、飼育員が与えた餌と一緒にネムリブカまで巻き込んで噛み付いたと思われます。

シロワニは本能的に飲み込もうとしましたが、大きすぎて適わず、やっとの思いで吐き出したそうです。

この事故で呑まれかけたネムリブカは、飼育員、獣医の懸命な努力もむなしく、お亡くなりになりました。

噛んだシロワニにも大きな負担になりましたので、その後の健康が心配されていましたが、今日私が実際に見てきた限りでは、元気はなかったものの、無事に泳いでおりました。


稚魚の頃から手塩にかけて育てて来られたスタッフのみなさんのお気持ちを考えますと、一ファンである私も胸が痛みます。


これを、「これが自然の世界さ、弱肉強食さ。」と、言ってしまうのは簡単です。


もちろん、それが真実ですけど。


この時に撮影された画像を、同水族館がそのブログにアップロードしたところ、

「残酷だ!」「グロテスクだ!」と、非難の声が寄せられたそうですが、これを言うのも簡単です。

私に話を聞かせてくれた飼育員さんは、「クラゲがクラゲを食ったりするのは良くても、サメがサメを食うのは残酷だと・・・、そう言われてしまうんです。」と辛そうに語っておられました。


そんなこと言ったら、例えば人間がカニを食う姿だって、見方によってはグロテスクで残酷ですよ。


水族館では、館長以下全員が「私達が油断していました。」と仰っていましたが、確かに反省点はあったのでしょうけど、

私から言わせて戴けるのならば、「そういう習性の生き物なのだ。」ということを理解して欲しいのです。


大切なのは、


正しく理解することです。



アクアワールドには、これからも素晴らしい水族館で在り続けることを願って止みません。



不幸にして亡くなられたネムリブカのご冥福をお祈りします。




それではまた。