シャーロック・ホームズを観た | ミドリーノ DE ヴォイス

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シャーロックホームズを観てきました!
個人的にはおもしろかったのだ。
以下ネタバレ(?)








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考えてみれば、この映画が私にとってシャーロック・ホームズの映像作品第一号でした。
そして監督がインタビューで言ってましたが、監督自身も他の映像作品は見ていないらしく、原作の知識のみで映画を作り上げていったのだとか。
私も結局原作しか読んでいないので、逆に今回のホームズの解釈は違和感なかったほうです。
原作を読み込んでる人ほど「なるほど~」と思う気がする。

実際、今回の映画に否定的なのはグラナダテレビが作ったジェレミー・ブレットのホームズが好きな人が多いみたい。見た目の印象とか、セリフ回しとか。ワトソンの位置とか。
こっちのテレビシリーズは私は見てません。昔見たかもしれないけど、ほとんど記憶にないっす。

小説を読んだ印象としては、ホームズは別にシュッとした英国紳士だったわけでもないと思う。
気まぐれだし子供っぽいし、自分の知りたいこと以外は無頓着でわがまま。
だって地球が太陽の周りを公転してるって知らなかったはず(笑)なんたって「天文学=無知」だもの。

今回アクションが多いって言われてるみたいだけど、そこはそことして、私が好きだったのはホームズとワトソンの会話。
ブリティッシュ!って感じる皮肉なやりとりは聞いてて楽しかったな~。
「Do you?」
「I do」
とか
「Not us, you」
とか。(まあこれがブリティッシュな会話かどうかはともかく・笑)
字幕だとすごくはしょられたりとか、言い回しを変えたりしてるけど、字幕は情報を拾うだけにしてセリフ聞いてるとすごく楽しめると思う。ある意味吹き替えも聞いてみたい。

ベタな所では、牢にいるブラックウッド卿に「bon voyage」って言うのはついニヤっとしちゃう。
字幕には出てなかったけど。「良い旅を」っていう意味なので、これから死刑になるブラックウッド卿への皮肉なわけで。
全編通してそういうのが盛りだくさんだった。もっと英語がわかればな~。

原作を熟読してるともっと発見があるらしい。
私はそこまで読んでいない、っていうか全部は読んでない…。
全部読んでからもっかい観たいかも。

アイリーン・アドラーの解釈は原作での描写が少ないぶんすごくいろいろ遊べるんだろうな。
他の方も感じてるみたいですが、確かに不二子ちゃんっぽい(笑)

私としては、ホームズはアイリーン・アドラーを愛してるとかじゃないと思ってるんだけど。
ある意味愛してるんだろうけど、それは恋とかそういう甘いもんじゃなくて、女性なのに強烈に印象に残ってる感情に戸惑ってるような。
だから対面すると動揺するし、常に警戒してる。
まあ「それが恋だよ」って言いたい人もいるのかも(笑)

そういえば、字幕の段階ですでにホームズは「ワトソン君」って読んでた。原文では「ワトソン」としか呼んでいないのに「君」づけで呼ぶのはやっぱり最初の訳の印象が強いのかな。
もちろん私もつい「ワトソン君」って言っちゃう(笑)

技術的なことは門外漢ですが、画面全体から「イギリス」っていうイメージが漂うね。
テレビの予告より実際の映画はコントラストが強くて薄暗い雰囲気。
それが外国人がイギリスに行ったときに感じる印象なのか、私は「イギリスっぽい~」って思いながら見てた。決してきらびやかじゃないんだよ。階級社会で地味なんだ。そしてプライドが高くて理屈っぽい(笑)何より議論好き。
そういうのも二人の会話から読み取ると楽しいはず!

とにかく、私はとてもおもしろく観ました。DVDで特典映像とか見たいです。

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映画観るまで友達の感想読んでなかったけど、今見たらこきおろしてたな(笑)
私はこういうのは議論とか楽しみたい方ですが、彼女はすげえ鬱陶しがりそうなのでやめときます。
DVD出るまでに原作を読破しよう。
原文では…日本語を熟読してから読み比べればいいか…。
うん、しなさそうだ。