(^_^;)わたしたち夫婦の葛藤、その2のお話です。
主人のこと。
わたしの主人は双子ちゃんです。おそらく二卵生の。ヽ(゚◇゚ )ノヘ(゚∀゚*)ノ
双子の弟のほうです。
双子は、産まれる前からお腹の中で一心同体!って感じで、産まれてからもテレパシーというか、言葉を交わさなくても気持ちが通ずることがあるそうです。
不思議ですよね。
一卵性だと話す言葉がよくシンクロしてますよね(^-^)
主人たちはそこまではいきませんが、お互いの思っていることがなんとなくわかる仲なのだそうです。
幼いころから言葉をわざわざ交わさなくても意思疎通できた仲。
大きくなってから、なかなか他人とうまく話せないというか、気持ちをうまく伝えられない、言葉の使い方が下手というか。。。
コミュニケーションが苦手なんです。
しかも、お父さんの仕事の都合で何度か転勤し、そのたびに転校し、その土地や人に慣れるのにとても苦労したそうです。
小学3年生のときにやっと今の場所に落ち着いたときも、しばらくは外に出られなかったそうです。
勉強も、まわりの子どもたちと同じスピードで文章を読んだり書いたり、朗読したり理解したりすることが難しく、授業になかなかついていけません。
それだけなら「ちょっと覚えるのが遅い子」、とか「勉強が苦手な子」かもしれません。
主人の場合、の「お」と「を」や「わ」と「は」を区別して使うことができなかったり、「太」と「犬」がわからないとか、漢字の部首を反対の部首の位置に書いてしまったり、
人の話した内容をメモを取っていても忘れてしまったり、話したい主語を選択できなかったり。。。
そういった、書くこと、聞くこと、話すこと、理解することなどが、一般的な人より劣っているような現象が多々あったそうです。
わたしから見ても数え切れないほどそういう点があります。
主人とは、大学時代に出会ったのですが、最初はほんとにとんでもないバカなのかと思っていました(笑)
なんて言葉の文法のわからない人なんだろう、主語が統一しない人なんだろう、人の話を聞かない人なんだろう、漢字うろ覚えにも限度があるだろーーー!!!というかんじで、もっといっぱいありますが、
そういうことに関してなんか人とは違うな―となんとなく思っていました。
それが障害かもしれないと知ったのは去年の秋頃でした。
主人がメールで「俺、ディスレクシアかもしれない」と。
なんだそれ?調べてみると、なるほどーそうかも!
双子だからとか、そういう理由ではなさそう。。。
知れば知るほど、調べれば調べるほど確信がわいてきました。
簡単に紹介しますと、ディスレクシア、またはLD(Learning Disabilities)、日本語でいうと学習障害
ともいうそうですが、聞き、話し、書き、推測する能力が著しく困難で、その原因は生まれつきの中枢神経の働きの障害によるものと考えられるそうで、ほとんどのケースが幼少期に発見されます。
きっとそうだよ!!ぴったり当てはまる気がしてなりませんでした。
主人は社会人2年目。後輩も入り、自分の担当を持ち、予算を割り振られ、プレッシャーの毎日です。
主人は小さいころからお腹が弱く、常にお腹がゆるゆる。
緊張したり、強いプレッシャーを感じると手汗をかいたり、くだしたりしてしまいます。
人(特に初めての人)とコミュニケーションをとったりするのも苦手なのに、専門的な仕事の話となるとさらに難易度が上がります。
そういう方もたくさんいるかもしれませんが、主人の場合、例えば電話の内容をメモしながら聞く、応答する。つまり、「書く、聞く、理解する、答える、という能力を一度にフル回転させること」は、主人にとってはキャパシティーオーバーなのです。電話をし終えると、メモは残ってるけど何話したっけ?俺、何て言ったっけ?という感じです。怖くて電話なんか取れないですよね。
先輩に「おい、この間の○○の書類を明日までに作っとけよ」、「はい!」、席に着く、取りかかろうとすると、「あれ?、何するんだっけ・・?」とか。
「あ、あれ早くやっとかなきゃ!」というときに、「あー、そういえばあのときのあれ、まだ終わってないな」と優先順位をつけてやるべき仕事に優先順位をつけてできなかったり。
主人は会議の議事録をとる担当なのですが、話についていけない、漢字の変換ミスや主語がなかったり、文法がめちゃくちゃだったり。もーこれはヤバい、このままじゃやっていけない、どうして自分はこんなにできないんだ、と負のスパイラル。
小学生の頃にお母さんとひらがなや漢字の特訓を一生懸命したそうです。
でもいくらやってもできない。わからない。覚えられない。
そんなときに「ディスレクシア」を知り、なんだか救われたような気持ちになりました。
本もたくさん読んだし、ネットや本でディスレクシアを診断してくれる病院を探し、電話しては断られ。。。
本当にこの人がディスレクシアなのか、確かめたい、はっきりさせたい!主人も同じ気持ちでした。
まず、病院選びに戸惑いました。どの病院のどの科がいいのか。専門の科って何科なんだ?
HPに「学習障害の方~」とかうたってる病院でも、「うちは学習障害の専門ではありませんので、、、」
とか、「検査に○万円かかりますけど~」とか、
「半年待ちですけど~」とか、
「大人の方は対象外で。。。」とか。
なんだそれ。どーしようもないな、日本の病院は。
半年待ちでも、何万円かかってもいいから予約入れてくださいって言ってもことごとく断られました。
厄介者かよ(`Δ´)
本当にどの病院を当たっても受診すらできず。
とりあえず近くの大きめの精神・神経科、心療内科に行ってみました。しかもそこの先生は虎ノ門でも患者さんを診ているそうで、しかもカウンセラーと医師とのハイブリット医療をうたっていましたので、ちょっと期待していました。
まずカウンセラーと30分ほど主人の症状について話し、いろいろ引き出して頂きとても気持ちのいい時間でした。その話を踏まえて医師が診断!となるはずでしたが、、、
先生の無知なこと。。。(((゜д゜;)))
マジかよ、、、基礎的な知識くらいないの?ってくらい、愕然としました。
「ディスレクシアかー。今ブームだよね。スティーブン・スピルバーグもそうなんでしょ?」
・・・で?(-"-;A
「・・・わたし専門じゃないからあんまりわからないんだけど、何かご自分たちで調べたりしました?どうでした?」
みたいなかんじで、二人で「はーーーーーーっ」とため息。
こういうこといろいろ調べました。でもわからないのでここに来ました。と言うと、
なんとわたしたちの目の前で、ネットで「ディスレクシア」って検索し始めました。バカかー(@ ̄Д ̄@;)
医者のプライドもないかヽ((◎д◎ ))ゝ
せめて裏で調べてくるとかすればいいのに。
結局、わたしたちが今までインターネットで調べてきたことと同じようなことを話され、それでもわたしたちのほうが本で得た知識で勝っていました。
しまいには、「こんな薬がありますよ」と、違う障害の方に使う薬を勧めてきました。
注意欠如多動性障害(ADHD)という、ディスレクシアと似た部分もある障害ですが、
「この障害だと保険が3割負担から1割負担になりますよ」だからお得だよ、試したら?みたいな。
もう、いいです。すごく期待外れで的外れで愕然とした時間でした。
しばらくわたしは主人よりも怒りが尾を引いていましたヽ(`Д´)ノ(笑)
やっぱり専門の病院でないとだめなようです。それがよーくわかりました。
しかし、その専門の病院の受診予約がまったく取れなかったため、藁をも掴む思いでこの病院に行ったのに。。。
わたしは、3カ月に1回しか予約を受け付けてないという専門病院の次の予約日に向けて、カウントダウンしているのでした。もうすぐです!!朝一で電話かけてやる!!!
今の目標はとりあえずそこなのです。苦しい現実です。
子供だったら診てくれるところはちらほらありますが、大人を診てくれる病院は本当に少ないんです。
確かめるまでにこんなに壁があるとは思いませんでした。
ある日、家族でご飯を食べているときに、ディスレクシアについて家族にカミングアウトしてみました。
(まだディスレクシアと確定したわけではないですが)
自分は、こうこうこういうことが小さいころからずっとあって、すごく悩んできて、学生時代はまだどうにかなったけど、最近特に苦しくて、症状も当てはまるしだからディスレクシアだと思うんだよね。と。
家族の反応はみんな同じような印象を受けました。
「いやいやいや、そんなの社会人みんなそうなんだって。今が一番キツイからそう思うんだよ」
「あんたは小さいころ勉強に興味がなかったんでしょ。だから今大変な思いをしてるのよ」
「そういう症状のチェックリストなんてだいたいみんなが当てはまるもんだよ」
主人とわたしはちょっとがっかりでした。みんな認めてくれない、信じてくれない。本気でずっと悩んで苦しんできたことなのに社会人2年目の壁にぶち当たってるだけだと。
もちろんその壁もありますが、もっと根本的な問題なんです(ノД`)
わたしは主人の一番の理解者であり、味方でありたいと思います。
親兄弟が否定しても、わたしも主人もそうだと思うし、どうにか解決策を見出したい。
ディスレクシアの解決策は人によってさまざまなのですが、早期発見、早期対策により大幅に改善されるそうです。その人に合った学習方法を確立することで、わからなかったことが理解しやすくなっていきます。
しかし、大人のディスレクシアに対する対策・支援をしてくれる病院や団体が少ないため、なかなかそこまで至らないのが現実です。
とりあえず、わたしたちは専門の病院にかかること。
そして、もしディスレクシアであるならば、今後どのようにしていけば、仕事に支障なく、あるいはカバーしながら働いていけるか。
どうにか、主人がこういったことで悩むことなく、うまく付き合いながらも、この障害を克服していけるように支えていきたいです。(まだ決まったわけではありませんがf^_^;)
見た目は普通の人なんですけどね。
いや、ちょっとぽっちゃりしてて取っつきやすい感じがあるかなー(´∀`)
前回の葛藤に引き続き、わたしたち夫婦はいろいろな「障害」についてたっくさん考えることがあり、
街で見かける障害者であったり、「○○障害」の表示であったり、「障害」の見る目が変わり、
またいろいろなことを考えさせられたのでした。
しかししかし、主人は数は少なくとも友達に恵まれ、狭く長く付き合える人にも出会えました。
主人を慕ってくれる仲間がいることは本当に心強いことです。だってとってもいい人なんです。
変な人、と思いながらも結婚しましたので、一生面倒みさせてもらいますよ!