【アフィ・ドラ】序章 ドラッカー天から舞い降りる

■序章　絶望から出会い

ネットビジネス(恐らく情報商材販売)で
失敗をしたダイゴは新宿の路上で酔いつぶれていた。
そこに現れたのは天から舞い降りたドラッカーだった。

金も夢もない暮らしのダイゴと
この世に存在しないドラッカーとの

授業は新宿で始まった。

本編スタート！



20XX年9月。新宿駅東口の路上にて…



『起きろ青年！』

いきなり棒のようなもので
頭をどつかれ、起こされた。



聞きなれない声。
頭がボーっとする。


そう。ここは新宿。
昨日、一人でやけ酒をしていた。
終電を逃して、そのまま路上で寝てしまった。


うぅ、眠い。とにかく眠い。
・・・ここはドコ？僕は誰？
時代はいつ？


『こら！物語の主人公がそんなんじゃ、
　話が始まらないだろ！』



確かに…………

はい、改めて自己紹介をします。


私、僕、山田ダイゴ。28歳。無職。貯金ゼロ。借金生活。


5年前に某私立大学を卒業して、中堅のIT企業就職。


ITとは、名ばかりで、土方作業の日々。
3ヶ月間ぐらい300時間を超える労働時間でノイローゼになり、
2か月前にクビ同然で、退社となる。


前々からネットビジネスに興味があり、
全財産を投入して業界で一番有名な塾に入る事を決意し、
ネット界に参入。


入塾料100万ぐらい使った。
借金もした。



しかし、泣かず飛ばず大失敗。



で、全てが嫌になり、
やけ酒をしていたわけだ。
終電を逃し、新宿駅東口前の路上で
ホームレスと一緒に寝ていた。






ドラッカー
『ダラダラと自己紹介をするな！話が進まん。名前と近状報告をしろ！』


ダイゴ
『はい。山田ダイゴ28歳。ネットビジネスに見事失敗しました！』



ドラッカー
『よし！それでいい』

ダイゴ
『ところであなたは誰ですか？』


ドラッカー
『ワシか…Ｐ・Ｆドラッカーじゃぁ！』




ダイゴ
『？？？？誰ですか？？？』




ドラッカー
『知らないのか・・・
　　経営の基盤を作った教授と言っておこう』


ダイゴ
『ああ、マネジメントで有名なドラッカー教授でしたか。
　　でも、死んだはずじゃ』




ドラッカー
『それだと話が始まらんだろ！』



ダイゴ
『幽霊って事でいいですか？』



ドラッカー
『といっても、わしは米国出身だから…幽霊というのは…』



ダイゴ
『では、ゴーストでどうでしょうか。』



ドラッカー
『解った。先に進みたい。なんでも構わん。』




ダイゴ
『では、本題に行きましょう。



僕は、人生を変えようと思って
ネットビジネスをやってみましたが、
結局１円も稼げずに、借金まで抱えてしまいました。


…気分は、ドラ○もん！何か道具を出して！』


ドラッカー教授に縋りつくダイゴ…


ダイゴ
『そこでドラッカー教授。
お願いがあります

１ヵ月で１００万円稼げるノウハウ
と
１夜で１０００アクセス集まるツール

を出して～

』


・・・・



バカもーん


行き場を失った僕の前に現れたドラッカー教授。

ワラにすがる想いでノウハウかツールを要求したら、
頂いたのは罵声だった。


クズ、死ね、ゴミ



ダイゴは、
１分間ノンストップでディスられた。



ドラッカー教授
『お前のマインドは腐っている』



ダイゴ

『精神論とかマインドはいいです。

塾で散々聞かされました。それでも成功しませんでした。
僕が欲しいのはノウハウなのです。

こんな僕でも成功するような…

誰にでも出来るノウハウが欲しいのです

』


ドラッカー

『ノウハウやツールなんてゴマンとある。

しかし、どんなにノウハウを知っても

そんなんじゃ、何も出来ん！


というより、お前は説明書みたいなノウハウが
あっても絶対に成功出来ん！


断言してやる！

お前は、絶対に成功出来ない！

』



ダイゴ
『何故ですか!?


成功者は、
成功する為のノウハウがあるから成功するんです。


だから、
僕はそれを学ぶ為に塾に入りました。

ノウハウは、教わりましたが、
とても実践できる内容ではありませんでした


そしたら、行動が足りないとか
マインドだとか散々言われて、


結局、失ったのはお金と時間でした。


ネットビジネスで成功した人の
ノウハウを知る事ができなかったんです。

』


ドラッカー
『腐っている。腐りすぎている。

教える側も教わる側も腐っている！

何も解ってやせん。

来い！ワシが教えてやる。


ついてこい！このバカ弟子！
』


ダイゴ

『え!?何処にですか？
天国ですか？

』


ドラッカー
『うるせー！
　　腹が減っては戦も出来ん。朝食じゃ

お前がおごれ！ワシは、この世の人でないから金がない。
』



この世の人間でないと金がないのか…
疑問に思いながらも納得したダイゴ。


ダイゴ

『で何を教えてくれるんですか？
ノウハウやテクニックなら嬉しいです。

マインド論とは、ちょっと勘弁です。

』


ドラッカー

『この際だからハッキリ言おう。

ノウハウもテクニックも…そしてマインド
すら全て幻想じゃ！

もっというなら、今のお前の失敗も、
そしてお前が憧れている成功も
幻想じゃ！

絶望と希望すらもな！

これも縁じゃ！

徹底的に鍛えなおしてやろう！

』




何故かドラッカー教授の弟子になったダイゴ。


これから何を教わるのだろうか？




続く



--以上






【編集後記】


如何でしたでしょうか？


本編で登場したドラッカーが幽霊かホンモノかは
問わないでください。笑

いきなり現れていきなり
無茶苦茶な事をいう人物です。




次章より本格的にドラッカーの講義に入ります。



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