- さよなら妖精 (創元推理文庫)/米澤 穂信
- ¥780
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不朽のボーイ・ミーツ・ガールミステリ。
米澤穂信氏の「さよなら妖精」です。
文庫版は創元推理文庫より。
裏表紙引用あらすじ
「1991年4月、雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、
謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの
街にやってきた少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。
そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。
謎を解く鍵は記憶の中に・・・」
というわけで、久しぶりに米澤氏の文庫を手にとって見ました。
いわずとしれた日常の謎ミステリ。
今作でもいくつもの日常の謎が登場します。
古典部のシリーズでは、高校が舞台でした。
今回も登場人物は高校生、しかしあらすじにもあるように
1991年の世界情勢が背景にあります。
ユーゴスラヴィア。
当時紛争地帯であったところからやってきた少女。
マーヤと過ごした日常とマーヤの残した謎は
主人公・守屋の心を揺さぶるものでした。
前半はあまりそのへんが絡んでこないので
ゆるい日常系の小説と思いましたが、後半から
緊迫感が少しずつ生まれ、衝撃のラストへと向かいます。
日常と紛争地帯、ある意味正反対のテーマ。
違和感を覚えながらも読み進めてしまいました。
オススメ度 ☆☆☆