感動した・・・『パーリニッバーナ 終わりからの始まり』 | 釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~

感動した・・・『パーリニッバーナ 終わりからの始まり』

5年も前に出た本だけれど、今頃読んで、素晴らしいと思った。


あまり一般向けの本を書いておられないので、
下田正弘先生のことをよく知らなかった。
『シリーズ大乗仏典』『新アジア仏教史』の編集をしていらして、
その両方がえらく面白いので、
この『パーリニッバーナ 終わりからの始まり』を読んでみた次第だ。



釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~


https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00811722007


「シリーズ仏典のエッセンス」は、
初期仏典を一般向けにやさしく解説したもので、
数年前にスッタニパータとダンマパダのやつを読んだ記憶がある。
いま思えば、前田專學先生が責任編集で気鋭の仏教学者が書くという
たいそう贅沢なシリーズだ。しかも1000円+税という安さ。


細かいことでなくて、その仏典が言わんとしていることや、
私たちの生にどう関わるのかという本質に切り込むのを意図して、
「仏典のエッセンス」が編まれたのだと思う。
ただ、数年前の私は仏典そのものをちゃんと読んでなかったので、
このシリーズを読んでもピンとこなかった。


いま「パーリニッバーナ」(=漢訳でいうと遊行経、
岩波文庫では『ブッダ最後の旅』)を知ったうえで
この下田先生の本を読んで、いろいろ発見したし、感動した。


体裁は初心者用に見えるけれど、むしろ、仏典自体は読んだ人や、
半端に仏教用語を知ったすれっからし(私だ)が読むべきものだと思った。


もう明け方だ。中身に触れるパワーがないので続きは後日・・。


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