今明かされる、過去と現在を結ぶミッシングリンク――〔レイヴン〕に隠されていた13年前の秘密が、達哉やアデリーナをさらなる戦いへと誘う。一方、無人ASを巡るジオトロンの野心は、水面下で世界に様々な波紋を引きこしていった。その尖兵として暗躍する、菊乃や旭たち。

インドシナの密林、そしてカルパチアの雪山――うち続く新旧D.O.M.S.の対決の中で、達哉はとある決断を下す。それは「戦士の回廊」へといたる、決定的な一歩となるのだった。



とりあえず、前作の発売から時間が経ちすぎていて、キャラクター同士の関連性がつかめません。あらすじも忘れていたんですよね。旧作で宗介の戦友だったマオが爆破テロに遭って重傷、クルツが復讐に向かい、達哉やアデリーナが所属していた民間具時会社DOMSは、企業買収にあって、敵対者であったステファン・イリイチ・ミハイロフが手に入れてしまった、というような流れだったと思うのですが。


本作では、世界最大級の複合企業ジオトロン・エレクトロニクスのバックアップを受けたD.O.M.S.”所属”の菊乃・旭と、新生D.O.M.S.との最終決戦が描かれます。今回の戦いで、遂に主人公・達哉はもうあともどりできないところへ歩みを進めることになります。(詳しくは本書で)アデリーナとの仲もなんやかんやでいい感じになっていますし、次巻から新生D.O.M.S.が本格始動し、旧作のキャラも出てきたりするんだろうなーと期待しつつ。


合衆国海軍特殊部隊が乱入してきたり、新キャラが登場したり、謎のセリフで終わったりとまだまだ続きそうな気配です。


カエサルって何だ。


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