NICCO@マラウィ~国際協力日記/アフリカ編 -世界をフィールドに~
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ブログをお引っ越ししました!

NICCOマラウイ事務所のブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
NICCOブログは、この度全ての海外事務所ブログと統合しお引っ越ししました!
これからは http://kyoto-nicco.seesaa.net/
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じこも日記その3:事業編2:井戸の勉強もしています!

Muli bwanji?(ムリ・バンジー:ご機嫌いかがですか?)
リロングウェ事務所に勤務するスタッフの岡田克彦です。

前回の「じこも日記」では、井戸建設についてお伝えしましたが、実は、完成したからといってすぐには村人に使ってもらいません!…なぜなら、壊すから。そして、壊れるとそのまま放置されるから。(これが前号で、完成してもすぐにポンプのハンドルを付けない理由です)

そのため、NICCOでは、完成した井戸のある村を対象に、井戸の所有・使用・管理に関する講習会も行っています。そこで今回は、その講習会でもらったZikomo(ありがとう)をご紹介します。

この講習会は、1日5時間、3日連続で行われ、ドーワ県でのプロジェクトで行っている様々な講習会のうちで最も長いものの1つです。2日半は座学形式で行われます(机や椅子はありませんけどね)。

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【講習会の様子。立っているのが講師のナムウェラ氏】

各部品の名称や仕組みを勉強しますが、確認テストも行っています。これが結構難しい。小さな部品の一つ一つまで問われます!テストは、村対抗や男女対抗で点数を競ってもらい、飽きない工夫をしています。男性陣の出来が悪いのが少し気になります...頼むぜ、アズバンボ~(男性たち)!!

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【教わった部品の説明をしている村の女性】

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【この名前、何だっけなぁ~??】

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【Chitete村(チテテ村)とKatontha2村(カトンサ2村)の対抗形式のテストの結果】

最後の半日は実際に完成した井戸を使って、解体と組み立てを村人たち自身で行ってもらいます。男性だけでなく、アズマーイ(女性たち)にもポンプを解体し、実際にどのように部品が使われているかを見てもらいます。この時は、みんな、とっても楽しそうです。楽しさとうれしさと感謝の気持ちがあふれ、歌いだします!Zikomoより高い感謝の念の現れですが……もう歌はいいから、早く組み立ててくれ。終われないよ~。

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【実際に完成した井戸を使っての説明をしているナムウェラ氏】

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【女性だって、直せます!】

そして、ようやく井戸使用解禁!みんな喜んで使っています。何となくですが、村の雰囲気が、以前より明るくなった気がします。講習会を終えたKatontha2村(カトンサ2村)の代表者からは、とっても長~い感謝の言葉を頂き、かつ、Zikomoより丁寧なThokoza(トコザ)をもらえました!

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【井戸が出来た喜びを歌とダンスで表現する村の女性たち】

では、井戸にまつわるお話はおしまい。
マラウイって、いいトコですよ。
Tionana(トナナ:また逢いましょう)

★☆★ FACE(日本のみなさまへのメッセージ) ★☆★

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井戸が完成したKakowa村の村長さん(Salatiel Kafakalawa氏)
(写真を撮ると言ったら、シャツを着替え、ジャケットを着てきてくれました)

まず初めに、日本のみなさまとNICCOに感謝を申し上げます。私たちの村には、今まで何もなく、みなさまのおかげで、井戸を初め、エコサン・トイレや菜園、スモークハウス(穀物などの貯蔵庫)が出来ました。これらのお陰で、私たちの生活はとても良くなりました。村のみんなが大変喜んでいます。しかし、肥料や食糧はまだまだ足りない状態ですので、引き続き、ご支援くださいますようお願い申し上げます。
★☆★☆★☆★

じこも日記その2:事業編1:井戸、作ってます!

Muli bwanji?(ムリ・バンジー:ご機嫌いかがですか?)
リロングウェ事務所に勤務するスタッフの岡田克彦です。

マラウイのドーワ県でのプロジェクトでは、2011年2月18日から2年半をかけて、農業支援、井戸建設、エコサントイレ建設(※)、学校支援などを総合的に行う“飢餓の起きない村づくり”を行っています。
※エコサントイレ:エコロジカル・サニテーション・トイレの略。詳しくは、こちら

事業編第1回目の今回は、井戸建設で頂いたZikomo(ありがとう)をご紹介致します。
ここドーワ県ナンブーマ地区では、ほとんどの家で水道がありません。いくつかの村や学校にはポンプ式の井戸が既にありますが、多くの村では穴を掘っただけの井戸があれば、まだいい方なのです。1年中流れている川もなく、慢性的な水不足に苦しんでいます。

NICCOのプロジェクトでは、新たに26基の井戸の建設と既存の井戸の修繕を行っています。
まず、対象の26か村のうち、必要かつ管理できそうな村を選び、各村の人々と井戸の建設業者を交え、井戸を作る場所を決定します。この時点で、その決定に喜ぶ村人たちからたくさんのZikomoをもらえました!

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【井戸の場所の選定中】

井戸の穴掘りは力。ひたすら槍のような鉄の棒で掘り下げます。この穴掘り職人の若い兄ちゃんたちの肉体美というか、筋肉美には、男性ながらほれぼれしちゃいます。同時に、自分のたるんだ身体に反省をもたらす良いきっかけになり、Zikomo、Zikomo…そう言えば、日本から持ってきた縄跳びは、いずこに...。

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【穴掘り中】


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【左:岡田も削った土の汲み上げを手伝ってみました。気を使って、少なめにしてくれていました。】
【右:井戸業者のナムウェラ氏と穴掘り職人たち。青いTシャツの若者の筋肉が一番すごいのですが、恥ずかしがって服を着ています。】

井戸の深さは、6~8m程。マラウイの場合、地下水の水位が高い雨季に作ってしまうと、水位が下がる乾季には水が出なくなるため、乾季(3月~10月)それもなるべく後半に建設を行うほうが良いとされています。


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【穴を掘り終えたら、周りをレンガで囲っていきます】

穴掘りが終わったら、地上部を整備します。洗濯がしやすいよう洗濯場(台)も作ります。あとは、ポンプを取りつけて完成。穴掘り7日、地上部1日、セメントが固まるまでに7日程度かかります。

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【ポンプの取り付けと地上部の建設】

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【村の子供たちもお手伝いしてくれます。あくまでお手伝いで、児童労働ではありません!】

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【完成を喜ぶ人たち(Mkotamo村)。ポンプのハンドルが付いていない理由は、次号で説明します!】

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【完成した井戸。奥の四角い台が洗濯用の台】

ポンプのそばの円柱状の台は、水を入れたバケツなどを頭に乗せやすくするためのもの。初めて見たときは椅子の役目かと思ったのですが、頭に乗せてモノを運ぶ習慣のあるアフリカ人ならではの工夫ですね。

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 【バケツに水を入れ過ぎて持ち上げれない少女。お姉ちゃんを呼んで、乗せてもらっていました。カメラを向けたから、張り切っちゃたみたいです。】

もう1つの工夫は、ポンプのハンドルのストッパー。上下に動かすことによって水を吸い上げるのですが、子供が使ったり、水圧が下がってくるとハンドルを限度いっぱいまで、かつ激しく動かしてしまうため、故障したり、土台のコンクリが割れてしまうことがあります。そのため、ある村では住民自らが、木でストッパーを作る工夫をしていました。

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【ハンドルを壊さないためのストッパー】

そんな工夫も入った待望の井戸が完成。大人も子供も大喜びで、Zikomo、Zikomo。
そんな笑顔が見られて、僕からもZikomo、Zikomo。大切に使ってくださいね。

マラウイって、いいトコですよ。
Tionana(トナナ:また逢いましょう)

★☆★ FACE(日本のみなさまへのメッセージ) ★☆★

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井戸建設業者のナムウェラ氏(Protazio Robert Namwera)

NICCOと一緒に働くことが出来て、大変うれしく思います。井戸建設の依頼を受けて以来、より多くの井戸を作ることによって、農村の暮らしの改善に役に立てることが楽しみです。NICCOスタッフはとてもフレンドリーで、遠く離れた地域に住む人達とも、とてもよく交流してくれます。今後も、農村の人々に衛生的な水や安全な生活を提供するために、より多くの日本のみなさまにご支援をお願いできればと思います。
★☆★☆★☆★

じこも日記その1:新プロジェクト始動!ナンブーマってどんなところ?

Muli bwanji?(ムリ・バンジー:ご機嫌いかがですか?)
リロングウェ事務所に勤務するスタッフの岡田克彦です。
「ありがとう」を集めに、マラウイまでやって来ました。
マラウイの現地語(チェワ語)では、「ありがとう」は「Zikomo(ジコモ)」と言います。

さてさて、2011年2月から新しいプロジェクトが始まりました!
まずは、その事業地となるドーワ県ナンブーマ地区(Dowa・Nambuma)を簡単にご紹介します。

場所は、首都リロングウェ(Lilongwe)から国道1号線を車で30分北上し、そこから舗装されていない道を40~60分程度、西に行ったところにあります。40~60分程度と幅があるのは、渋滞ではなく、路面状況の違いによるもの。乾季(3月~10月)と雨季(11月~2月)では路面状況が非常に異なり、雨季にはぬかるんで、車が立ち往生したり、時には事業地に辿り着けないこともあります。もちろん、デコボコ。車に乗っているだけで、インナーマッスルが鍛えられそうです。マラウイの大地よ、Zikomo。


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ナンブーマへ続く道。思いのほか山が無い。そして木も少ない。

事業地のナンブーマ地区にはいくつも村があるのですが、本プロジェクトで対象としているのは3エリア26か村。人口にするとおよそ2600人。また、この事業地内にある、プライマリースクール(小学校)とセカンダリースクール(中学校)も支援対象となっています(各1校ずつ)。村々では、女性の方々が歓迎のダンスをしてくれたり、子供たちは毎日訪れるたびに素敵な笑顔を見せてくれます。いつも素敵な笑顔をZikomo、zikomo。

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歓迎ダンス。いつまで続くの?あっ、日本人スタッフも踊ってる!

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何だか分からないけど、楽しそうに井戸から水を出してくれる子供たち。

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写真大好きっ子。笑顔がいっぱい。後ろに見えるのはタバコの葉っぱです。

村の家は、土壁や煉瓦で造られています。家の前はどこも土の地面ですが、お母さんや子供たちが毎日ほうきで掃除します。綺麗好きです。そう言えば、うちのドライバーも毎日のように洗車します。マラウイ人の気質なのでしょうか。

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家の前はいつもきれい。


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レンガ造りの家。窓ガラスもちゃんとある。屋根はトタン板。


また、村ではお母さんや子供たちが、メイズ(トウモロコシ)やキャッサバ(タロイモ)を臼で突いて粉にしている光景をよく目にします。これらは、マラウイ人の主食となるシマ(Nsima)の原料です。私たち日本人スタッフも村でよくごちそうになります。わざわざ御馳走をZikomo。でも、出来れば付け合わせは、野菜ではなく、お肉がいいです。
※シマについては、いずれご紹介したいと思いますが、以前にもこのブログで紹介していますので、すぐ見たい方は、<「マラウィ食紀行」-キャッサバシマ(コンドウレ)編 >をご覧ください。


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メイズ粉末を作る様子。子どもの持っている棒、かなり重いです。


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収穫したメイズ。直径1.5m、高さ2mくらいあります。

と言う訳で、「じこも日記・その1」はこの辺で。今回は私がZikomoばかり言っていましたが、これからはZikomoを集める活動をご紹介していきたいと思います。乞う、ご期待。Zikomo、zikomo。

マラウイって、いいところですよ。
Tionana(トナナ:また逢いましょう)

固定観念をぶっつぶせ!

前のブログから長い月日が経ってしまいました。綾田です。
綾田のブログ、第2話目は、「固定観念をぶっつぶせ!」です。

なぜこんなテーマなのか?
私はマラウイという国に足を踏み入れるまで、マラウイはすごく貧しく、飢餓の人も多く、路上で人々は暮らし、死ぬ寸前の人が多くいるところだと思っていました。それは、食物がとれなくて食べ物に困っていたり、栄養不足で栄養失調になったり、マラリアにかかり死亡したりするこどもが多いなどという情報を聞いていたからです。それに、日本で観るテレビや雑誌など様々なところからの情報を見聞きして、「アフリカ=貧しい」という固定観念を持っていました。また、数値からみても、マラウイの国民総所得は世界143位で、国民の40%が1日1ドル以下(約83円)の生活であり最貧国に当たります。しかし、実際にマラウイに行ってみると首都では道路が整備され、車も走り、みんな比較的きれいな服を着ていてとても【最貧国】とは思えませんでした。

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左:首都のリロングウェの街の様子 右:リロングウェから事業地であるンコタコタへの道

「マラウイの人たちのために何か自分ができることをしたい!」と意気込んでマラウイに行ったけど、到着してすぐに、「私にできることは何もないんじゃないか」と思いました。みんな明るくて、楽しそうにしていて、笑顔いっぱいでいきいきとしている。そんな彼らの生活を変える必要なんてないんじゃないのか。そんな気持ちになりました。


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左:サッカーをする子どもたち 右:マンゴーをかじる子ども

日本の感覚からして、1日1ドル以下の暮らし=今にも死にそうな人がたくさんいるというイメージを持ってしまうけど、実際はそうじゃない。多くの人は自給自足をしていて、本当に飢餓で死ぬ寸前だという人はほとんど見られません。ただ仕事がなくて日々のもうけがないために、数字にあらわしたときに「1日1ドル以下」となるだけ。だから本当のマラウイは、死にそうな人が多くいる国でも貧しい国でも、「かわいそうな国」でもないんです。1日1ドル以下だったって、みんな元気いっぱいに遊び、しょっちゅう何かしら食べ、想像していたのとはかなり違いました。とはいっても、マラリアが流行っていることも、マラリア蚊から防ぐための蚊帳を買えない人がいることも、私たちのように天候に左右されずにいつでも十分な食事をとることができない人たちが多くいます。何もかもが溢れる日本から見るとやっぱり貧しいのです。だけどそれは、マラウイの人たちにとっては貧しさではない。流しっぱなしにできる水道がなくても生活の知恵を使い、彼女たちは綺麗にお皿を洗います。家だって自分たちで建てられるし、自転車だって直せます。便利さに頼らず彼らは彼らなりにあった方法で自活しています。何よりも毎日を心から生きています。日本みたいに暗い顔の人なんてほとんど見られません。

現地に来て、こうやって自分の目でみて確かめて感じることはすごく大事なことだ、と思いました。支援活動をする上でも、普段の生活でもそうですが、自分の目でみて、相手のことを知ることはすごく大事なこと。このことをまず、マラウイにきて一番に学びました。

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