読んでたのはずいぶん前なんですが、やっと書きます。記事。
・・・・何故って??
この本面白すぎて記事を書くのに熱くなりそうだから、元気じゃないと書けない!!
と思ったからですw
あ、そしてちょっと自慢~発売日に買いに行ったらサイン本GETできました
はい、すいません。
ちゃんと書きます。
- シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)/有川 浩
- ¥641
- Amazon.co.jp
このお話、タイトルからもわかる通り、「シアター!」の続編です。
シアター!って何・・・?(?_?)って方はこちらをどうぞ
あ、あともう一つ!!多分ネタバレします!!ごめんなさい!!m(_ _ )m嫌!!って人は読まないで~
はい、まだ読んでくれててありがとうございます!!
何度も言いますが、これ、ほんっとに面白いです!!
芝居仲間の子に薦めて3人くらい読んでもらったんですがwみんな
「面白い!有川さんってお芝居やってたの・・?」
って言うくらい「ホント」です。この世界。
1のあらすじは上で読んでもらうとして・・・。2のあらすじ。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
借金を背負って一回目の公演がハプニングに見舞われながらもなんとか黒字になった「シアターフラッグ」。
初めての地方公演をこなしたり、次の芝居もなんとか黒字を出すことができた。
しかし、演劇において決定的な問題は
「借りている劇場の規模によって、公演の収支がおのずと決まってしまう」
ということ。
つまり、客席数100の劇場を借りていた場合、客席をどう頑張って増やしてもせいぜい130席くらいまでしか増やせない。ということは、チケット収入の上限が小屋の規模で決まってしまう。
そして、一年前から劇場は押さえているので、劇場の変更はきかない。
しかし、このままの規模の小屋でやっていては期限内に借金が返せない。
・・・・・・・・・ということは劇団解散の危機!!
とりあえず期限内に打てる公演はあと3回。2回はもう小屋が決まっているので、最後に大きいところを借りて一発逆転をはかるしかない!!
その大きい小屋を借りれるチャンスをある理由でふいにしてしまった、劇団の主催者、春川巧は思わず失踪してしまう。
果たしてどうなる!?最後の公演!!
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
・・・・・と書きつつ、最後の公演がどうなるかは「シアター!3」に持ち越しです・・・あぁ!!早く読みたい!!
上で書いたあらすじはあくまで「劇団」の経緯。
この本の面白さは
「1ではあまり書かれていなかった「劇団員それぞれ」がしっかり書かれているところ」。
「劇団」なんて正直「変なやつか社会不適合者の集まり」なんですよ。(ちょっと言い過ぎか?いや、でもそう。)
そして、「劇団」に強制力など何も無い。給料も出なければ(むしろ払って)そこに居なければいけないという義務も無い。
じゃあ何故その団体にいるのか?
・この集団が好きだから
・芝居の方向性が自分と合ってるから。やりたい芝居ができるから。
・尊敬する役者がいるから
・自分と演出が合うから
理由はさまざま。
でも、みんな「シアターフラッグ」を潰したくない!!という思いは一緒。
この「シアター2」にはそれぞれのお芝居に対する考えや、姿勢、そして劇団員同士の友情や恋愛がいっぱい詰まってます。
牧子と巧のシーンなんか身もだえしましたw
役者にとって演出からの
「俺のほうが牧子をうまくつかえる」なんて「愛してる」と同意ですよ!!
たとえ巧が「愛してる」の意味で使ってなかったとしても(実際使ってないけど)。
芝居の上での演出の独占欲。
「俺のほうが上手くつかえる」って、その役者をほんとに隅々まで知ってないとできないこと。
ある意味裸を知ってるのと同じ(もしかしたら心の裸の分、身体の裸より信頼が深いし、エロティツクかも)それが、「女」としての自分じゃなく「役者」としての自分に向けられた言葉ならゾクッときて当然。
そしてそれがゾクッってくるから牧子は根っからの役者なんだと思う。
他にも違う劇団員の恋愛エピソードがあったり、集団ゆえのぶつかり合いや葛藤があったり・・・・。
もう一度言います。
この本、ほんっとに面白い!!
続きが気になって歩きながら読んじゃったくらいw
今度から、「劇団てこういうもんだよ」って説明するときはこの「シアター!」シリーズを紹介しようと思いますw
この作品を世に出してくれた有川さんにほんとに感謝!!そして、この本を読んでると「創作」っていう行為の根幹は音楽も小説も芝居も絵画も全部一緒なんだろうなぁ・・・って思いました。
文句なし!!
★★★★★