ニックは、 証券マン として、マンハッタンの事務所で働き始めました。
1920年当時のマンハッタンには、すでに66階建の摩天楼が建ち、
地下鉄も動き出していました。
ニックが 家を借りたのは、ウエスト・エッグ というマンハッタンの郊外の住宅地。
ウエスト・エッグ と イースト・エッグ は両方とも小説の中の架空の地名ですが、
現実に該当する地域があります。
これが地図です。

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ニューヨークの英語の先生と一緒に読もう!BookTalk F・フィッツジェラルド 「グレート・ギャツビー」-地図

ウエスト・エッグは、「グレート・ネック」と呼ばれるあたり。
イースト・エッグは「マンハセット」または「ポート・ワシントン」のある地域。
当時から、マンハッタンで仕事をする裕福な層の人たちが通勤できる通勤圏の住宅地でした。
現在も、この両地域は、高級住宅地。この辺りで一戸建ての家を借りると1か月の家賃は、
30万円、40万円以上出さないと見つかりません。

もっとも、NYの郊外の住宅地はどこもそのくらいしますが。
グレート・ネック から 急行電車に乗り、マンハッタンの中心あたりにある ペン駅 Penn station まで、約30分。
マンハセット からは 約1時間
日本の駐在家族もけっこう住んでいます。
フィッツジェラルドは、グレート・ネックに住んでいました。