風が強く吹いている/三浦 しをん
¥1,890
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前々から読みたい、読みたいと思ってたこの本、やっと読みました!


ネットでも悪い評判聞かなかったので、期待をかけて読んだんですが、期待以上でしたビックリマーク

三浦さんといえば「まほろ駅前多田便利軒」とこの本が有名ですが、私はこの本の方が好きです音譜


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この春から大学生になる走(かける)はお金が無く、万引きをして逃げていた所を同じ大学の4年生、清瀬に


お金が無いならアパートを紹介しよう。


と言われる。うさんくさいと思いつつも、住むところも決まっていなかった走はそれに従うしかなく、清瀬が紹介してくれたアパート竹青荘(ちくせいそう)の10人目の住人になる。


住人が10人(シャレみたいだなww)そろったところで、このアパートの中で絶対の権限を持つ清瀬が宣言した。


この10人で箱根駅伝を目指す


と。ほとんどが陸上未経験者の住人達は「えええええっ!!」となるが、清瀬に従うしかなく・・・。


直球ど真ん中ストレートの青春小説、ここに開幕!!


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ほんとに、直球ど真ん中の青春小説でした。


このジャンルってよくあるだけに作者の力量が物凄く問われると思うんですが・・・・、以前読んだ男子チアリーディング部が大会を目指す話もこれと流れは似たような感じだったけど、全く書けてなかったからなぁ・・・・・。

若手の作家さんだからしょうがなかったのかもしれませんが・・・・あせる



この話は私が読んできた青春小説のジャンルの中でもベスト3に入る・・・、いや、ベスト1かもしれませんグッド!


ここまで真正面から書いて、これだけ面白いのは凄い!!


キャラの書き分けも申し分ないし、それぞれの人物が抱いてる事情もきちんと書かれてます。

それぞれのキャラの視点で話が進んでいくのでどのキャラにも感情移入できるし、ライバルも出てくるし、駅伝に至るまでの流れも無理なく読めます。


そして嬉しいのは駅伝のシーンにもキャラ一人、一人に十分ページを割いてること。


やっぱりそこを目指してる話なんだから、その話が薄かったら意味が無い!!

と思うんですが、満足のボリュームでした。



最後の方はチームメイトの気持ちになって、一緒に涙ぐんで読んでましたw


ページ数もそこそこ多い話なんですが、中だるみもせず、一気に読ませる力は凄いですね。


ベタ褒めですが、ベタ褒めしてもいい本だと思います。

いい時間を堪能させていただきました音譜



うん、この本は文庫を買おうと思います。

手元にほしい。



★★★★★

(文句なしの5つです。9月は面白い本に沢山会えて嬉しい)