下記の記事は
2014年09月02日(火)掲載の
死にたくなったら「精神科」にだけは行ってはいけません…
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下記は、STAP論文共著者の理化学研究所CDBの笹井芳樹副センター長の自殺(2O14年8月5日)
が報じられたことに関する記事です。
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理化学研究所の「笹井芳樹氏の自殺」が報じられ、1カ月が経とうとしている。
笹井氏は「精神的な不調」を訴え、「心療内科の治療」を受けていたことは多くのマスコミが報道している。
ニュース(1)は「理化学研究所の同僚によると、自殺した笹井芳樹氏は、STAP細胞の論文問題発覚後から心療内科を受診していた。
最近は薬の副作用ではっきりと会話することが難しかった」と報じている。
「心療内科の治療」つまり「向精神薬」を服用されていたということである。
ネットの情報では「SSRI」が処方されていたという記載を多く見かける。
笹井氏が精神科に行ったのは「精神的な不調」を、専門医である精神科医に治して欲しかったからだろう。
「死にたくなる」ような「精神的ストレス」から解放されたいと思われたに違いない…
つまり笹井氏は「死にたくない」ので「心療内科の治療」を受けられた。
しかし彼の病状は「悪化」し「自殺」に至ったと、多くのマスコミは報じている。
病状が「悪化」???
日本で一番多く処方されているSSRI「パキシル」の「医薬品添付文書」を紹介します。
「医薬品添付文書」の冒頭に「赤文字」で「警告」の文書が記されています。
他は「黒文字」なのでとても目立ちます。
警告
海外で実施した7~18歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照試験において有効性が確認できなかったとの報告、また、自殺に関するリスクが増加するとの報告もあるので、本剤を18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること。(「効能・効果に関連する使用上の注意」、「慎重投与」、「重要な基本的注意」及び「小児等への投与」の項参照)
プラセボ対照試験において有効性が確認できなかった…
自殺に関するリスクが増加する…
これは、発売元のグラクソ・スミスクラインが記した「警告」文章です。
私は「一文字」も変えていません。
この「警告文」を分かりやすくするために、他の「症状」に置き換えてみます。
例えば「解熱剤」の「添付文書」に…
プラセボ対照試験において「解熱効果」が確認できなかったとの報告があります…
「体温上昇」に関するリスクが増加するとの報告もあります…
と記載されていたら、「39度」以上の熱があるとき、あなたはこの薬を服用しますか??
精神科医は「憂うつなんです、死にたい気持ちになります…」と訴える患者に、
多くの場合抗うつ剤として「SSRI」と安定剤(または睡眠剤)としてベンゾジアゼピン系薬剤をなんの躊躇いもなく処方します。
そして患者が「自死」してしまったとしても、クスリが効くまでには時間がかかるのだ、
クスリの効果がでる前に「うつ症状が悪化して自殺に至った」と言うのだろう。
精神科医は「医薬品添付文書」の「赤文字」で書かれた「警告文」さえ読んでいないのだろうか…
「精神科」は、精神病じゃないから行きたくないけど、「心療内科」なら行けるかも、と思っている人。
診察室にいるのは同じ精神科医ですよ。
死にたくなるほど辛い時は「心療内科」には行ってはいけません。
ニコラスからのお願いです…
nico
(1)中年期の自殺予防のために
https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20140805-00038025