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我が故郷の
新潟県のワイナリー「フェルミエ」
「fermier」とは、農場製のという意味のフランス語です。“フェルミエワイン”とは、農家の手造りワインを表します。
東京で銀行員をしていた新潟県人の本多孝オーナーが会社を辞め、2006年から新潟で奥様と二人で築いた家族経営の小さなワイナリーです。小規模ですが、個性的で楽しめるワイン造りをしています。
フェルミエのオーナーであり醸造家の本多さんを招いての押上の遠藤利三郎商店でのメーカーズディナーに参加してきました。
「日本酒王国新潟」ではありますが、実は「カーヴドッチ」、日本ワインの品種改良の父である川上善兵衛が開園した「岩の原葡萄園」等の素晴らしいワイナリーが存在します。
本多さんは最初は近接する「カーヴドッチ」でワイン造りを勉強したそうです。
フェルミエはスペインの葡萄品種アルバリーニョの日本初リリースや独自の製法で話題のワイナリーでもあります。
そこで、以下、感想や印象に残った点を述べたいと思います。
・新潟の気候はフランス品種の適地であり、佐渡でも良い葡萄ができるのではないか。
・「フランスぽいワイン」「メルローっぽいワイン」等の「○○っぽい」という表現を受けるようなワインではなく、塩っぽいとか、醤油ぽいとか極端な例であるが、独自の表現を受けるワインといわれるのが嬉しいし、造りたい。
・奥さんががんばって、家族の応援を得れたことが強い原動力(家庭を犠牲にしてしまう醸造家が多いため)
ワインについてですが、全体的な印象として日本のワイン全般的に感じることがある果実香の華やかさやボリュームの薄さが大きく感じられないところに醸造上、苦労されているのではないかと感じました。また、酸味のバランスは和食や新潟の素材食材に合わせるイメージを大切にしていると思いました。
一番印象に残ったワインは赤ワインのカベルネ・フランでした。
フランスのロワールではカベルネ・フラン種100%のワインが多く見られますが、ピーマン等のベジタルな香が強く、ライトめなボディで、たいていは他のぶどうとブレンドされるケースが多いのが特徴。
新潟は特にこのぶどうの品種の適地と主張されるだけのことがあり、ベジタル香が抑え目で果実香のバランスがよく味わいも苦味や渋みが抑えられており、本家フランスのものよりも日本人や和食向けに醸造されていると感心しました。
また、新潟を誇りに思えるものを1つ見つけれたこともとても嬉しかったです。
最後に日本のワインはまだまだ発展途上でありますが、その上昇してゆく過程を国内であることからたやすく、また、毎年ワインの成長をワイナリーで直接試飲して確認することも可能であることが「日本ワイン」の最大の喜びや醍醐味だと思います。
是非、日本国内のワインの動向も注視していかなければと思った夜でした。