NH通信 -日々漸新-

八戸工業大学 橋本典久のブログです。
ホームページは、http://nh-noiselabo.comです。


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 昨年11月、ヤマハから発売されたスポーツタイプの電動自転車を2台購入しました。YPJ-Cという、ロードレーサーにアシストが付いたものです。この自転車はフラットバーロード(ハンドルがフラットのもの)で、それまでにドロップハンドルのYPJ-Rというのが発売になっていたのですが、私はツーリング派なのでフラットバーのものが発売になるのを待っていました。前が2段、後ろが9段の18段変速、フロントおよびリアーともクイックレリーズ、ディレーラーはシマノのSORAなど、仕様は全くロードレーサーですが、全体的なイメージはどちらかと言えばクロスバイクに電動が付いたというイメージです。

 

 本格的なロードレーサー仕様ですが、重量はさすがに16kgとかなり重たく、いつも乗っている普通のロードレーサーの2倍もの重さがあります。車へ乗せたり降ろしたりは結構重たくて大変ですが、以前から、ロードに電動が付いた自転車があればと考えていましたから、発売になったことを知って直ぐに購入しました。以前はパナソニックのハリアーに乗っていましたが、こちらは電動ママチャリとあまり変わりない自転車で、スポーツタイプとしては不十分なものでした。

 

 YPJ-Cは、昨年の12月には既に購入していましたが、八戸は北国のためすぐには乗ることもできず、しばし部屋の中に飾っておき、春になって乗車できるのを楽しみに待っていました。そしていよいよ雪も解け、よい季節になったので、満を持してツーリングに出かけました。コースは別荘のある三沢市から陸奥湾岸の野辺地町までの山越えのコースです。今回は、敢えて起伏の多いコースを選んで出発しました。YPJ-Cの特徴の一つはバッテリーが小型で2.4Ahしかありません。重さは400gと普通のママチャリのバッテリーよりかなり軽量ですが、そのためバッテリー1本ではアシストの距離は知れたものです。そこで予備のバッテリーを持参してツーリングに出かけました。

 

 今回のツーリングの一番の目的は、アップダウンのあるコースでどれくらいバッテリーが持つかを確認すること、および、アシストとギヤーチェンジの相互の使い方を様々試して、効率的な走り方を模索することでした。アシストに関しては、モードがエコ、スタンダード、ハイの3つのモードがありますが、これと18段変速を如何に組み合わせるかということです。単純に計算すれば、54通りの組み合わせとなります。

 

 実際に走ってみた所、バッテリー関しては1個での走行距離はおおよそ20kmぐらいでした。カタログによれば、ハイモードで14km、スタンダードで22km、エコで48kmとなっていますので、概ね、カタログ通りの結果と言えると思います。ただし、エコモードというのは坂道ではほとんどアシスト力を感じられませんでしたし、ロードレーサーですから、平地ではアシストは全く必要ないため、エコモードというのは殆ど意味が無いように感じました。いろいろ走り方を試しましたが、緩いアップダウンに関しては、モードをスタンダードに固定しておき、細かな調整をギヤーで行うというのが一番いいように感じました。その方がバッテリーの持ちも良いように感じました。もちろん、かなり急な登りや、疲れてきた時はハイモードに変えて走れば、殆ど坂を苦にすることなく快適に走ることが出来ます。

 

 今回は家内と二人で出かけましたが、これまでのロードレーサーのツーリングでは、登り坂になったとたんに家内の走行スピードが極端に落ちるという状態でしたが、今回のYPJ-Cでは全くそんなことがなく、常に並走することが出来ました。アシスト付きの自転車の良さというのは、脚力の弱い人が負担なく走れるところにあるのだなということが、改めて認識できました。

 

 全体的な評価として、このYPJ-Cは大満足です。アシストを切ってロードとして走ってもそこそこ爽快感はありますし、坂道でのアシスト力はあまり強くはありませんが、足に対する負担はかなり軽くなり、適度に登り坂の負担も感じることができるため、ツーリングの楽しみを十分に味わうことが出来ます。やはり、今までにない電動自転車だといえると思います。高齢になったけれど自転車ツーリングを爽快に楽しみたいという人には持ってこいのアイテムだとお勧めできます。

 

 今年の夏の海外自転車ツーリングは、北欧を1か月ぐらい走りたいと考えています。今までは現職だったため、10日ほどしか時間が取れませんでしたが、退職後の今年はのんびりゆっくり自転車ツーリングを楽しみたいと思っています。できれば、電動のロードレーサーを持ってゆきたいところですが、最近は、何処の航空会社も電動は載せてくれません。これから何とかYPJ-Cを海外に持ち出す方法を検討したいと思っていますが、何か良い情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご提供をお願いいたします。

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 テレビや新聞ではあまり報道されませんでしたが、私にとっては印象深い事件がありました。331日の午後3時頃、黒いフルフェースのヘルメットをかぶり口にはマスクをした男が、サバイバルナイフと竹刀を持ち、叫びながら大分県宇佐市にある子ども園に侵入して逃げ遅れた男児を竹刀で殴り、女性の職員2人に切りつけたという事件です。犯人の32歳の男は、以前からこの園に「子どもの声がうるさい」と苦情を言っていたとのことですが、犯人の自宅とこども園の距離は80mほどあったそうです。

 

 距離が示されていると、音響技術者の性ですぐに音の大きさを算出してしまいます。以前の私の研究室での測定では、保育園の子ども50人が園庭で遊んでいる時の等価騒音レベル(平均の騒音レベルと考えてください)は、距離10mで約70デシベルでした。音は、距離が倍になる毎に6dBづつ小さくなりますので、20mで64B40mで58B80mで52Bとなります。これは間に障害物が何もない時の計算ですから、住宅や樹木などがあればこれよりは遥かに小さくなりますから、実際は40数デシベルの音ではなかったかと思います。この大きさの音だったら、とても子どもの声がうるさいというレベルではありません。

 

 その後の報道で、その疑問はすぐに解消されました。事件から1週間ほどした頃の新聞に両親への取材記事が載っていました。両親は取材に対して、「息子は聴覚過敏で、ちょっとした音で怒りだすことがあった。(過去に受けた)いじめの後遺症ではないか」と話したそうです。犯人は、小中高時代にいじめを受け、高校1年で中退後は自宅に引きこもっていたそうです。犯行時32歳ですから、その間1617年引きこもっていたことになります。昨年7月に起きた相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件についても、「犯人の気持ちがよく分かる」と家の中で話していたそうです。

 

 この事件がなぜ印象深かったかと言えば、丁度、押川剛著「子供の死を祈る親たち」(新潮文庫)を読んだばかりだったためです。そこには凄まじいばかりの引きこもりの現実が書かれていました。この本を読まなければ、引きこもりは本人の自己責任だけの問題であるという風に考えていたかも知れませんが、実際は、その家族を巻き込んでの悲惨で凄惨な、地獄のような状況が展開されているということが、迫力のある筆致で描かれていました。正に、引きこもりの子どもを抱えた親たちは、子どもの死を願うような状況に追い込まれながら生きているのです。今回の犯人の母親も、何度も病院に行こうと説得したり、保健所に連絡して相談したり、精神科医に助言を求めたりしたものの、何の解決策も見つからず、「もうどうしてよいか分からなかった」と話していました。そんな中で起きた事件だったのです。

 

 内閣府の調査によれば、15歳~39歳の引きこもりの人は、何と全国で54万に上るそうです。驚くべき数字ですが、このうち3割超が7年以上引きこもっているそうです。この間、家族以外との接触が殆どない状態が続いてゆきますが、その中でも外部の音は否応なしに聞こえてきます。犯人の両親は、息子は聴覚過敏だったと言っていますが、実際は、外部との接触が音以外にはない状態になっているため、唯一聞こえるその音に対する反応が過敏に見えただけだろうと思います。

 

 押川剛氏の著作を読んでいて、引きこもりの人の大きな特徴が責任の転嫁ではないかと思いました。今回の犯人も、「俺の人生をメチャクチャにしやがって」という怒鳴り声が聞こえることも度々だったといいます。子ども園の子どもの声がうるさいというのも、自分で作った自分の状況の中で聞こえる音への意味のない苛立ち、正に責任の転嫁に他なりません。しかし、引きこもりの状況と音というものを考えると、これはたまたま発生した事件というより、必然的状況の事件ではないのかと震撼させられました。

 

 現在、54万人の引きこもりの人がいて、統計はないものの社会的な状況を考えれば、これは現在も増加途中の数字ではないかと思われます。このような現実を見ると、保育園や子ども園に限らず、近隣からの騒音に対して過敏に反応して発生する事件が激増してくるのではないかと懸念されます。新聞では、事件のあった子ども園の園長は、「園が地域に開かれ、地域の人が集える場所にすることが子供の健全育成には好ましい」という思いも語っていましたが、残念ですが、今後は防犯こそが最優先の条件になると思います。以前、保育園での子どもの声の騒音測定のために東京都内の保育園を幾つか訪れましたが、こちらは何処も厳重な入館管理が行われていました。大分県宇佐市は、まだ穏やかな土地柄だったのでしょうが、今後は地方でも、否応なしに東京並みの状況になってゆくことでしょう。

 

 騒音トラブルと呼ばれるように、音は問題を引き起こす元凶のように捉えられていますが、殆どのトラブルは音の問題ではなく人の問題です。今回の事件は、それを強く感じさせますが、引きこもりを始めとして人の問題が様々深刻化してゆけば、それに応じて音の問題が増えてくることも現実です。騒音問題の研究者として、このような連鎖を断ち切る根本的なすべはないものかといつも考えていますが、今のところ答えが見つかりそうな予感は全くありません。

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以前のブログで少し紹介しましたが、昨年の夏から大阪府の「子ども施設と地域との共生に向けた検討委員会」に参加し、保育園等子ども施設の地域共生のための手引書作成作業に関わってきました。昨年末にはその手引書「子ども施設と地域との共生に向けて -子ども施設環境配慮手引書-」も無事に完成し、それを記念して今年の221日には大阪でシンポジュームが開催され、私も基調講演とシンポジュームの両方で登壇しました。今回は、その内容についてご報告致します。なお、この手引書は、大阪府のホームページ(http://www.pref.osaka.lg.jp/kotsukankyo/oto/kodomo_tebiki.html)からダウンロードできます。大変に有用な留意点が網羅されていますので、関係者の方は是非、参考にして頂ければと思います。

 

会場は大阪・天満のドーンセンター7階のホールでした。参加募集定員は300名でしたが、申し込みは300名を超し、当日の参加者も300名近くという盛況の催しとなりました。保育園や幼稚園などの子ども施設の関係者が殆どでしたが、この問題への関心の高さを示す結果といえると思います。最初に、この手引書の内容紹介がシンポジューム事務局から行われ、その後に私の基調講演、続いて子ども施設や建築設計事務所なども含めたパネルディスカッションという構成でした。

 

 私の基調講演の時間は40分。時間厳守でお願いしますとの要望があり、珍しく事前にタイムチェックまで行い、会場にはタイムキーパーがいて、あと何分を表示する念の入れようでしたが、やはり少し時間オーバーをしてしまい、最後は少し内容をはしょる結果となってしまいました。それでも伝えたい内容の殆どは十分に伝わったと思っています。話の内容は以下のようなものです。

 

 最初は、騒音問題の時代的な変化と最近の騒音問題の特徴の解説でした。騒音訴訟の内容と時代的な変遷のグラフを示し、以前は工場騒音や建設騒音などの物理的要素の強い騒音問題が中心でしたが、時代とともに、子どもの声やマンションでの騒音など人間的な要素の強い騒音問題が主流になってきたことを示し、現在の3大騒音問題は、マンション騒音、ペット騒音、子供の声騒音の3つであることを示しました。

 

 次に、その中の子どもの声の騒音問題に関して、苦情が際立ってきたのが平成9年、1997年頃からであり、その象徴的な出来事として川崎市の「さまよう滑り台」の話をしました。公園の滑り台での子どもの声がうるさいと苦情があり、その後、滑り台は撤去されて転々と移動し、最後に道路交通騒音のうるさい場所に移転することになったという事例です。この後は子どもの声に関する苦情が頻発し、その状況を、私の研究室で調べた多数の事例を示して紹介しました。併せて、ドイツでのイミシオン防止法の改正や東京都の環境確保条例の改正など、これに対する社会の動きについても解説をしました。

 

 子どもの声の騒音問題の概説の後、各論として、私の研究室で実施した保育園での子どもの声の騒音測定の結果、および、子供の声の騒音問題に関する市民の意識調査の結果について報告を行いました。騒音測定結果の話の要点は、これまで実測結果が無かった子どもの声の大きさに関するデータがほぼ整備されたこと、騒音の大きさは、園庭で50人が遊んでいる時の等価騒音レベルが約70 dB程度であり、かなりうるさいものではあるけれど、子どもの声の周波数が1000Hz2000Hzと高いため、防音塀などによる対策で十分に対応が可能であることなどです。神戸市東灘区の保育園騒音訴訟の裁判記録などを見ても、防音対策などの具体的なデータが示されず、近隣住民が不信感を募らせて話し合いが拗れてゆく状況が見られました。これらのデータは、冷静な話し合いのための良い材料になると思っています。

 

 市民の意識調査の結果では、より重要なことが明らかになったことを紹介しました。今まで、保育園の立地に反対する住民の属性として、ただ何となく「静かな住宅地に昔から住み、子育てを終えてから長い時間が経ち、仕事をしていないので 家に居る時間が長い、高齢者の人達」という印象を持っていましたが、調査の結果、それらが全く根拠がないことが明らかとなったことを、統計データにより示しました。静かな住宅地かどうかも、高齢者かどうかも、居住歴が長いかどうかも、仕事があるかどうかも、保育園の建設に反対するかどうかとは全く関係がありませんでした。関係する事実はただ一つ、「自宅の横に保育園ができるとすると、騒音に対する不安を感じるか」だけでした。不安を強く感じる人ほど保育園の建設に反対し、不安を感じない人は歓迎するとまで言っており、そこには明確な統計的相関関係が見られました。

 

 これらの事実は一見当たり前のように感じますが、実は、大変重要な内容を示唆しています。住宅地などの静かな場所に住んでいる人が保育園の建設に反対する傾向が強いということになれば、今後の、保育園などの新規立地は大変に厳しいものになります。首都圏などでは、住宅地などでの建設計画を余儀なくされる場合が大変多いため、これが困難なことが客観的に示されたことになるためです。しかし、実際は不安を感じるかどうかで建設への賛否が決まるとなれば、近隣住民の不安を解消する具体的な方法とその説得努力があれば、十分に新規立地を進められることになるのです。この点は、今回の講演の中心でしたので、しっかり強調したつもりです。

 

 それらに関連する内容として、近所付き合いと騒音苦情発生の関係等についても説明を行いました。近所付き合いの比率が最も高い県は島根県(70%弱)であり、最も低いのは東京都(約40%)であり、その比率は2倍弱ですが、騒音苦情の発生率は8倍にもなり、いかに近所付き合いが大事であるか、これは保育園と近隣との関係でも同じであることを説明しました。最後に、近隣対策の要点とトラブルのエスカレート要因の説明をする予定でしたが、時間がなくなってこの部分を省略してしまったことは、自分で言うのも変ですが画竜点睛を欠いて大変残念でした。

 

 パネルディスカッションでは、保育園や幼稚園の施設関係者の代表の方、保育園設計の専門家、保育園問題の専門家などの話があり、私自身も大変興味深く聞かせもらいました。その中で最も印象深かったのは大阪府私立保育園連盟代表の方の話でした。一番手っ取り早い近隣対策は、餅つき大会だとおっしゃっていました。近隣の人にも参加してもらって園児たちと一緒に餅つき大会をやり、参加しなかった人には園児たちが突きたての餅を届けるというものでした。近隣対策はこれに尽きるとおっしゃっていましたが、正にその通りと強く首肯しました。ちなみに、シンポジュームでは参加者へのアンケートも実施していましたが、私の講演を含めて、今回のシンポジュームは概ね好評だったとの報告を受け、安堵の胸をなでおろしました。

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オーストリア・ゼルデンでのスキー旅行についての追加の情報提供です。海外旅行というのは、ほんの小さなことが分からずにあたふたすることが多いものです。そんなことがないように、旅行雑誌などにはそこまで書かれていないという細かなことを書いてゆきたいと思います。まずは、旅行の行程からです。

 

 全日空の飛行機はミュンヘン空港の第2ターミナルに到着します。空港から市の中心部への移動は、私は大抵リムジンバスを利用します。電車での移動は、降りる駅を確認するため気が抜けませんが、バスの場合は一度乗ってしまえば、通常は終点まで眠っていることもできますし、車窓からゆっくり街の風景を眺めるのも楽しいものです。電車よりバスの方が新しい街にやって来たという実感を強くしますし、特に、夕方の暮れなずむ景色を眺めながらのバス移動は、何とも言えずロマンティックな気分に浸れるので大好きです。

 

 ミュンヘン空港のリムジンバス乗り場は、空港案内図などを見ていると少し分かりづらい所にあります。案内図などでは、ゲートを出てまっすぐ外に出れば乗り場があるように書かれていますが、実際は、ゲートを出たらすぐに右方向へまっすぐ歩いてゆく必要があります。その先の出口を出ると、目の前にバス乗り場がありますので、方向さえ間違わなければすぐに分かります。しかし、最初はこれが分からず、結構、右往左往してしまいました。バスに乗るには、運転手に手を挙げて合図をすれば、下りてきてスーツケースをバスの収納庫に入れてくれますので、その後、乗り口で料金を現金で支払えばOKです。ヨーロッパは殆どこのスタイルです。空港から終点のミュンヘン中央駅までは片道一人11ユーロで、料金は鉄道と同じです。

 

 バスは、ミュンヘン中央駅の北側に到着します。今回は、面倒の無いように駅北側のエデンホテル・ヴォルフという4星ホテルを取りましたが、おかげでバスを降りて1分かからずに数10メータ歩いただけでホテルに入れました。標準的なホテルですが、横にレストランが併設されているので、慣れない場所の第1夜の食事には便利でした。食事のあと、中央駅の構内や付近を少しぶらつきましたが、治安が良いという印象は持てない雰囲気だったので、早々にホテルに戻りました。ただし、スキー旅行の帰りに1日だけミュンヘン観光をしましたが、カールス門からマリエン広場までのノイハウザー通りなど、有名な観光エリアは全く治安を心配する必要を感じないほどでした。中央駅周辺以外は、全く問題無いようでした。

 

 ミュンヘンからゼルデンまでの列車とバスに関しては、全てオーストリア鉄道(OBB:Oはウムラウト)のインターネットサイトでチケットの購入ができます。ミュンヘンからインスブルックまではIC(インターシティ、特急)で約2時間、そこからエッツタールまでは各停で約30分、列車を降りてバスに乗り換えて1時間という行程です。ICは混みあうこともあるので座席指定をしておいた方が良いと思います。座席指定料金は6ユーロですからそんなに高くはありません。今回も、帰りは混んでいて、私たちの座席に既に人が座っていたので、チケットを見せてどいてもらいました。指定席は、窓の上に番号の付いた指定の予約券みたいなものが挟んであり、挟んでない所は自由席です。

 

 エッツタールの駅は無人駅です。そこからのバスはおよそ1時間に1本ですが、駅前は殆ど何もない田舎の風景ですから、のんびりとバスを待つだけです。駅前の左側がバス乗り場、右側がバスの到着場所ですから、間違いようがありませんし、電光掲示板があるので待ち時間も確認できます(路線番号は4194です)。バスへの乗車は、予約でプリントしておいたOBBのバスチケットを運転手に見せればOKです。もちろん、バスの予約をしておかなくても、運転手に料金を支払えば乗車できます。料金は、ゼルデンまで一人8.4ユーロです。バスは幹線道路から時々村々を巡りながら、かなりスピードを出してエッツタールの谷を進んでゆきます。

 

 ゼルデンの街に着いたときは雨でした。こんな状態でスキーが出来るのかと心配になりましたが、翌日からは3月らしいスキー日和に恵まれました。いつもスキー靴だけは持参して、スキーの板とストックは現地でのレンタルにしています。どこのスポーツ店でもレンタルはできますが、最初にタブレット画面で名前や住所などの登録をさせられます。その後、係員からスキー板を借りますが、私が行った店では、「ブーツが古くて危険だから新しいのを買え、今はバーゲンだから得だ」としつこく営業されました。もちろんノーサンキュで通してスキーだけを借りました。スキーパスは、スキーショップの別の店のカウンターで買いましたが、シニヤ料金を理解していなかったり、日にちを間違えたりで呆れました。結局は、ジジーヨッホのゴンドラ乗り場下の正式なスキーパス売り場に行くことになりましたので、最初からこちらへ行って購入することをお勧めします。

 

 ゼルデンでのナイトライフですが、昨年のサンアントンでもそうでしたがオーストリアの若い人達は本当にクラブ好きです。宿泊していたホテルの前にも「Fire Ice」というクラブ(昔で言うディスコ)があり、ウイークデーでも連日満員の大盛況でした。私たちも2日ほど楽しみましたが、正にホールが人で埋まる状態でした。外からの雰囲気とは違って中はいたって健全で、みんな無心で踊り、語っていました。私達も現地の人に交じって汗をかくほど踊りましたが、楽しい時間を過ごせること間違いなしです。毎週水曜の夜には、ガイスラッハコーゲルの中間駅のゲレンデでナイトスキーショーが行われており、どんなものかと参加しましたが、ここでもスキーショーの始まる1時間前はディスコタイムになっており、DJに合わせて皆な雪の上で楽しそうに踊っていました。たいまつ滑走やゲレンデ花火などいろいろありますが、このディスコタイムの方がメインのような感じがしました。ちなみにこのチケットは、ガイスラッハコーゲルのチケット売り場で販売しており、当日は1730から購入したパスを使ってゴンドラで中間駅まで登れるようになっています。オーストリアのスキー場に行ったら、夜はやはりクラブで踊りまくって楽しんで頂きたいと思います。

 

 最後ですが、オーストリアは大変に物価が安く、色んなものがスイスなどの半額くらいではないかと思います。ゲレンデのレストランも街のレストランもツエルマットと比べれば遥かに安く、そして料理も格段においしいものでした。ホテルのディナーに飽きて1日だけ外食に出かけたGusto Pizzeriaというイタリアンの店も、巨大なピザを始めとしてどの料理もおいしく、値段も日本より安いぐらいで感心しました。ゼルデンのスキー場の素晴らしさと合わせて、トータルの評価としてオーストリアのスキー場はお勧めです。海外スキーを考えていらっしゃる方は、是非、検討対象の一つに加えて頂ければと思います。

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3月の初めからオーストリアのゼルデン(Soldenoはウムラウト)というところにスキーに出かけてきました。現地では、セルデンと発音しているように聞こえました。オーストリアのチロル地方の村ですが、住民は3000人ほどと少ないのですが、スキーや山岳観光で毎年延べ200万人が宿泊するといわれるヨーロッパ屈指のリゾートです。今回、このスキー場を選んだ理由は既にブログで紹介していますが、実際に現地を滑った印象を報告したいと思います。日本人にはあまり馴染みのないスキー場なので、今後、訪れる人の参考になるよう、できるだけ詳細に説明をしておきたいと思います。

 

まず、全体的な印象ですが、実は今まで行った海外スキー場の何処よりも素晴らしいと感じました。これまで、ツェルマットには3回、その他、シャモニー、グリンデルヴァルド、サンアントンなどに出かけていますが、ツェルマットと比べても遜色ないどころか同等かそれ以上、その他のスキー場と比べれば格段に素晴らしいと言えます。昨年は、同じくオーストリアのサンアントンでしたが、昨年と今年のスキー場が入れ替わっていたら、どれだけがっかりしただろうかと胸をなで下ろしたぐらいでした。スキー場の規模も予想以上に大きく、景色の良さ、設備の充実度も申し分ありませんでした。では、少し詳細に説明してゆきたいと思います。

 

ゼルデンのピステマップ(インターネットでダウンロードできます)を見てもらうと分かるように、街からのゴンドラ乗り場が2つあり、北の方がジジーヨッホ(GIGGIJOCH)行き、南の方がガイスラッハコーゲル(GAISLACHKOGL)行きです(日本語表記は正確かどうか分かりませんのでご容赦を)。今回、私たちは北側のジジーヨッホのゴンドラ乗り場のすぐ近くのリーベゾンネという4星ホテルを取りましたが、ゴンドラまで歩いて1分程度の好立地でした。北側のホテルをとるか、南側のホテルを取るかで迷いましたが、現地に行って分かりましたが、南側の街並みは寂しく、ホテル以外にはレストランやショップなどが殆どなく閑散とした雰囲気でした。一方、北側はレストランやショップはもちろん、ディスコやスーパーなどの店が連なり、いかにもスキーリゾートという雰囲気をかもし出していました。ホテルの予約をするなら、間違いなく北側のエリアにした方が良いと思います。ただし、無料のスキーバスがひっきりなしに走っていますので、それに乗れば移動は簡単ですので、あくまで雰囲気だけの問題です。

 

ゼルデンにはビッグ3と呼ばれている撮影ポイントの頂が3つあります。一つはシュバルツシュネイド(Schwarze Schneid)で標高3340m2つ目はティフェンバッハコーゲル(Tiefenbachkogl)で3250m、もう一つはガイスラッハコーゲル(Gaislachkogl)3250mです。いずれもアルプスの360度大パノラマが楽しめる撮影スポットです。最初の2つは北側のジジーヨッホ行きのゴンドラから行けますし、後の一つはガイスラッハコーゲル行きのゴンドラで登れます。007「スペクター」の撮影に使われた建物は、ガイスラッハコーゲルの頂上に建つレストランで、四角いガラス張りの外観と白いアルプスの山並みが絶妙のコントラストを作り出しています。レストランの中も見させてもらいましたが、景色はいいものの、料理はみんなワンプレートのフライのようなものを食べていて、あまり大したものではなさそうでした。これは観光地の常ですから仕方ありません。ここに行くには、街から8人乗りのゴンドラ(A10)で中間駅まで行き、そこから20人ぐらい乗れる大きなゴンドラ(A11)に乗り換えて登ると到着します。

 

 ビッグ3の他の2つの峰は、ジジーヨッホのゴンドラから乗り継いで登れます。まず、街からのゴンドラ(C30)でジジーヨッホのスキーエリアに上ると、そこから2本の6人乗りリフトが出ており、右の方が上部に上れるリフト(C35)です。到着した場所からは緩やかな連絡コース(23)を滑って、D51のリフトに乗り、D53のゴンドラに乗り換え、E61E62のゴンドラに乗り継げば頂上に到着する。最後のE61E62は同じゴンドラで、途中で降りない人はそのまま座っていれば、ビック3の一つシュバルツ シュネイドにつきます。

 

 その頂上から少しすべると、山を抜けるスキートンネルがあり、そこを抜けて一旦コース38を滑り降りて、E66のゴンドラに乗って登ると、2つ目のビッグ3のティフェンバッハコーゲルにつきます。ここには崖の上に張り出したタラップがあり、そこが絶好の撮影ポイントになっています。私も沢山の写真を撮りました。このビッグ3は、縦横無尽に張り巡らされたコースで繋がっていて、滑りながらリフトとゴンドラを乗り継いで、それぞれの頂を目指すことが出来ます。コースはツエルマット並みの広い幅があり、地図で予想していたより遥かにロングコースであり、ツエルマットよりも斜度のあるコースが多いため、中上級者でも十分に楽しめます。番号の付いたコースを一通り滑るのには3日程は掛かりますから、やはり全体で5日か6日ぐらいの宿泊は必要だと思いますし、その間は十分に楽しめます。場所によっては、ピステ横のオフピステも滑ることも出来ますので、私もチャレンジしましたが、やはりそこはかなりの上級者でないと難しいと感じました。とにかく楽しめる、素晴らしいスキー場です。

 

 このスキーリゾートを選んだ理由の一つは、以前のブログに書きましたが、隣接してオーバーグルグル、ホーホーグルグルという2つのスキー場があることです。ゼルデンからは、ホーホーグルグルを経由して、終点のオーバーグルグルまで、連絡バスに乗って20分ぐらいで着きます。インターネットでは、5日以上のスキーパスの場合には共通で使えると書いてあったので、勿論滑りに行きました。連絡バスは有料かと思っていましたが、こちらもスキーバス同様に無料で乗ることが出来ました。

 

 しかし、ゼルデンで滑った後に、ホーホーグルグル、オーバーグルグルに行っても、殆ど何の感動もありませんでした。勿論、日本のスキー場と比べれば広大なスキー場ですが、特に特徴もなく、おまけにウイークデーだったせいか、止められているリフトなどもあり、どちらかといえば少し寂しい印象でした。スキー場のレストランも数が少ないため、どこも満員で、ゆっくり食事をすることも出来ない状態でした。そんな訳で1日だけは行きましたが、もう一度行きたいという感じは全くしませんでした。やはりゼルデンの方が圧倒的に面白いと実感させて貰っただけでした。

 

 最後にリーベゾンネというホテルのことですが、ここはハーフボード(朝食と夕食付)になっていました。通常は、朝食付きだけのホテルを選び、夕食は様々なレストランを巡るというのがいつものパターンなんですが、今回は、他のホテルもハーフボードばかりだったので、仕方なくここを選びました。いざとなれば、ホテルの夕食はキャンセルして、外へ食事に出ればいいと思っていたのですが、何と、ここのディナーの美味しいことには驚きました。毎日のように、ワインを飲んでディナーを楽しみましたが、全くうんざりすることはありませんでした。食事にはうるさい方で、日本でも結構いろんなレストランを食べ歩いていますが、それらと全く遜色なく飽きることは全くありませんでした。昔、一度だけスキーツアーに参加したことがあり、その時は決められたホテルの夕食を食べさせられたのですが、それが苦痛でもう二度とスキーツアーには参加しないと決めたぐらいでしたが、今度のホテルの食事は本当に素晴らしいものでした。特に、初日のスターターのたこのカルパッチョは絶品でした。もう一度食べたいと思ったぐらいです。勿論メニューは毎日変わりますし、チョイスも出来ます。ここのホテルのディナーのおかげで、いつも以上に楽しいスキー旅行になりました。その他、プールはもとより、サウナも3種類あり、スキーヤーを眺めながら入れる屋外のジャグジーなど、設備面でも申し分ありませんでした。ゼルデンのスキー場と併せて、自信を持ってお勧めできるホテルでした。海外スキーを考えていらっしゃる方は是非、検討の一つに加えて頂いたほうがいいと思います。

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注目していた騒音訴訟の判決が29日にありました。新聞等でもこの判決内容についての報道が相次ぎましたが、神戸市東灘区の住民が、保育園からの子どもの声を敷地境界上で50dB以下に抑えることと、これまでの被害に対する損害賠償を求めて保育園側を提訴したものでした。裁判に至った経緯は省略しますが、結果は保育園を訴えた住民側の敗訴となりました。では、なぜこの裁判に注目していたかと言えば、子どもの声も騒音かどうかについて裁判所から初めての判断が示される可能性があったためです。

 

子どもの声が騒音かどうかについてはこれまでも度々話題となってきましたが、そのきっかけとなったのが東京近郊の公園に作られた遊戯用の噴水に対する保全事件でした。この事例の詳細は、弊著「騒音トラブル防止のための近隣騒音訴訟および騒音事件の事例分析-裁判資料調査に基づく代表的13件の詳細事例集-」(このPDF版は、私の研究室のホームページから自由にダウンロードできます)の中に示されていますが、市民公園の噴水で遊ぶ子どもの声がうるさいと市を訴えた近隣住民の主張を認める決定が裁判所から下され、実際に噴水が止められて、新聞等で大変に大きく報道されました。ネット上でもその是非をめぐって様々な書き込みが溢れ、社会的に大きな話題になりました。

 

この事案は、訴訟事件ではなく保全事件であるため、その決定文の内容は非公開でしたが、類似物件の裁判資料を調査している中にこれが含まれていて、偶然に閲覧することが出来ました。その決定文の中では、「市は、子どもの声を騒音と感じる感覚がおかしいというが、一定の音量を超える子どもの声が騒音であることは自明であり、市の主張に添えば、上映中の映画館で騒ぐ子どもも制止できない事になる」と、かなり厳しい調子で子どもの声も騒音であると断じていました。ただし、これは保全事件であるため、この文章が社会に公表されることはありませんでした。

 

子どもの声が騒音かどうか、大きな話題になったもう一つの出来事に、東京都の環境確保条例の改正があります。住民等の反対で保育園の建設が進まない状況に関連して、都議会で「子どもの声を工場騒音などと同じように扱うのは如何なものか」という指摘があり、東京都は、識者へのヒアリングや市民の意見を聞くパブリック・コメントを行ったのち、保育園等からの子どもの声を騒音規制から除外することを決定し、平成27年4月から改正条例を施行しました。この時も、賛否両論が沸騰し、東京都の一つの条例改正にも拘わらず、全国紙などでも大きく取り上げられました。実は、この識者ヒアリングの一人として私も意見を聞かれましたが、私は改正に賛成の意見を述べました。パブリック・コメントでも、条例改正に賛成の意見がやや多い結果となりましたが、それは決して圧倒的な賛意を得たという結果ではありませんでした。

 

 そのような中で、今回の判決では次のように述べています。「損害賠償請求ないし防音設備の設置要求の局面で、本件保育園が一般的に有する公益性・公共性を殊更重視して、受忍限度の程度を緩やかに設定することはできないというべきである」。保育園の公共性は認めるものの、それによって騒音の受忍限度に関して特別扱いすべきではないと述べており、これは取りも直さず、子供の声も騒音だと言っていることになります。これは社会的にも大変重要な判示であると思いますが、結果としては原告敗訴であるため、これが実際には社会に大きな影響を及ぼさないという裁判官苦肉の策の判決のように感じました。

 

 では、なぜ原告敗訴となったのかと言えば、それは環境基準を判断の拠り所としたからです。判決文の中で、「園児が園庭で遊んでいる時間帯では、時間率騒音レベル(LA5)の代表値の平均が76B(小数点以下を四捨五入した整数値)であることが認められ、同値は、騒音基準(60B:著者注)を上回るものである」と述べていますが、その後で、環境基準の昼間の基準値55Bと比べれば、保育園からの騒音の値は54.2Bであり、これを下回ると述べているのです。普通の人は、これが何を言っているのか理解不能なのではないかと思います。

 

 変動する騒音の評価には2通りの方法があり、一つは等価騒音レベル、もう一つは時間率騒音レベルです。等価騒音レベルというのは、観測時間内の騒音をエネルギー的に均した値であり、時間率騒音レベルとは、騒音レベルの出現頻度を時間的な比率として捉えた値です。時間率騒音レベルのLA5とは、最大値から時間的出現率5%分を除いた上限値を示しています。騒音規制法や自治体の環境条例の規制基準値(判決文では騒音基準と言っています)では、騒音が不規則で大幅に変動する時はLA5を用いることとなっており、一方、環境基準では等価騒音レベルを用いることとなっています。さらに、環境基準における昼間とは、午前6時から午後10時までの16時間を指しますから、判決文では、この時間で均した値が54.2Bであり基準値の55Bを下回ると言っているのです。子どもが園庭で遊んでいる時間は3時間ほどですが、16時間で均して評価しましたということです。

 

 これについては私の研究論文「保育園での子どもの遊び声に関する騒音測定調査(日本建築学会環境系論文集、第81巻、729号、201611月)」でも触れており、遊び時間帯(3時間程度)と環境基準(16時間)では、等価騒音レベルで56Bの差となり、これをどう考えるかが重要になると指摘していますが、正に、今回の判決はこれに関わるものです。この判決が判例となるかどうかは不明ですが、今後ともこの点が保育園騒音裁判の大きな要点になることは間違いないでしょう。

 

 驚いたことが一つありました。判決を受けて、原告側弁護士のブログを見ていたところ、どうも環境基準での等価騒音レベルを理解していなかったようでした。この裁判の原告の方や弁護士とは一度お会いして話を伺ったことがあり、弁護士の方とはその後もメールのやり取りで相談に乗ったことがありますが、等価騒音レベルの理解が出来ていなかったことは意外でした。騒音の問題は技術的にややこしい面が多いのですが、やはり、しっかりとした知識を持たないと理論武装自体が覚束なくなってしまいます。裁判などでは、是非とも音の専門家をご利用頂けるようお勧めいたします。最後は宣伝になってしまい申し訳ありません(笑)。

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 毎日新聞の記事によると、東京都が水上取締条例の改正案を年内にも取りまとめる方針を固めたとのことである。何かといえば、河川や港湾を航行する水上バイクである。水上バイクについては、以前のブログでも触れたが(海の騒音公害、水上バイク)、殆ど何の規制もなく野放し状態である。2020年の東京オリンピックを見据えて、警視庁が有識者懇談会を設置して水上バイクの規制のあり方を検討してきたそうであるが、今回、その提言書が東京都に提出されて、条例改正の動きとなったものである。

 

 水上バイクへの苦情は年々増加の一途を辿っており、警視庁調べではここ2年で3倍近くに増え、自治体もその対応に苦慮しているとのことである。苦情内容は、6割が騒音問題、その他、並走やスピードの出しすぎなどの悪質走行であるが、一番驚いたのが、都内のマリーナで行った調査によれば、約5割の人が飲酒運転をしていたとのことである。初めて知ったが、水上バイクには飲酒運転禁止の規則もなかったのである。東京の桜の名所として知られる目黒川にも、春になると沢山の水上バイクが押し寄せるということであるが、両岸に連なる桜を飲酒運転走行しながらほろ酔いで川面から眺めるのはさぞ気持ちのいいことであろうが、騒音苦情も頻繁に発生しており、常識的には決して許されるものではない。

 

 私のセカンドハウスがある小川原湖でも、夏になると水上バイクの団体が押し寄せ、水面に一定間隔でブイを浮かべ、その間を縫うようにしてスピンターンを繰り返すのである。ブログに書いたように、一旦は場所を変えていなくなったのであるが、直ぐにまた別の集団が訪れるようになってしまった。その騒音は、100mほど離れた場所でも70dBから80dBにはなり、近くに来れば90dB以上であろう。岸辺沿いをいきなり猛スピードで走り抜ける輩もいて、突然の騒音に驚かされることも度々である。まさに、傍若無人の感がある。この人達は他人への迷惑ということを考えないのだろうかと不思議な気持ちさえ持っていたが、水上バイクは飲酒しての運転が認められているということを知り、それもむべなるかなと納得した次第である。しかし、仮にこれが海水浴場のような所で行われたら、それこそ危険この上もない行為である。

 

 河川や港湾を航行する東京都での水上バイクは業務用として利用されている場合も多いであろう。通常の船舶に比べて機動力はきわめて高く、スピードもでる。うまく活用すれば、運送や海難救助など社会への効用も非常に高くなる。一方、レジャー用としての水上バイクには個人的な娯楽の自由はあるものの、社会的な有用性は殆ど感じられず、寧ろ、迷惑感のみが際立つ存在である。2ストロークエンジンの場合には、25~30%の燃料やオイルが燃焼されずに水中に排出されるため、湖などでは環境汚染の原因になるとも言われている。そのようなものは、利用者の自主的なマナーに期待するのではなく、明確に規制をした方がよいという意見も多いであろう。

 

 規制かマナーかという同様の議論は、喫煙に関してかまびすしい。様々な意見はあるものの、最近の趨勢は、不特定多数の人が集まる場所では全面禁煙という流れが固まりつつある。嫌煙家の私からは、現在のような努力義務ではなく一日でも早く法的な規制を掛けてもらいたいと考えているが、それは、現実に被害が発生するからである。レストランはともかく、居酒屋などに行けば、近くの喫煙者からの煙が流れてくる。喫煙者は理解していないであろうが、煙草の煙が僅かでも流れてくると喉がいがらっぽくなり、鼻の粘膜も刺激されて鼻が詰まるのである。こうなるともう料理を楽しむどころではなくなり、喫煙者が帰るまでひたすら我慢の時間となる。何ゆえ、このような不利益を受けなければならないかと思うが、事を荒立てるのは好まないので、いつも影響の少ないカウンターの奥の席などを探して座る。

 

マナーは迷惑を認識している場合に初めて有効であり、認識していない場合には意味がない。喫煙者は、その影響など全く軽微だと考えており、大きな迷惑を掛けているとは思っていない。今の殆どの日本人は、迷惑と分かっていて敢えて行うほど性質(タチ)は悪くない。それなら、そのような啓蒙をすれば問題は解決するだろうというのは楽観的過ぎる考えであり、思いやりのある社会を創ろうというJTの欺瞞的なコマーシャルと同じである。人は、被害を受けなければ、被害者の状況は理解できないのが常であり、それゆえ、そこかしこでトラブルが発生しているのである。

 

 最近では、保育園の子どもの声や公園でのラジオ体操、盆踊りや除夜の鐘にまで苦情が寄せられ、当事者達は、その対応に悪戦苦闘を余儀なくされているのが現実である。公害騒音として騒音規制法で厳しく規制されている工場騒音や建設騒音も、健全な生産活動に伴ってやむなく発生してくる騒音である。それらと比して、水上バイクのような単なる娯楽のために大音量の騒音を撒き散らす存在が居れば、それは当然のことながら、何らかの形で規制を受ける必要がある。その場合に一番大きな問題は、水上バイクの騒音データーがないことである。学会でも見たことがない。製造メーカーはもちろんデーターは持っているであろうが、自分の首を絞めるような情報を提供することはない。それより難しい問題は、水上バイクが移動音源であり、かつ、スピンターンなどのような過度のエンジン吹かし時に最も騒音が大きくなることである。

 

 移動音源の騒音規制は確かに難しいが、それを可能にした事例がある。右翼の街宣車などの暴騒音規制条例である。以前は10mの距離で測定して85B以上となる時に違法であるとされてきたが、動いている場合や狭い場所ではその判定も難しい。そこで、どの距離で測っても、それを10mに換算して85B以上なら違法としたのである。娯楽目的の水上バイクでも同様の方法と規制値が採用できるであろう。どの距離で測定しても10mの換算値が85B以上なら違法とすることは、娯楽目的の水上バイクのような騒音発生源の規制としては、方法的にも騒音レベルに関しても妥当である。暴騒音規制条例と同じである。ちなみに、通常の騒音防止条例違反の罰則は拘留または科料であるが、暴騒音規制条例違反の罰則は、6か月以下の懲役または20万円以下の罰金である。

 

マナー意識がないから人に迷惑を掛けるのではなく、想像力が欠けているから迷惑を掛けるのである。そういう人はマナー意識がないとは思っていないので、問題はより深刻である。喫煙同様、騒音問題には常にマナーか規制かの問題がつきまとい、騒音の種類によっては極めて難しい問題となるが、少なくとも水上バイク騒音に関しては全く議論の余地はない。

 

 

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 8年前より、毎年夏には海外自転車ツーリングに出かけている。自転車は私の元気の源であるため、体力とお金の続く限りこれからも続けてゆきたいと考えているが、今はどちらが先に尽きるか興味の対象でもある(笑)。同様に、4年前からはじめた毎年3月の海外スキーも無事続いており、今年も出かける準備を始めている。海外スキーはこれまで何年か置きに出かけるだけだったが、いつの間にか毎年恒例の冬の行事になってしまった。これまで、スイスのツエルマットに3回を始め、グリンデルヴァルド、フランスのシャモニー、オーストリアのサン・アントンなどに出かけているが、これらについては過去のブログに紹介記事を載せているので、スキー好きの人は参考にして頂きたい。(海外旅行は恐ろしい!・その2スイス・ツエルマットでの海外スキーサン・アントン(オーストリア)での海外スキー・(上)(下)

 

 今年の訪問先は、オーストリアのゼルデン(Solden)である。殆どの人が始めて聞く地名ではないかと思うが、調べてみるとヨーロッパでは結構有名なスキーリゾートである。オーストリアのチロル地方にエッタールという氷河によってできた谷が広がるが、その最深部に位置する村である。住民は3000人ほどと少ないが、毎年延べ200万人が宿泊するといわれる一大観光リゾートである。アルペンスキーのワールドカップ第1戦は毎年ここから始まり、一昨年に封切られた映画「007・スペクター」でもロケ地として使われている。標高はコーストップが3300m、コース標高差1900m、ピステの総延長が150kmということであるから、まずは申し分のないスキー場である。

 

 ここを選んだもう一つの理由は、ゼルデンから更にバスで20分ほど奥には入ったところに、やはり大規模なスキーリゾート・ホーホグルグルとオーバーグルグルがあることであり、これらのスキー場は共通のスキーパスで滑ることができる。1週間ほどの滞在になるが、やはり一つのスキー場では少し退屈する面もあるが、別のスキー場が近くにあると、変化にとんだスキー休暇を存分に堪能することができる。今までのスキー旅行でも、スイスのツエルマットにイタリアのチェルビニアやバルトルナンシュ、サン・アントンにツルス、レッヒなど、近接したスキー場を滑っているが、そのお陰で変化にとんだコースを様々楽しめている。単一のスキー場だけでは、海外スキーはもったいない。

 

 行程については、今回はミュンヘンから入ることとした。前回のサン・アントンはチューリッヒから入ったが、ゼルデンはオーストリアの最南部に位置するため、チューリッヒから入っても結構移動時間がかかってしまう。一昨年の自転車ツーリングではドイツを走ったが(自転車ツーリングを通して見たドイツ)、その印象が大変によく、ミュンヘンはまだ訪れたことがなかったため、観光もかねてこちらからのコースとした。ミュンヘンからはEC(ユーロシティ)でインスブルックまで移動し、そこで各停に乗り換えてエッツタール駅まで行き、さらにそこからバスに乗り換えて1時間ほど走るとゼルデンに到着する。全行程で4時間弱の移動である。飛行機のミュンヘン到着は夕方になるため翌日一日が移動日、帰りも丸1日を移動日に予定している。ただし、帰りの便は夜の8時であるから、移動日の次の日のまるまる一日がミュンヘン観光用となる。

 

 宿泊のホテルは、ゼルデンの街中にあるリーベ・ゾンネという4星ホテルである。この地域のホテルは、なぜかハーフボード(朝夕食付)が多く、このホテルもそうなっていた。夕食は自由にレストランで食事をしたい所であるが、他に良いホテルがなかったので、今回はすこし我慢して、基本はホテルレストランでの食事とすることにした。設備は、私たち夫婦が大好きなサウナとプールが付いていて申し分なく、勿論、ゴンドラ乗り場も直ぐ近くで、スキーには極めて便利である。

 

 ツエルマットのような慣れた場所に行くのは安心感があるが、それよりは新しいスキー場に行く楽しみのほうが遥かに大きい。特にあまり情報のない所へ行く方が面白い。今回も、どのようなスキー場だったかは詳細に報告する予定なので、スキー愛好者は是非楽しみに報告のブログをお待ち頂きたい。

 

 

 

 

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 近隣トラブルの様相も時代とともに変化する。最近は、近隣トラブルが更に近くなって、家族でのトラブルや事件が目に付くようになってきた。今日もインターネットで近隣トラブルのチェックをしていると、浜松市の22歳の男が、寝ていた父親を深夜に金属バットで殴り殺したというニュースが報じられていた。少し前には、旭川市の32歳の女が、同じアパートに暮らしていた母親とその両親を刺殺したという事件もあった。日頃から、家族の生活音がうるさいと何度も警察に相談していたということである。東京都台東区のマンションでは、15歳の長女が母親の首を絞めて殺害するという事件も起きている。家族相手ではないが、新潟では一人暮らしの48歳の男が同じアパートの住人2人を刺したとして逮捕されている。アパートの騒音トラブルが原因だという。このような状況を見て、思ったことがある。

 

 既に自書で書いていることであるが、統計的に調査したところ、近隣関係の苦情件数が平成9年、1997年から激増へと変化した。それまではほぼ横ばいであったが、この年を境として、5年で2倍に増加するトレンドに変化したのである。驚異的な変化であるが、これと同期するように、この年の流行語に「キレル」という言葉が登場した。それまでは、切れるというのは「仕事ができる」とか「やり手である」という良い意味で使われていたが、この年から突然に、「感情が制御しきれずに爆発する」、「ちょっとしたことで突然相手に攻撃的になる」などの悪い意味で使われるように変化した。詳しいことは幣著を参照してもらいたいが、これは偶然ではなく、双方ともに世相の変化を反映して現れてきたことである。面白いことは、それまで漢字だった「切れる」がカタカナの「キレル」に変化したことである。表記が変わると、意味が変わるのである。

 

 これと同じことが以前にもあった。それは「プッツン」である。細い糸がぷっつりと切れるという擬音語があったが。この擬音語が動詞にまで昇格したのが、「プッツンする」という言葉である。今はもう死語かもしれないが、「あの人はプッツンしやすい人だ」などと1980年代の後半には盛んに使われ、1986年には新語・流行語大賞の流行語部門・大衆賞も受賞している。このプッツンの語感には、なぜ切れたか分らないという不可解な感じが含まれており、ある種、愛らしさを兼ね備えた言葉でもあり、それ故プッツン女優なんていうのもいた。それが流行語として定着した一つの理由にもなっていたのであろう、

 

昔のプッツンは随分軽かった。頭の中の何処かの回路が切れて、脈絡が無くなるといった程度のものであった。プッツンするのはあくまで自分の問題であり、そこには他者への攻撃性という要素はなかった。この言葉が流行した1980年代後半はバブル崩壊を迎える数年前のいわば日本経済の黄金期であったが、その中で、数年後の社会の停滞期への変化を予言するかのような言葉が生まれてきたのである。

 

1991年にバブル崩壊が始まると世相は一変する。完全失業者数は150万人から300万人を超えるまでに一気に上昇し、年間の自殺者数は急上昇し3万人を超える。そのような社会変化が精神的にも影響し、感情不況が定着した1997年に「キレル」が登場したのである。これは「プッツンする」と比べると、切れ方は数段激しくなっており、単に自分の気持ちの中の紐が切れただけの状態では済まなくなる。押さえていた怒りが爆発し、状況も考えずに感情を剥き出しにしてしまう状態である。注意されて上司に怒鳴り返すサラリーマン、赤ん坊の泣き声がうるさいと母親を怒鳴りつける大人、ぶつかりそうになって見ず知らずの人を罵倒する通行人、店員の応対が悪いと怒鳴り散らす暴走老人、様々なキレ方があるが、それでもまだ、人を刺し殺すまでには頭の中は壊れていない。それがキレルの状態ではなかっただろうか。

 

最初に書いた家族間の金属バット撲殺事件や母や祖父母の刺殺事件、アパートの見境ない傷害事件はどうであろうか。少し前になるが豊中市マンションの妊婦刺殺事件は、連れていた2歳児の前で行われた狂気である。このような事件を見ていると、既に「キレル」という範疇を既に超えた事態が訪れようとしているように感じる。最近の事件のイメージは、張り詰めていた紐がキレルという生易しいものではなく、むしろ、竹などのように一気に2つに裂けるような感覚がある。理性という一つの塊をなしていたものが、真ん中から右と左にぱっくりと割れてしまう、そんな状態のように思える。人格崩壊であり、これを言葉で表せば「サケル」であろうか。近隣トラブルの様相は時代とともに変化するが、平成9年、1997年の変化の年から既に20年が経過した。そろそろ「キレル」から「サケル」時代に突入するのではないかと嫌な予感を感じている。

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 昨年の騒音問題の中心は何と言っても保育園問題でしょう。個人的には、昨年の夏ごろから大阪府の「子ども施設と地域との共生に向けた検討委員会」に参加し、地域共生のための手引書の作成作業に関わってきました。昨年末にはその手引書「子ども施設と地域との共生に向けて -子ども施設環境配慮手引書-」も無事に完成し、それを記念して今年の221日には大阪でシンポジュームが開催されることになっており、私も基調講演とシンポジュームの両方で登壇することになっています。先日の112日には、これらの内容が大阪府から報道発表され、早速、読売新聞で記事に取り上げられました。この手引書が大いに社会の注目を集め、地域共生とその意識醸成のための重要な情報資料として活用されることを期待しているところです。と偉そうに言っても、実は私が参加したのは4回の委員会だけであり、実際に80頁以上にもなる手引書を作成された関係者の方々に敬意を表するばかりです。

 

 私の研究室の取り組みとしても、昨年は保育園の子どもの声の問題がメインの課題でした。一昨年には東京都世田谷区と青森県八戸市の合計10施設の保育園で子どもの声の騒音測定を実施し、その大きさと特性を明らかにしました。子どもの声の音響データーはこれまで皆無でしたが、その理由は、これまで誰も子どもの声を騒音と捉えていなかったためです。そのため、社会ではこれほど問題となっているのに、客観的な物理データーが全くないという状況が続いていました。私の研究室で測定したデーターは、研究論文として「日本建築学会環境系論文集(2016.11月号)」や「音響技術(2016.12月号)」という音の専門雑誌に掲載されましたので、今後、この問題に対する有用な技術資料として活用されてゆくものと思っています。

 

 昨年のもう一つの大きな研究課題は、保育園問題に対する市民意識の調査でした。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」の故事に倣い、相手を知ってその解決策を探るための基礎調査でしたが、予想以上に大きなヒントを得ることが出来ました。これまで、保育園の建設に反対する人は、「静かな住宅地に昔から住み、子育てを終えてから長い時間が経ち、仕事をしていないので家に居る時間が長い高齢者」というイメージでしたが、これが全く当たらないことが明確に示されました。静かな地域かどうかや、年代、居住歴、男女差、家族構成などには全く関係なく、反対するかどうかは、ひとえに不安を感じるかどうかによって決まることが明らかとなりました。これにより自ずと対応策も決まってくることになります。これらの結果も社会的に重要な情報であるため、今後、論文等で周知してゆく必要があると考えています。

 

 丁度、この意識調査が纏まった頃に、以前にも取材を受けたことがある朝日新聞の記者から連絡があり、再び新聞紙面で保育園問題を取り上げる予定であるという話を聞き、情報提供として市民意識調査の結果を紹介しました。小さい記事かと思っていましたが、朝日新聞全国版の一面全部を使った特集記事であり、これを見た時は正直驚きました(2016125日朝刊11面)。意識調査結果の一部も図表で紹介して頂き、私の意見も大きく掲載されました。同じ記事がインターネットでも紹介され、大きな反響があったと記者から連絡を受けました。

 

 ここまでは個人的な状況ですが、社会的に保育園問題が大きく注目されるようになった理由の一つは、何といっても「保育園落ちた日本死ね!」でしょう。このブログが大きな話題となり、国会でも取り上げられ、昨年の流行語大賞にもノミネートされました。これが流行語に該当するのかといった意見もありましたが、社会に強いインパクトを与えたことは間違いありません。これについての感想は既にブログに記載しているので、ここでは省略したいと思いますが、今年もこの保育園問題は、近隣騒音の中心課題となるのは間違いないように思います。最近の読売新聞の調査によれば、保育園の子どもの声がうるさいと苦情を受けたことがある自治体は、全国146自治体のうち109自治体と75%に上り、この5か年で増加傾向だそうです。

 

また今年は、注目すべき判決が続きます。まず、29日には、神戸市東灘区の保育園訴訟の判決があります。この件では原告の方や弁護士の方からもお話を伺いましたし、この裁判の過程では、子どもの声の騒音測定も行われていますから、それに関する判断も含めて、どのような判決が下されるか大変に興味深い所です。練馬区の保育園の騒音訴訟も、殆ど弁論は終了していますので、今年中には判決が下されるかもしれません。この2つの保育園裁判の結果では、保育園関係者や近隣住民の意識、広くは社会的な市民意識に大きな影響を与えることも考えられます。子どもの声も騒音か、という根本的な判断に立ち入るのかどうかも気になります。

 

その他、個人的に関係してきた犬の鳴き声に関する裁判も、和解による決着でなければ今年中に判断が下されるでしょう。詳細を記すことはできませんが、これも判決内容によっては、社会的に大きなインパクトを与えることになると考えています。今年は興味深い裁判の判決が様々あり、近隣騒音問題がなお一層社会の関心を集める一年になりそうだと思っています。随時、経過を報告して参りますので、何卒、今年も宜しくお願い致します。

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