ご無沙汰しております。
すっかり空は夏模様。太陽がぎらぎらと照りつける季節が一番好きです。

目が回る程忙しい一週間がすぎ、やっとPCに向かう時間ができました。
気がつけば、最後の投薬から約5週間経ちました。あっというまでした!

本日は、治療の全般でどのような副作用があらわれたか、またどのように対処したか、をまとめ、
これで抗がん剤治療のお話の区切りとしたいと思います。
過去を振り返らないので、一度ここでまとめておかないとすっかり忘れちゃうからね~w

少々長くなるかと思いますが、これから治療に臨まれる方の参照になり少しでも不安を取り除くお手伝いをできれば、と思います。

はじめに:
私の治療は、1st クールはマンスリーTC療法(タキソール&カルボ)、2nd クール以降はマンスリーDC療法(タキソテール&カルボ)でした。
これは、TCでの副作用が許容範囲を超えたため継続は不可能と判断しDCに切り替えたからです。
TCの主な副作用は手足の痺れで、ボタンをはめられない、携帯電話を持てない、程の痺れが一度目ででたためです。

医学的な点からのTCとDC療法の相違/相似点はインターネットで調べる事が可能なため、こちらでは割愛します。
あくまで使用した体験談のみにしぼりますね。

副作用について:
TC/DC両者の副作用の違いに関して、私の場合は以下でした。TCの際に顕著にでていた、
しびれ
関節痛
筋肉痛
は、私はタキソテールに変更してから一切感じませんでした。

なくなった副作用の代わりに新しく出現した副作用は、
嘔吐
上肢下肢の浮腫み
強い骨髄抑制
手足症候群
味覚障害
です。
ただ嘔吐はタキソール、タキソテールもどちらも催吐性軽度リスクのお薬ですし、蓄積するものではないので、多分に自分の体質のせいかと思っています。

さて、2ndクールからのDC療法の主な副作用と対処策です。

*しびれ
手足ともに一切なし。メチコバールを4th クールまで服用していたがそれ以降は必要ないのでやめた。現在に至るまでしびれを感じません。

*嘔吐:
投与後3-6日は強い嘔吐。
後発性の悪心による嘔吐なので、吐き気止めを医師と調整すれば防止することは十分可能と思われる。
私の酷い嘔吐は特殊ケースだったようです。現在では制吐剤の効果で嘔吐しない方が殆どのようです。
日にちが経てばかならず嘔吐も悪心も治まります。あまり心配しすぎないでも大丈夫ですよ。
食欲の落ちている期間は味の濃いものを食べたくなる傾向にありますが、DCは浮腫みが出やすいので出来るだけ塩分を控えめにしたほうが良いと思います。

*浮腫み
TCより浮腫みが強めにでる。
上肢は治療前にはめていた指輪等がきつくなる程度。
下肢は膝下がとくに浮腫みが強い。が、靴がはけなくなったり歩行に支障がでることはなかった。

浮腫みへの対処は、お薬によって水分が体内にとどまりやすくなるので、
1)水分をとめる塩分を控える、
2)血液の循環をよくする(私はウォーキングとマッサージをしていました)、
3)下肢に適度な圧迫をあたえる(私の場合はリンパ浮腫は発症していませんが、レベルの一番軽い弾性ストッキングを履いていました。弾性ストッキング、気持ちいいです~w)。という対処をしていました。

また浮腫み予防に点滴にステロイド剤を使用しました。
浮腫みに関しては主治医と状態を常に確認しつつ、可能ならばリンパ浮腫の医師ともお話することをおすすめします。
リンパ浮腫と治療の浮腫みは似て非なるものですので、自己判断ではなくプロの方に見ていただくのが良いかと思います。
とくに弾性ストッキングの選択などは必ず診察を受け、自己判断で浮腫みを悪化させないようにお気をつけください。
顔もやや浮腫みますよー、でもちゃんともとに戻りますから大丈夫。

治療が進む程浮腫みがひくのが遅くなりますが、お薬による浮腫みならば治療後は徐々にちゃんとひいてくるそうです。
私に関しては、5週目の今は殆ど浮腫みは気になりません。運動をはじめると浮腫みのひきも早いようです。

*骨髄抑制:
投薬後10日の時点でWBC, 好中球が急降下します。
その降下率はびっくりするほど。
私はWBCは1,500ほどで下げどまりでしたが、好中球は絶対値で二桁まで落ちました。
投薬後2週間ほどで徐々に上昇します。

下降期は感染症予防が第一に重要です。
感染症を防ぐため以下の点は常に気をつけていました。
*生ものは食べない(生野菜や皮を剥かない果物も食べません。)。
*貝類を食べない(軽い毒性があるため)
*強い発酵食品(白カビ系チーズなど)を食べない
*1日に6回以上の手洗いとうがい。
と、外出時はマスク着用&人ごみにはいかない、という事を大原則に行動していました。

治療も終盤になると骨髄抑制もつよくなり、血小板やヘモグロビンなどにも影響がでてくるので、貧血が進みだるさが顕著になってきます。早い段階から食事に気をつけて貧血予防をおすすめします。
私は最終クールは悪心と貧血から、寝室から玄関まで歩けないほどに弱りました。
同時に胸の動悸なども激しくなります。医師に常に申告をしたほうがよいです。

骨髄抑制による貧血とだるさはDCでは高確率ででてくるとおもいますが、治療が終われば日に日に目に見えて元気になってきますので悲観しすぎないで ”布団でゴロゴロできてラッキー!”くらいに、どーんと構えてくださいね。

*味覚障害:
投薬回数の蓄積と比例して、味覚障害の感じられる日数が増える。大体治療後4日目から二週間目まで強く継続する。
TCより味覚障害は強く感じましたが、時間の経過とともに治ってきました。
具体的には最終治療より一ヶ月間程は味覚に違和感を感じていましたが、現在ではほぼ気になりません。


*手足症候群:
DCに変更してから、両手親指が赤く腫れ痛みを感じる。
投薬後3日程で発症し、一週間程で皮が剥けて治癒する。軽い火傷のような症状がでました。
副作用のなかでも地味だが痛いw。
医師曰く、痛みが酷くなり潰瘍化してきたら塗り薬などで対処するとの事。
対処としては、発症時に良く指先/患部をアイスパッドで冷やすのが一番効果的でした。

発症後一週間くらいで自然治癒すれば放っておいても大丈夫ですが、化膿したり長引くようでしたら早めに医師に伝えることをおすすめします。
私は全クールにおいて放置プレイしましたw 

*脱毛:
DC特有の副作用ではありませんが、脱毛も起こります。
が、周りのDC経験者の話をお聞きしてもTCほど脱毛が強くないようです。

頭髪はまるっきりの無毛になることはなく、ウィッグは必要ですが頭皮全体にうっすらと残っていました。特にもみあげ、うなじは結構残っていました。
眉は殆ど影響受けず9割程残っていて、もさもさしていました。
まつげは治療中は8割程常に残っていました。なぜか5週経ったいまごろ半減しています。何故だ??
眉&まつげに関してはメイクで簡単に補正できるほどですので、体調が良かったらメイクをしてオシャレして気分転換におでかけしてくださいね~!


治療を終了してみて全体感としては、TCよりDCの方が副作用も軽く自分にはあっていたようです。
DCの副作用は、投薬後の数日で緩和するものが殆どでした(脱毛除くw)。
私の場合は治療後約10日後に一度血液検査と外来があったのですが、その外来から次回の治療の期間は外出もかなりしていました。
無理は禁物ですが、体調のよい時には上手に気分転換なさって治療を乗り越えてくださいね。

治療後5週を経た現在では顕著な副作用もなく、悩みはなぜか抜け始めたまつげとハゲチャビンくらいですw 
副作用は千差万別ですので、お医者様とご相談のうえお薬を決定するのが一番ですが、
”タキソテールはこんな感じですよ~”という、情報シェアのご参考までに。


体調が優れないときには、心も比例して落ち込んでしまうのは自然で当たり前な事。
そんな時にはゆっくりと休んで、のんびりするのが一番です。
無理に”頑張る”必要は全くありません。
抗がん剤治療中は、"あせらないでのんびり"がキーワードですよ。

治療中の友、みなさん、そしてこれから治療に臨むみなさん、
同じ治療経験者としていつも微力ながら応援しています。
これから本格的に暑い季節になりますが、治療中の方は体調におきをつけて
体力を温存してくださいね。

私の元気玉をお送りしますー、はあぁーーーーー!!!!