【馬の耳に念仏な人に複数念仏】 | 士業御用達の不動産コンサルタントの「レビュー不動産」

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年配の人には割と多い当てはまる人が多いといわれますが、柔軟な人も多く、必ずしもそうではありません。

私の経験からすると「何か過去に強い成功体験を持っていて、かつ、自分だけの力で成功した人、その方法にこだわり、方針を曲げない意思の固い人」に多いと思います。また、相談に乗ってくれたり、意見を真っ向から言ってくれる第三者がいない、または、無視していることが多いです。

特に士業の方は依頼者に専門家としてアドバイスをしても、聞き入れてもらえないケースもあると思います。

成功し、勝ち続けているうちは良いのですか、長期間、持続するのは大変、難しいこと、人間ですから判断を間違って局面が変わってしまうことは多くあります。失敗へ転落するリスクは常にあるのです。

一時、公認会計士・税理士、弁護士等の専門家と手を組んで民事再生法等に基づき企業再生の仕事を手掛けていました。

そのなかで強い成功から転落してしまった経営者に会うのが興味深かったのですが、過去の成功体験にこだわりすぎ、今おかれている状況から現実逃避や私たちの話に耳をよく傾けずに否定されたりと信頼してもらうために説得するのが大きな仕事の一つでした。

チームの各専門家が皆で説得するとうまくいくケースもあり、経営者の理解を得られ、企業再生の成功を果たしたケースもありますが、数をもってしても、全く受け入れられずに(私たちとそもそも合わないというケースもあります。)、結果、私たちが仕事から外され、外野から見るしかなくなり、経営者が転落してしまったケースも多くみてきました。

「馬の耳に念仏」な人は複数の念仏をもってしても難しいことがあります。

「馬の耳に念仏」と聞くと今でもこの時の救えなかった経営者達を思い出します。


少々重い話で恐縮ですが、人の意見には従うか従わないかは別にして、真っ向から否定せずに一度は耳を貸すことが人生のバランスを保つために非常に重要と思います。




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