僕を見て!
僕を感じて!
僕に触れて!
僕の声を聞いて!
“ザ・フー”のロック・オペラを鬼才ケン・ラッセルが映画化。
その独特のイマジネーションには、いつ見ても圧倒されます!
戦死したと思っていた夫が帰ってきて、
驚いたアンと再婚相手のフランクは、
夫を殴り殺してしまう・・・
2人はそれを目撃したトミーに、
「何も聞かず、何も見なかった、一生誰にも言うな」と口止めするが、
それがトミーのトラウマとなって3重苦となってしまいます。
トミーの精神障害を治そうと2人はさまざまな手を尽くすものの――
あるときは、怪しい新興宗教へ(歌う教祖様は、エリック・クランプトン)
マリリン・モンローの仮面をかぶった人々が
信者たちに薬を与えてまわります。
モンロー教?(笑)
また、あるときは妖しい館へ
♪私はロマの女 麻薬の女王( ティナ・ターナーです!)
私に任せてちょうだい
彼の痛む心を直してあげる
トミーは
お注射ロボットに入れられ、全身にヤク打たれます(大笑い!)
また、ピンボールの魔術師エルトン・ジョンが
ピンボールソングをヘンテコなメガネで熱唱してます。
(さすが、フーの音楽業界交遊録は幅広い!)
ピンボールでカリスマ的な人気を得たトミーは、
多くの人々に祭り上げられますが、奇跡的に病気が治って、
サングラスに耳栓とコルク栓を付けたトミー・グッズを売り出すようになると、
「これは商売だ!」と信者達の反感を買い、暴動にあう・・・
歌いながら山に登るトミーの頭上に朝日が――
すべてをなくしたトミーのここからがスタートってことでしょうか?