「竜とそばかすの姫」
「竜とそばかすの姫」
映画館で観てきました。
非常に良かった。
ネットにあふれるこの映画に対するネガティブな評価はどういうことなんだろう・・
「最高」とは言わない。
しかし「鬼滅の刃」よりだいぶ良かったよ。
細田守監督のテーマは「親子の愛情」である。
これは彼のどの映画でも変わらない。
親は子供に愛情をもって接し、子供はその愛情に喜びを感じる。
その細田監督のテーマに沿った正当な映画だった。
現実の高知の女子高生の話と仮想現実世界での話という実質2つのストーリーを2時間に押し込んだ結果、現実部分の描写がはしょり気味なのは仕方ないことだと思う。
当初、あまりにネットの評価が低いので音楽と映像のみを楽しもうと見に行った。
シナリオ全然まともじゃん!
なにがマイナス要素なの??
途中で「美女と野獣」のモチーフが含まれているんだけど、ほとんど気にならなかった。
部分的な「パクリ」と言ってしまえばそうかもしれんが、非難されるようなレベルではない。
音楽は本当に素晴らしかった。
これ、世界に配給されることなると思うけど、この歌と主人公の声を担当している中村佳穂さんはブレイクすると思う。
映像美は確かに素晴らしい。
しかし、この映像は「サマーウォーズ」のネット世界の延長上にあり、新しくはない。
むしろ「懐かしい」という感覚になった。
全体として映像の美しさ、音楽のすばらしいさ、細田監督がテーマする「親子の愛情」のきちんとした表現、と三拍子そろった優れた映画である。
強くお勧めする。
ではまた明日