終わってしまいました。


こまいこと抜きに、とにかくこれだけは真っ先に伝えなくちゃ。


観客、スタッフ、バンドメンバー…本当にたくさんの方々に支えられて完走できたツアーでした。どうもありがとう。心の底から。





★081213赤坂BLITZ

遂に来た。赤坂2デイズ。前夜からなんか猛烈な圧力を感じてよく寝られず。赤坂駅に着いた途端も「今日から二日間、この街は俺らのもんだ」みたいな妙なこと思ったりしたし。
僕らの赤坂BLITZに対する思いは色んなところでもうさんざん言ったからここではもう特別触れないけれども、満を持してそのステージに上がった感覚としては、なんだかどのライヴハウスとも違う「堂々さ」というか「高貴さ」というか、そういったものが会場全体から漂っているように感じた。建て直す前の赤坂BLITZを僕らは知らない。しかし、たくさんの偉大なミュージシャンたちがこの地をを通過していった足跡、歴史というものがこの場所にはきっと地底深くまで滲んでいるんだと思う。だから、そんな場所を今宵、自分たちの音で染められる権利を得た僕らは本当に幸せ者です。
肝心の内容に関しては、この機に及んでも新たな発見がありツアーの奥深さを知った。しかし一週間前の名古屋~大阪での反省点を思うようにクリアすることができず少々複雑な思いが残ってしまった。とても力んでいたと思う。天使と悪魔がライヴ中何度も自分の中を行き来した。泣いても笑ってもあと一日しかないが、なんとか笑って終えたい。深夜2時まで4人きりで反省会。最後の悪あがき。



★081214赤坂BLITZ(ファイナル)

ベストを尽くした。昨夜の反省会もやってよかったと思う。ここまで努力してきたバンドを信じ、スタッフを信じ、楽曲を信じ、そして最後の1秒まで自分を信じ抜こうと思った。その全ての結果が、この日の2時間ちょっとのライヴであり、今のNICO Touches the Wallsなんだと思います。壁一面に背負ったしね。
思ったことはライヴ中に全て話してしまってここに書くことはもうあまり思いつかないけど、ツアー全体を振り返ってみて、所々入れ替わる曲はあっても大筋の曲順は変わらずにこうも毎回変わるものなのか、というのが一番率直な感想。毎日が新鮮で、終わった後の後味が同じだった日なんて、ここにも綴ったけど本当に一日もなかったな。だけど、あえてここは包み隠さずたとえ聞こえが悪かろうとも本音を吐き出すならば、要するにそれはその分ムラもあったということでもある。僕らは、ライヴを観に来てもらうことを当たり前のことだなんて思ってない。僕らにとってこのツアーが「ワンマンライヴ×10」であっても見に来てくれる側は「×1」でしかなくて、その「×1」も今年において「×1」の人もいれば、人生において「×1」の人も絶対にいると思うから。今後どんなことがあってもその想いだけは必ず背負い続けていく。だから、もっともっとクオリティを上げて、一刻も早くムラを無くしたい。そんなのプロとして当たり前のことだ、と言われたらそこまでだけど、求めるものが日々自分の中で大きくなっていっている今、ここを誤魔化すわけにはいかない。想像以上のモノを伝える手段がライヴであって、想像以内のモノも伝えられないのはライヴとは呼べない。誰がなんと言おうとこれは俺の定義だから。俺が俺を認めるための。


「Bon voyage,Etranger」

何を隠そう自分たちに向けたこのメッセージ。このメッセージを背負うツアーは終わってしまったけど、僕らの旅はまだまだ始まったばかりだなあ。