地域(地域要因)や個別の不動産(個別的要因)には価値を高める要因(増価要因)と価値を下げる要因(減価要因)があります。
第二弾は「角地」です。
『角地』とは道路の曲がり角や交差したところにあって、二方が道路に面している土地をいいます。
本件では①住宅地と②商業地に分けて見てゆきます。
①住宅地
「居住の快適性」に与える影響が重要です。
A日照・通風
道路が存在することにより適度な空間が確保され、日照・通風が良好になるため、増価要因となります。その増価の程度は道路の方位によって異なり、特に「東南の角地(東側と南側で道路に接面)」は優れます。
B間口・形状等
土地の出入りがしやすく、間口が広い(2面)ことから、利便性の向上、土地利用及び建物設計上の多様性が認められ、増価要因となります。
C建ぺい率の緩和
角地の要件(自治体により異なる)を満たすと建ぺい率(水平投影の建築面積/敷地面積)が緩和(建ぺい率が大きくなる)され、建築面積が広く確保できるようになります。
D騒音や交通面
増価要因ではありますが、人や車の往来が増えると騒音の増加や安全性の低下というマイナス作用が認められることがあります
。
②商業地
「収益性」に与える影響が重要です。
A日照・通風
①住宅地では増価要因でありますが、小売店等では日当たりに優れると返って商品の劣化等を速めることがあり、減価要因になることが多いです。
B間口・形状等
①住宅地と同様、増価要因です。特に店舗利用を前提とした場合に土地利用及び建物設計上の多様性が認められことは集客力に大きく貢献します。
C建ぺい率の緩和
①住宅地に比べて建ぺい率の緩和の程度が大きく、①住宅地以上に大きな増価要因となる。
D広告宣伝効果・顧客の吸引力
双方の道路からの視認性が高く、広告宣伝効果が大きく、また、顧客吸引力が大きく、収益性を高めることから、増価要因となる。
以上、総合的には『角地』は増価要因のケースが多く、その増価度合いは①住宅地<②商業地のケースが多くなっています。『角地』は土地取引事例が多いので、増価は実証的に検証しやすくなっています。
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