「夢の守り人」 | もうひとつのIZUMIの日記

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守り人シリーズ第3作、読み終わりました。

「夢」という題材を使って書かれているために、どこか抽象的な、印象的な感じもして、ちょっとずつしか読みすすめられなかった感じがします。
途中、読まない時期もあったりしたせいもありますが、読み始めから読み終わりまで時間がかかりました。

ちなみに、第2作は一気にテンポよく読めてしまいました。

第3作では、登場人物それぞれの背景が掘り下げられてきました。
シリーズ第1作の登場人物がさらに関わってきています。

用心棒と呪術師、普通の平民、位の高い人々、学者・・・
そして、異世界、異文化・・・

第3作は、そんななかで、
ファンタジーのなかの「現実」と「夢」の関わりの不思議さ・・・が描かれています。


物語としては、全体を通して、異文化、異世界な雰囲気は漂っているのですが、
このシリーズのなかでもちょっと異色な物語なのかな?と思いました。
何といっても、バルサが剣を使うのは、最初のほうだけだし、
印象的な、空想的な、想像力をフル稼働させて、その世界観を掴む・・・そんな感じがしたり、、、
そんな風に書くと、小難しい感じがしてしまうのか・・・
何しろ文字を読んでいて、その様子、光景が即浮かぶ、という感じではなかったです。
文字の通りに、どこまで素直に想像できるか・・・
そんな感じ・・・
( ´艸`)


その人にとって、“夢”とは何か・・・
眠ることによって見る夢のことですが、

願望、希望、野望・・・

眠りによって、現実ではない世界を経験すること
現実からの離脱
夢を見ることの不思議さ

読み進めていくうちに、自分が見てきた夢の世界は何なんだろう、とちょいと思い返してみたりするとちょいと怖くなったりもしますが、、、

人は夢を見ます。
考える動物だから、だろうと思います。

ほかの動物たちも見るのかな?



さて・・・

文庫版が刊行されて、手に取ったときのあとがきに、このシリーズが文庫化に至る経緯が書いてありました。
もともと、「守り人」シリーズは児童書として刊行されたものですが、漢字を多くして、軽装版としても刊行され、また、完全にオトナ向きの表記にした文庫版ファンタジーとして文庫化された、とありました。
なかなか珍しいタイプの物語だと思います。

子どもでも楽しめる物語。
それでいて、大人が読んだときには、大人であるがゆえの発見があって楽しめる物語。

この第3作「夢の守り人」はまさにそういう物語だったんじゃないのかな・・・

ちょっとまた読み返したくなる物語でした。
が、とりあえず、先に進みます。


と、本の感想は、書いていると、あらためて気づくことが出てきます。

わたしがこの物語に惹かれた理由がひとつはっきりしたような気がしました。

アクション、剣術の描写が素晴らしい

・・・のです。

一応、児童文学、、、なのにね。

バルサ・・・女性ですが、とても、かっこいいのです♪
あ、ジンさんも気になってます♪
( ´艸`)

読んでみたい本を選ぶ理由は、結構単純です♪
( ´艸`)

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